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◆ポルシェ911タイプ997について
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ポルシェ911の6代目である997型は2004年に発売、水冷式となって2代目のポルシェ911として登場します。
水冷式の初代である996型の部品から80%以上刷新されたと言われていますが、ボディの基本骨格、3.6リッターエンジン、5速ティプトロニックなどは踏襲しています。
外観は996型で不評であった涙滴型ヘッドライトを改め、丸型ヘッドライトが復活します。スモールライトやターンシグナルは空冷時代の思い出させるデザインとなります。
内装のダッシュパネルも空冷時代をイメージさせる水平基調のデザインとなっています。
そして911としては初めてステアリングチルト機構を装備し、ベストなドライビングポジションを選択できるようになりました。
ボディタイプはクーペとカブリオレがあり、グレードとしてスタンダードな3.6リッターエンジンを搭載したカレラ、3.8リッターエンジンを搭載したカレラSが用意されました。
カレラSにはPASM(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム)と呼ばれる電子制御式ダンパーが標準装備、カレラにはオプション設定です。
ポルシェが得意とするハードな走行を可能にするサスペンションとして開発され ました。トランスミッションは6速マニュアルと5速のティプトロニックが設定、またステアリングギヤボックスには可変レシオ式を採用、格段に使い勝手を向上させています。
2005年には4WDが登場します。グレードは3.6リッターのカレラ4と3.8リッターのカレラ4Sです。ビスカス・カップリング式センターデフにより前輪へ通常50%・最大40%のトルク伝達を行ないます。
2006年にはターボとGT3が追加されます。ターボは3.6リッターのツインターボエンジンを搭載、パワーは480PSを発揮しました。ターボの4WDシステムはビスカス・カップリング式ではなく、電磁多板クラッチ式の電子制御アクティブ4WDが採用されました。
GT3は軽量ボディとハードなサスペンション、パワフルなパワーユニット(3.6リッターNAエンジン)との組み合わせたサーキットユースのマシンです。その2カ月後にはGT3RSモデルが登場します。
2009年にはGT3のエンジンをボアアップして3.8リッターに、2011年にはGT3RS4.0が600台限定で登場しました。
スタンダードのカレラ系も2008年にエンジンが直噴化となり、ティプトロニックがPDKとなります。DCT自体は80年代にポルシェがレースで使用していたタイプですが、市販となったのは997型からです。そしてローンチコントロールとの組み合わせも可能でした。
その他にGT2、500台限定のGT2RS、GTS、スピードスター、タルガトップなど、997型も996型と同様にフルラインアップのポルシェでした。
2011年に後継の991型にバトンタッチしますが、997型で進化したポルシェの技術は、その後も止まることはありません。
だからこそ「最新のポルシェが最良ポルシェ」と言われるのだと思います。
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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は、2010年モデルのポルシェ911カレラカブリオレです。
現オーナーさんは知り合いを通じてUSSで購入します。評価は4.5とお聞きしました。
一度はポルシェのカブリオレに乗らなくてはと思い、購入します。
オプション装備にはスポーツクロノPG、スポーツエキゾースト、PASM、LSD、オールレザーインテリアシート、ボディ同色(ホワイトカラー)のフロントシートバック・インパネルガーニッシュ・ドアインサイドハンドル・セレクターレバーパネルなどフルオプション装備の車両です。(オプション装備の総額は450万円)
また、購入した997はインターミディエイトシャフト問題が関係のない後期モデルです。
約2年間楽しんで来られましたが車庫整理のため、エンスーの杜への掲載依頼となりました。
ぜひ、ポルシェのオープンエアとPDKを味わって頂ければと思います。
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◆外観
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ボディカラーはキャララホワイト、クリアもあり、きれいな状態です。
ただし、スポーツカーであるため、フロント周りに小石の飛びキズはありました。
ライトレンズ類は透明できれいでした。
ソフトトップはブラウンカラー、内装もブラウンカラーが基調のため、統一感があると共に上品さを感じるコーディネートとなっています。
ホイールは純正の19インチスポーツデザインアルミホイール、タイヤサイズはフロントが235/35R19、リヤが295/30R19です。
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◆内装
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ブラウンカラーを基調としたオールレザーの内装は落ち着きがあり、スポーツカーでありながら上品さを感じます。
そしてインパネガーニッシュパネル、シフトコントロールレバーパネル、フロントシートバックパネル、ドアインサイドハンドルなどにボディ同色のホワイトカラーを使用し、エレガントな雰囲気となっています。
フロントシートは電動式、シートヒーター、シートファン付きです。
リヤシートはシートバックが折り畳めますのでちょっとした荷物が積込み可能です。
ナビは社外のHDDナビゲーションが装備しています。(マップデータは古い)
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◆機関
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3.6リッターのフラット6エンジンを搭載、ダブルクラッチ式のトランスミッションである電子油圧制御の前進7速のギアが組み込まれた「ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)」との組み合わせです。
よりスポーツ走行を楽しめるオプションのスポーツクロノPGを装備しています。
◆エンジン仕様
種類:水平対向6気筒24バルブ
総排気量:3613cc
最高出力:345ps(254kW)/6500rpm
最大トルク:39.8kg・m(390N・m)/4400rpm
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◆足回り
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オリジナルの足回りです。
◆足回りの仕様
ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前):マクファーソンストラット
サスペンション形式(後):マルチリンク
ブレーキ形式(前後):ベンチレーテッドディスク
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◆メンテナンスについて
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整備記録簿の内容を以下に記載します。
◆2011.5 5715km
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・エアコンフィルター交換
・ワイパーブレード交換
◆2012.4 6958km 定期点検
・エンジンオイル交換
・フロントワイパー交換
・フロントガラス交換
◆2013.5 11773km 車検
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・ドレンシール交換
・オイルフィルターOリング交換
・フューエルタンクキャップ交換
◆2015.5 24855km 車検
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・ドレンシール交換
・オイルフィルターOリング交換
・ブレーキフルード交換
・エアフィルター交換
・LCC補充
◆2017.6 30689km 車検
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・ドレンシール交換
・オイルフィルターOリング交換
・ブレーキフルード交換
・ベルトテンショナダンパー交換
・ベルトテンショナロッカーアーム交換
・取付けボルト(長い)交換
・ベルト交換
◆2019.5 34103km 車検
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・ドレンシール交換
・オイルフィルターOリング交換
・ブレーキフルード交換
・ハイフレア交換
・キーレス電池交換
・パワーステフルード交換
◆2021.6 38973km 車検
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・LCC交換
◆2022.3 39103km 1年点検
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・LCC交換
・バッテリー交換
・フロントワイパーブレード交換
◆2023.6 41254km 車検
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・ブレーキフルード交換
・エアクリーナフィルター交換
・エアコンフィルター交換
・ハイフレア交換
・フロントワイパー交換
・キーレス電池交換
コンディションを維持するため、たまに運転しますので走行距離が伸びることをご承知おき願います。
車は岐阜県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。