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アルピーヌ A110 1300VC 1975年式
車検 なし 走行 不明 備考 中古並行車 4MT 複数オーナー ETC
長さ 385cm 155cm 高さ 111cm 重量 720kg 排気量 1289cc
取材日2025年8月30日

近年大変希少になった初代A110です。

●● 車種概要 ●●

1963年から1977年まで生産された初代アルピーヌ・A110は、フランスの自動車メーカーであるアルピーヌが製造した小型スポーツカーで、卓越したパフォーマンスと流麗なデザインで人気を博したモデルです。

このモデルは前身であるA108の後継として開発され、ルノーの市販車であるR8のコンポーネントを流用することで、信頼性と整備性を確保しながらも、独自性の高いスポーツカーとして完成しました。

技術的な特徴は大きく分けて「トラクションに優れたRRレイアウト」「頑丈で剛性の高い鋼管バックボーンフレーム」「軽く強靭なFRPボディ」が挙げられ、これらの素性に加えゴルディーニチューンのハイパワーエンジンを武器にしたA110はモータースポーツ、主にラリーの世界で圧倒的な成功を収めました。

●● プロフィール ●●

こちらの車両は、現オーナーさんが2006年5月に神奈川県の専門店で購入したものです。

以後、20年近くにわたり維持し続けたかたちになりますが、近年多忙のため乗車機会が減ってきたため2025年4月に車検を切っています。

特徴としては、

・後期型

・キャブがウェーバーのダウンドラフト

・輸入前のどこかのタイミングでレストア歴あり

が挙げられます。

キャブは、サイドドラフトに変えている車が多いなかダウンドラフトのままなので、そこがこだわりポイントとのことです。

メンテナンスは東京にある、古いフランス車の整備に強いショップに出しています。

屋根付きスペースにカバーをかけて保管しています。

●● 外装 ●●

塗装の状態は全体的に艶やかさが保たれています。

気になる箇所としては、

・ボディ全体にクラックと、テープによる補修跡

・部分的な塗装欠け

・ホイールのキズ・汚れ

が挙げられます。

モディファイ箇所としては、

・フロントナンバープレート

・ステッカーチューン

・ドアミラー(ビタローニ)

・ドライビングランプ(シビエ)

が挙げられます。

その他、フロントバンパーが後期→前期に変更されています。

また、リアフェンダーが左右で前期・後期と異なるものが使われているとのことで、張り出し方がやや異なりますが、言われないとわからないくらいの差と言えます。

●● 内装 ●●

年式相応な箇所もありますが、基本的に良好です。

シートは良好で張りがあり、スレは見られません。

気になる箇所としては、

・ダッシュボード天面に散見される小さなクラック

・天井内張の汚れ

・ドア内張に部分的な浮き

が挙げられます。

天井内張に垂れはありません。

モディファイ箇所としては、

・ステアリング(モモ プロトティーポ)

・シフトレバー&シフトノブ

・サイドブレーキレバー

・ETC

・消火器

が挙げられます。

●● 機関 ●●

基本的にノーマルに準じており、オーナーさんによるモディファイされた箇所はありません。

直近の主な整備としては、

@2023年4月

・車検整備

・右フロントキャリパー固着修理

・フューエルホース交換

@2021年3月

・車検整備

・エンジンオイル交換

・ヒーターホース交換

・燃料タンク修理

・右フロントキャリパーシール交換

・左リアタイヤパンク修理

・タイロッドブッシュ交換

・ステアリングラックブーツ交換

・アース&プラスケーブル交換

@2018年11月

・車検整備

・エンジンオイル交換

・LLC交換

・ブレーキフルード交換

・バッテリー交換

・ポイント交換

・ブレーキキャリパーOH

・ブレーキマスターシリンダー交換

・ブレーキホース交換

@2015年5月

・車検整備

・エンジンオイル交換

・LLC交換

・ブレーキフルード交換

@2013年6月

・車検整備

・エンジンオイル&エレメント交換

・LLC交換

・ブレーキフルード交換

等があります。

●● インプレッション ●●

ひと目見て艶やかなボディが印象的な車です。

近寄ってみるとFRPボディの宿命で全体的にクラックが散見され、テープでの簡易補修跡も多く見られますが、引きで見た時に印象を大きく損なうような目立つものはありません。

大小様々なステッカーで彩られており、レーシーな雰囲気が程良く漂います。

ドアを開けるとかなりタイトな空間が広がります。

インテリアもノーマル然としていつつも手の触れるステアリングやレバー類が社外品になっており、フィーリングが向上しています。

一切の快適装備が省かれドライビングに徹したと言えるコクピットはスパルタンそのものですが、フロントシートはバケットではないうえリアにも荷物置き場があるのでレーシー1点張りではなく、2泊3日程度のツーリングを許容する実用性は備えています。

エンジンを掛けると冷間時にはさすがに落ち着かないものの、チョークを引き温まってくるとアイドリングは安定してきます。

デビルのマフラーから奏でられるエキゾーストノートは低音が効いて心地良く、試乗こそ叶いませんでしたがドライビング時の気持ちよさが容易に想像できます。

経年なりのボディの傷みがあることもある意味都合が良いとも言えますが、この車はガレージにしまい込んで磨くよりも、日常的に走らせて楽しんでこそ光る車だと言えますね。

●● その他 ●●

整備マニュアル、パーツリスト、その他記録・レストア史料等が付属します。

色調の微妙な違いや小キズ等の瑕疵が画像や動画ではわかりにくいため見学をお勧めしますが、オーナーさんご多忙につき購入を前提とした場合のみとさせていただきます。

●● まとめ ●●

現在、A110の流通量は極めて少なくなっており、また少量生産車ゆえ仕様のバリエーションも多岐にわたるため、中古車探しの難易度がかなり高い状況です。

そんななかこちらの車両は、経年なりの劣化部分がありつつも程良くモディファイされた、リーズナブルに楽しめる1台と言えるのではないでしょうか。

お車は、東京都三鷹市にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(10,360円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
1090万円
画像クリックで拡大出来ます
近年大変希少になった初代A110です 
非常に低く、流麗なスタイリングです 
ステッカーがセンス良く決まっています 
 
グラマラスなリアセクション 
ミケロッティの手による優美な造形 
フロントの下側は概ね良好です 
 
 
リアの下側も概ね良好です 
 
 
ホイールは年式相応のキズ等があります 
ボディ全体にクラックと、テープによる補修跡があります 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
塗装面には艶やかさがあります 
 
 
 
 
リアの灯火類やエンブレム類は概ね良好です 
 
 
 
ガラス類のコンディションは良好です 
 
トランクはフードも内側もキレイですね 
 
ダッシュボード天面に散見される小さなクラック 
キャブはダウンドラフトのままなので、本来のフィールが味わえます 
 
 
リアフェンダーが左右で前期・後期と異なるものが使われています 
 
タイトでスパルタンなインテリア 
シートの状態は良好です 
  
 
 
 
 
 


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 本部
TEL/090-2540-5952(ヤマナカ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ
tom6343968@gmail.com

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