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ロールスロイス シルバースパーII 1991年式
車検 2025年11月 走行 47,000km 備考 3速AT
長さ 538cm 189cm 高さ 148cm 重量 2270kg 排気量 6747cc
取材日2025年2月

ロールス・ロイス、シルヴァースパー(Silver Spur)は、ロールス・ロイス・モーター・カーズが1980年から1999年まで販売した荘厳美麗な超高級車で、シルヴァースピリットよりホイールベースを10cm伸ばしたロングホイールベース版となっています。

今回ご紹介するのはその第二世代のシルバースパーII。1990年から1993年までの間に1700台弱が生産され、国内価格は3050万円でした。日本のバブル全盛期と重なり、この時期前後に他のモデルやベントレーも含めて2000台程度が国内に入ってきたようです。

シルバースパーIからの大きな改良点は、ボッシュモトロニックデジタルインジェクションの採用、足廻りには1/100秒単位でサスペンションの硬さ調整を自動で行ない、「ロールスがロールしなくなった」と言われたオートマチックライドコントロールシステムを採用するなど、クラシックなイメージながら当時の先端技術も取り入れられています。

【外装】
象牙(アイポリー)のように温かみがあり、なおかつ塗膜の厚さを感じるオリジナル塗装のホワイトのボディは全体的に綺麗です。ただしこの時代のロールスは塗装の艶や深みを重視するために敢えて耐久性の低いラッカー塗料を使っており、特有の塗装クラックが出ています。と言っても2m離れて見ればわからなくなる程度のもので、写真に写る程のものではありませんので肉眼で見なければわかりづらいと思います。

茶道の世界ですが、国宝となっている喜左衛門茶碗などはその貫入(表面の細かいヒビ)が珍重され、好事家の間では貫入の出ない茶碗やぐい呑みは面白くないとも言われます。
そういう日本の「わびさび」的な風情を車にも感じることができる方であれば、この細かなクラックについては気になるものでは無いと思いますし、ウレタン塗装で再塗装するのはもったいないなと思われるでしょうが、感じ方は人それぞれだと思いますので、客観的に、塗装に微細なクラックあるとお伝えしておきます。

その他、欠点を挙げるとすれば小さな飛び石傷がフロントに数か所、オーナーに教えられて気が付いたくらいの左後部ドアにあるごく薄い小範囲の凹みがあるくらいですが、いずれも微細なもので、ロールスの高級感を損なうものではなく、全体的に綺麗なお車です。メッキも綺麗ですし、バンパー、車体、ホイール共に擦ったような傷はありません。
クラックを含め、欠点部分の画像は載せていますのでご確認下さい。

【内装】
絶品としか言いようがない居住空間です。
英国王室御用達のコノリー社が使う最高ランクの革の、その上位1割と言われる極上の革をいたるところに使っており、そのコンディションも非常に良く、美しい状態のまま維持されています。

内装造作も木目の美しいバーウォールナットを用い、象嵌細工までもが施されており、この辺りのクオリティはジャガーやメルセデスとは比べようもない歴然とした格の違いを感じます。メーター周りのウッド部分に僅かにクラックがありますが、目立たないもので、全体としてとても綺麗です。
製造後30年も経ちますと革シートにはヒビが入り、ウッド部分もあちこちにクラックが出ていても不思議ではありませんが、よほど保管状態が良かったものだと思われます。

フロアカーペットは毛足の長いムートンで、カーペットだけでも20〜30万円はするのではないでしょうか、典型的な庶民で貧乏性の私は「これ、靴のまま乗っていいのですか?」と思わずオーナーに聞いてしまいました。私だったら間違いなく土足厳禁にするような贅沢なフロアカーペットで、何もかもが贅沢で最高の調度品と言っても良いお車です(笑)

【機関】
走行動画を撮影のため後部座席に乗せていただきましたが、その上質な空間にいるということだけでも何とも言えない喜びを感じるもので、スポーツカーに乗ることとはまた別の感激がありました。

試乗(運転)もさせていただきましたが、これはさすがにハンドリングがどうのとか、そういうことを論ずる車では無いと思いましたが、変速ショックも無く何の問題もなく普通に走りますし、大排気量のため余裕のある動力性能でした。

現在不具合は無いとのことですが、しいて言えばたまにエンジンチェックランプが点灯することがあるとのことです。そうなった場合はエンジンや、キルスイッチを切ると回復するようです。また、ラジオのアンテナが上まで伸びず、雑音が入るため配線を外しているとのことです。エアコンは良く効いていました。

タイヤはグッドイヤーのイーグルGA、235/70R15、前後共に5分山程度で、サイドウォールに細かなヒビも出ていましたので次の車検の際にでも交換されてもいいかと思います。

【整備履歴】
オーナーは2021年12月に購入され、その時の走行距離は42,500Km(車検証記載)。
たまに乗る程度、とのことで現在の走行距離が47,000Km弱ですから、3年間で4,500Kmを走行されています。
オーナーが聞かれた話しによると、元々は料亭が所有していた車だったとのことですが、過去の整備履歴は不明です。
オーナーは自動車ではありませんが整備士の資格を持たれており、ご自身で多少の整備はされていたとのことで、記録簿も特にありませんが、特別大きな故障などはなかったとのことです。

【取材担当者からの一言】
最高級品だけを贅沢に使った調度品とも言える荘厳美麗な室内空間は後部座席に座るショーファードリブンカーとしては世界最高級車と言われる事が納得できるお車です。
これは確かに皇族やダイアナ妃、なんとか何世と呼ばれるような「やんごとなき人」が乗る車だぁと、つくづく感じ入りました。
現在、BMW傘下になったロールスロイスはロールスロイス風味のBMW車となってしまい、以前の工芸品のようなクオリティは無くなってしまったとも言われます。
これくらいの価格で入手できるのも今だけで、このようなお車はまた海外に輸出され、多少の手直しをされコレクションアイテムとして世界の富裕層に高額で売られる個体も多いのではないかと思います。
最高級の居住空間を味わえるお車、格の違いを感じさせられました。

実車は福岡県にあります。

個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル委託料金、自動車税(月割り)がある場合は別途頂戴いたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントと取材をもとに作成したもので、わかる欠点なども含めて出来るだけ客観的に誠実に記事を作成するように努めておりますが、不具合箇所、整備履歴、修復歴などに関して取材時に完全に把握することはできませんし、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。現車の状態が最優先の現状販売となりますので、最終的にはご自身でご確認、ご判断の上、購入をお決め下さい。
ご連絡は電話、メールどちらでも構いませんが、メールでのお問い合わせはご住所、ご氏名、電話番号をご記載の上、ご連絡下さい。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
230万円
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エンスーの杜 福岡支部
TEL/090-2965-4614(ムロハラ)

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