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VOLVO Valp L3314 1962年式
車検 日本仕様陸運局確認済み 走行 不明 備考 有鉛ガソリン 4速マニュアル(Modified Volvo M 40) パートタイム四輪駆動(4x4)
長さ 401.5cm 168cm 高さ 214cm 重量 1600kg 排気量 1778cc
取材日2025年4月

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VOLVO Valp L3314(1962年)と“野湯”の旅
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■“野湯”を求めて──VOLVO Valp L3314とともに温泉の原点へ
このVOLVO Valpのオーナーが目指す旅先は、観光地の温泉街ではありません。
目指すのは「野湯(のゆ)」と呼ばれる、人里離れた大自然の中に自噴する未開発の温泉です。

野湯とは、温泉施設のない、自然のままの状態で湧き出している温泉のことです。
川のほとりに湯が流れ込み、岩を削って作られた即席の湯船、あるいは火山地帯の一角に湯煙をあげる地熱帯など、人の手がほとんど入らない、ありのままの自然と熱の恵みがそこにはあります。

しかし、野湯にたどり着くまでの道は、舗装道路とは限りません。ときには林道を進み、沢を渡り、草をかき分け、GPSにも載らない地点を目指します。そんな旅にこそ、このValpの4WD+ローレンジの走破性が生きると、オーナーは考えました。

また、野湯は完全なプライベート空間であると同時に、自然への敬意と節度が求められる場所でもあります。持ち込んだものはすべて持ち帰り、ゴミひとつ残さず、自然を“借りる”気持ちで過ごす――それは、古い軍用車と対話しながら旅するスタイルとも、どこか通じ合う哲学といえるでしょう。

朝露に濡れた草むらを抜け、湯けむりが見えてきたときの高揚感。
誰もいない静寂の中、湯に身を沈め、空と山を眺めるひととき。
“秘湯”のさらに奥へ――Valpとともに行く「野湯の旅」は、人生に一度きりの“本物の贅沢”を教えてくれるのです。

 

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■VOLVO L3314 Valpとの出会い
――キャンプ、オートキャンプ、野湯探訪。
そのすべてを共にする、唯一無二の“相棒”。
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個性的なワンボックスカーを探し求めていたアウトドア愛好家がたどり着いたのは、意外にもスウェーデン軍用車両の血を引く一台、VOLVO L3314 Valp(ヴァルプ)でした。

■はじまりはアメリカ車から
アウトドアフィールドを自由に駆け巡ることを夢見て、最初に目をつけたのはアメリカ製のフルサイズバンでした。しかし、山道や林道を進むには大きすぎて取り回しが難しく、よりコンパクトな車体が求められました。

■Dormobileへの憧れ、そして出会い
次に惹かれたのが、イギリスの「Dormobile(ドーモビル)」です。スライドドアにポップアップルーフを備えた名車で、イギリスのキャンプ文化を支えた1台でした。
(参考:1961 Bedford CA Dormobile

このスタイルにインスパイアされ、個性的かつコンパクトなワンボックスカーを探していたところ、たまたま目に飛び込んできたのがこのVOLVO L3314 Valpだったのです。

■スウェーデン語で検索して発見
当初、日本語や英語ではなかなか情報が見つかりませんでした。しかし、ふとスウェーデン語で検索してみたところ、地方では今もなおValpが現役で活躍していることがわかりました。寒冷地での耐久性、頑丈な作り、そして軍用車としての信頼性――それが、長く愛される理由でした。

■輸入の壁とドイツでの奇跡
スウェーデンからの個人輸入を試みましたが、車両登録制度の違いから輸出が困難であることが判明しました。
しかし、諦めずに調べ続けた結果、ドイツで同じモデルを所有するオーナーを発見。ドイツで車検登録された個体であれば、日本への輸入が可能とわかり、ついに個人輸入を実現しました。

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ボルボ L3314 Valpとは? スウェーデン陸軍の小さな巨人
“走る北欧遺産”として、
世界中のクラシックキャンパーに愛されています。
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製造期間: 1959年〜1967年

生産台数: 約7,000台(軍・民間含む)

駆動方式: パートタイム4WD(副変速機付き)

サスペンション: 前後リーフリジッド

車両重量: 約1,600kg(装備により変動)

最低地上高: 270mm

エンジン: Volvo B18(1,778cc 直4 OHV / 約75PS)

燃料供給: SU製キャブレター(この車両は新品ツインキャブに換装)

ミッション: M40型 4速MT(1速は非シンクロ)

タイヤ: 7.00x16インチ(多くはマッドテレインへ換装)

最高速度: 約100km/h(実用域は70〜80km/h)

Valp(ヴァルプ)とはスウェーデン語で「子犬」を意味し、コンパクトながらもタフで従順な走行性能が特徴です。山道や雪道でも軽快に走る設計は、軍用車両としての血統ならではです。

ボディバリエーションは豊富で、ハードトップ、ソフトトップ、ピックアップ、通信指令車、衛生車、キャンピング仕様などが存在します。軍払い下げ後は森林業者やキャンパー、アドベンチャーガイドらに広く愛用されてきました。

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Valpのスペックと「儀式」──機械との対話
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このValpには、キャンプユースを想定してルーフトップテントが装備されており、展開すれば大人2人が就寝可能です。天井は鉄板製で、大人2人が乗ってもびくともしない強度を備えています。室内には薪ストーブが似合うような、無骨で軍用車らしい空気が漂います。

搭載されているのは、ボルボ・アマゾンにも採用されていた名機Volvo B18。1.8リッター直列4気筒OHVエンジンで、頑丈さと整備性に定評のあるユニットです。現在は新品のSUツインキャブレターに換装され、よりスムーズなレスポンスを実現しています。

始動には「儀式」が必要です。チョークを引き、手動ポンプでキャブレターにガソリンを送り、スターターボタンを押す。こうした手順すべてが、“エンジンに命を吹き込む行為”としてクラシックカー愛好家には喜びとなっています。エンジンはメカニックによって完璧に整備されており、現在は一発で始動します。

ミッションは4速マニュアルで、副変速機付きのパートタイム4WDを搭載。ハイレンジとローレンジを切り替えることで、極低速ギアによるクロール走行が可能です。スウェーデン軍の寒冷地戦仕様に由来し、-40℃下でも始動可能な設計となっていました(※この車両にはコールドスタート装置は未搭載です)。

足まわりは前後リーフリジッド式で、頑丈なボルボ製スプリットタイプのアクスルを装備。ブレーキは4輪ドラムながら、制動力は安定しており、林道や未舗装路でも確かな信頼性を発揮します。

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現在未登録ですが、陸運局で事前審査済み。
新規登録なので、2つのメリットが有ります。
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陸運局で、事前に審査の相談済みで、車検は問題ありません。

未登録ですが、メリットが2つあり
1つはここからカスタムしてそれを登録出来ます。

もう一つは、法人、個人事業で確定申告してる人は減価償却が可能で、
丸々経費で落とせて3年車検になります。

荷台も2名乗車は可能なので、7人乗りです。
この荷台の椅子の長さなら 
荷台に4人乗り(合計9人乗り)も可能になると聞いています。

リアゲートがオープンですが、チェーンでもしてもらえば車検登録は可能。
荷台への搭乗は問題ありません。

 

【 お問い合わせに際して 】
・車両は埼玉県にあります。
・このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
 エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナー様の依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
・記事内容は担当者が取材時間の中で、オーナー様のコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
・状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。
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・掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。
・エンスーの杜のご利用が初めての方には、詳細にご説明したものをメールにてお送りしますので、お問い合わせの際にお申し出下さい。
・個人売買の為、消費税などかかりません。
・リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
398万円(※応相談 購入価格:車両272万円、輸入50万円、整備45万円)
画像クリックで拡大出来ます
ドイツで見つけ、個人輸入 
荷台にベンチ付きのモデル 
チョロQのようなキュートなスタイル 
ボディは分厚い鉄板 
フロントドアの部 ウッドのサイドガード 
 
 
ステップ付きで運転台へ 
 
ボディサイドもウッドガード 
荷台にベンチになって2−4人が座れる 
 
このサイズ感。太いタイヤと高い車高で走破性は高い 
天井も鉄板で丈夫だ 
1人で広げられる。ルーフテント 
北海道ツーリングではヒグマも怖くなかったそうです。 
思ったより広いテント内、大人2人が余裕で寝られます。 
 
 
運転席は、武骨そのもの 
 
 
エンジンスタートはプッシュボタンで 
真夏でも暑くない、冬でも寒くない。断熱効果ばつぐん 
後部座席。シート前方にテーブルを取り付ける台座 
マフラーは交換済み 
キャブレターは新品に交換 
ウインチがボディ中央の下に 
板バネだが意外とソフトな乗り心地 
ウインカーにヘビーなガードが 
スペアタイヤ。一人では持てない重さ 
SUキャブとエキマニ 
 
後部の荷台へドアが付いている。 
室内灯 
フロントシート前にあるヒーター 
4速+パートタイム4駆動 
後部座席にテーブル 
 
 
 
フロントバンパー 
 
 
サビが出ているが分厚い鉄板のアンダーガード  
 
 
 
給油口 
リアバンパー 


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TEL/080-6868-9898(カツヤマ)

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katsu@redking.co.jp

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