78プラドは、トヨタが1990年から1996年まで製造した本格クロスカントリー4WDです。
70系バンのランドクルーザーをベースに開発され、シャーシや駆動系、ボディーの一部を共有し、当時人気のパジェロに対抗すべく、オフロード性能と乗用車としての快適性を両立したモデルとして登場しました。

今回ご紹介する「ナナハチ」と呼ばれる78プラドは、ワイドフェンダーをカットしナロー仕様にしたモデルで、全幅は169cmと取り回し易い５ナンバーサイズとなり、5人乗りのバンとなっています。エンジンは高出力130psを発揮する水冷直列4気筒OHCターボディーゼル、ミッションは4速ATを搭載しています。

78プラドの一番の魅力はランクル70の流れをくむ無骨でたくましいデザインと、悪路性能と乗用車としての快適性の両立に加えて、丈夫で長持ちと言われる耐久性でしょう。

車体は丈夫なラダーフレームなので、30万キロ走ったくらいではびくともしませんし、耐久性に優れたディーゼルエンジン本体は極めて丈夫。途中、ターボチャージャーや噴射ポンプなどの換装は必要になりますが、東南アジア、中東、アフリカ等では50万キロ超過も珍しくなく、過酷な使用に耐え抜き、車の故障が命にかかわるような地域でも積極的に選ばれています。


【外装】
このお車ですが、現オーナーが2019年にランクル専門店から購入されています。ベース車を選んでオーナー好みにオーダーし、きっちり仕上げて納車するスタイルのショップだったとのことで、購入時にプリウスのパールホワイトに塗装されており、凹み、擦り傷、塗装の荒れなどは見当たらず、とても綺麗な状態を保たれています。

ヘッドライト、ポジションランプ、リアテールランプがLEDに変更されています。
ほとんど欠点のない外装ですが、フロントグリル(樹脂製)のメッキが一部剥がれており、フロントバンパー上部に点錆びがありました。フロントグリルは黒で塗り替えても精悍になりそうですし、点錆びは薄そうですので磨けば取れそうです。

タイヤはヨコハマ　ジオランダーMT　255/85R16。前輪は新品同様、後輪は5部山程度です。


【内装】
内装も大きな汚れなどの欠点はありませんがルームクリーニング等はしていないため、普通程度といったところだと思います。

黒の人工皮革のシートカバーが装着されていますが、運転席座面に大きな破れがありました。また、助手席側のダッシュボードに2箇所、2cm、4cm程度の亀裂がありました。気が付いた欠点はそれくらいです。いずれも画像にてご確認下さい。

走行距離は多いですが、シートも特段のヘタリ等は感じられず、中古として考えた場合、良いコンディションだと思います。
ステアリングはナルディのウッドに交換されています。


【機関】
エンジン、ミッション、足回り等、特に問題無く快調です。
ショックアブソーバー、コイルスプリングは交換されています。

走行距離が多いですが、元々がハードなオフロードでの走行を前提とした頑丈な車です。耐久性のあるディーゼルエンジンですのでまだまだ活躍してくれるでしょう。運転もさせていただきましたが低速トルクが太く、運転席からの視界も良好でとても乗りやすく運転しやすい印象で、気になるようなところはありませんでした。

エアコンも良く冷えておりました。
気が付いた部分として一点、助手席側のパワーウィンドウの動きが遅かったです。
お車は寒冷地仕様でバッテリーは2個付いておりました。


【後付けパーツ】
キーレス
カーナビ、バックモニター。スピーカーも交換されています。
ETC車載器


【取材担当者からの一言】
本格四駆らしいスクエアでワイルドなデザイン。清潔感＆高級感のあるパールホワイトのボディもいいですね。ちなみに購入後にオフロード走行は一度もしていないとのことで、本格四駆の雰囲気に惹かれて購入されたとのことです。

メルセデスやポルシェ等も所有されていた車好きのオーナーが程度の良いものを探して購入されたお車で、購入後は主に息子さんが通勤等に使用されていたとのことですが、3人目の子供が生まれたためアルファードに乗り換えとのことで売却されることになりました。

また、近年は毎年のように日本のどこかで自然災害が発生しており、いざというときには頼もしい相棒になってくれると思います(そんなことが起きない方がいいのですが)。
また、中古相場も高値安定していますので、価値の落ちない車でもあります。
この雰囲気がたまらない、と言われる、感性の合う方にはお勧めできる１台です。

なお、燃費の良いディーゼル車ですが、NOx・PM法対策地域内には使用の本拠を置くことができません。

実車は福岡県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル委託料金、自動車税（月割り）がある場合は別途頂戴いたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントと取材をもとに作成したもので、わかる欠点なども含めて出来るだけ客観的に誠実に記事を作成するように努めておりますが、不具合箇所、整備履歴、修復歴などに関して取材時に完全に把握することはできませんし、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。

現車の状態が最優先の現状販売となりますので、最終的にはご自身でご確認、ご判断の上、購入をお決め下さい。
ご連絡は電話、メールどちらでも構いませんが、メールでのお問い合わせはご住所、ご氏名、電話番号をご記載の上、ご連絡下さい。