今回ご紹介しますのは2001年式ポルシェボクスター(986)です。

ポルシェ ボクスター（986型）は、1996年に登場したポルシェ初のミッドシップロードスターであり、当時のポルシェの経営危機を救ったとされる重要なモデルです。2001年式は、986型の中でも中期のモデルにあたり、いくつかの改良が施されています。

モデルラインナップとエンジン
2001年式の986型ボクスターには、主に以下の2つのグレードが存在しました。

ボクスター (ベースモデル):

エンジン: 2.7リッター 水平対向6気筒エンジン。

最高出力: 約220ps（217hp）

特徴: 2000年モデルから排気量が2.5Lから2.7Lに拡大され、特に低回転域から中回転域にかけてのトルクが向上しました。アクセルは電子制御（フライ・バイ・ワイヤ）化されています。日常使いからワインディングまで、幅広いシーンで楽しめるバランスの取れたモデルです。

ボクスターS:

エンジン: 3.2リッター 水平対向6気筒エンジン。

最高出力: 約252ps（250hp）

特徴: よりパワフルな走りを求めるドライバー向けに設定された高性能モデルです。ベースモデルよりも強化されたブレーキやサスペンションが採用され、よりスポーツドライビングに適した仕様となっています。

両モデルともに、ポルシェ伝統の「ヴァリオカム（可変バルブタイミングシステム）」が採用され、全回転域での効率とパワーを両立しています。

トランスミッション
マニュアルトランスミッション: ボクスターは5速MT、ボクスターSは6速MTが標準設定でした。ミッドシップレイアウトと相まって、ダイレクトなシフトフィールを楽しむことができます。

ティプトロニックS: 5速オートマチックトランスミッション「ティプトロニックS」も選択可能でした。ステアリングのボタンでマニュアル操作も可能で、快適性とスポーツ性の両立が図られていました。

ボディとデザイン
ミッドシップオープンボディ: ボクスター最大の魅力は、そのミッドシップレイアウトとオープンボディにあります。エンジンを車体中央に配置することで、理想的な前後重量配分（約47:53）を実現し、高い回頭性と安定したハンドリング性能を発揮します。ソフトトップは約12秒で開閉可能であり、手軽にオープンエアモータリングを楽しめます。

デザイン: 当時の996型911と共通のヘッドライトデザインなど、賛否両論はあったものの、流れるような美しいシルエットは多くのファンに支持されました。サイドの大きなエアインテークは、ミッドシップエンジンへの効率的な冷却を可能にしつつ、デザイン上のアクセントにもなっています。

インテリア
シンプルな機能美を追求したコックピットデザインが特徴です。2000年モデル以降は、内装の一部にアルカンターラが採用されるなど、質感が向上しました。

2シーターでありながら、フロントとリアにそれぞれトランクスペースが確保されており、日常使いや小旅行にも対応できる実用性も持ち合わせています。

走行性能とドライビングフィール
高い運動性能: ミッドシップレイアウトと低重心設計により、極めてバランスの取れたハンドリングを実現しています。ステアリングを切れば素直にノーズが向きを変え、コーナーリングでの安定感は抜群です。

アナログ感: 近年のポルシェに比べると電子制御が少なく、路面からのインフォメーションがダイレクトに伝わる、いわゆる「アナログ感」の強い運転フィールが魅力です。ドライバーとクルマが一体になったような感覚を味わえます。

エンジンサウンド: 空冷エンジンとは異なるものの、水平対向6気筒ならではの心地よいエンジンサウンドが、オープンドライブ時に五感を刺激します。

2001年式ポルシェ ボクスター（986）は、ポルシェのエントリーモデルとして開発されましたが、その本質は紛れもないピュアスポーツカーです。ミッドシップならではの優れたバランス、ポルシェらしい上質な走り、そしてオープンエアの爽快感を兼ね備え、中古車市場でも高い人気を誇ります。電子制御が少ない分、ドライバーの腕が試される側面もありますが、それがまたドライビングの楽しさを深める一台と言えるでしょう。

【外観】

ヘッドライトカバーはくすんでいます。ライト左本体のガラスも一部曇りがございます。

オプションのハードトップ付き。

ソフトトップは社外のリアガラスタイプに交換されています。

リアレンズはクリアタイプに交換。
(純正品保管しています。)

リアバンパーに小傷が散見されますが、全体的にはおおむね綺麗な状態です。

タイヤはコンチネンタルExtremeContact™ DWS06 PLUS　F 225/40R18(2021年03週)　R 265/35R18(2021年05週)

【内装】

センターコンソールの助手席側に小傷が散見されますが、それ以外は綺麗な状態です。

ETC、ストラーダナビ(BLUETOOTH Audio)、ドライブレコーダー、リアモニター、サブウーハー付き。

【整備記録など】

記録簿はおおむね残っています。

2001年07月**日初年度登録
2004年07月02日車検 2,476km 　
2006年07月**日車検 3,208km

以上車検証と以前のオーナーの記録簿より。

ﾃﾞｨｰﾗｰ認定中古車走行距離約9,500kmにて購入しこれ以降の１０年間は法人車として管理されており十分に整備が行き届いた車両になります。

以下は現在のオーナーの記録簿より。

2010年07月21日車検 20,700km エンジンオイル交換
2012年07月06日車検 30,360km エンジンオイル、オイルフィルター、ブレーキフルード、エアーエレメント、バッテリー交換
2014年07月12日車検 41,740km エンジンオイル、オイルフィルター、ブレーキフルード、ワイパーブレード交換
2016年07月01日車検 47,208km エンジンオイル、オイルフィルター、ブレーキフルード、ACフィルター、エアーエレメント、ワイパーブレード、スパークプラグ、F/Rスタビロッド左右、ドライブシャフトブーツ左右交換
2018年07月24日車検 50,947km エンジンオイル、オイルフィルター、ブレーキフルード交換
2020年07月24日車検 55,825km エンジンオイル、オイルフィルター、ブレーキフルード、ACフィルター、リアショック左右、リアUPマウント左右、Fタイロッドエンド左右交換
2022年07月27日車検 58,279km エンジンオイル、オイルフィルター交換
2024年07月11日車検 61,062km エンジンオイル、ACフィルター交換
2024年12月**日点検 ******km ファンベルト、ウォーターポンプ交換

 

現在特に不具合はございません。

【その他】

メイン、予備キー、オーナーマニュアル等ございます。

車輛整理の為出品いたします。

 

 

このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。

エンスーの杜は広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、見落とし等で現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。
また全て裏づけを取って記述している訳ではないため、誤記等の可能性もあり、状態を保証するものではありません。

状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び、取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき頂き、現車確認の際に必ず状態をご確認下さい。

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