↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
究極至高のネオクラシック・・・!最後のミュリナー・パークワード社製コーチビルトによるマスターピース1991年式ベントレーコンチネンタルIIIの全てに陶酔する!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
初夏の日差しが眩しい6月の太陽の下、今回の取材で筆者の目の前に現れたのは、この上なく美しい純白のボディに「ウイングドB」が眩しいほど猛々しく輝く、第3世代のベントレーコンチネンタルでした・・・。
全四世代にわたり4458台が生産されたロールスロイス製コーニッシュとは似て非なるもの・・・。
ベントレーコンチネンタルは全てのシリーズ20年間で生産僅か574台、しかもキャブレター仕様であった前世代から、電子制御KEジェトロインジェクションが搭載され、更にシャーシの変更と幌の電動オープン機能など刷新された第3世代モデルでは実に180台のみと極少数生産された、非常に希少かつベントレー生粋の血を引くハイエンド・ドロップヘッド・サルーンなのです!
ということは・・・。
現代のベントレー車では、当時の生き残りの匠の存在で、辛うじて「ミュリナーパッケージ」というラインナップが存在しますが、時代を遡ればそれは、英国伝統工芸品、匠職人達のハンドメイドによるボディ架装がなされた英国文化を語れる車・・・!
ミレニアムの声が聞こえ始め、合理的・コスト重視の現代ビジネスモデルが当たり前となった時代に、非常に惜しまれながらも姿を消した、「最後のミュリナー・パークワード社製コーチビルト」のベントレーがまさにこの一台という事実・・・。
この歴史的貴重なモデルを紹介するにあたり、ベントレーとロールスロイス、そして英国最高クラスのコーチビルダー、ミュリナーパークワードについて少々触れながら、目の前のホワイトが眩しいビクトリアンビューティについて紹介したいと思います。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
誇りは二つに分かれ、魂は今も走り続ける・・・ベントレーとロールス・ロイス、宿命の軌跡とは・・・
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ベントレーとロールス・ロイス・・・
両社のラインナップは驚くほど似ていますが、その反面全く異なる自動車製造ブランドです・・・。
この2つの歴史あるビッグネームの共通点は、日本では大正期・・・、世界的にはアール・デコが花咲く時代に、革新的モータリゼーション創造というエンジニアリングへの情熱に駆られた先駆者達によって生み出されたという事実が存在します・・・。
1930年にル・マンをそれまでとは異なる大型のレーシングカー、かの有名な「スピードシックス」で制したベントレー社と、生粋のラグジュアリーサルーン製造に重きを置いたロールス・ロイス社は共に自動車開発において、当時フランス・ドイツに遅れを取っていた英国内では独善的な受け入れ方をされます・・・。
1929年発端の世界恐慌の煽りと言う歴史の悪戯の中で、弱体したベントレー社をロールス・ロイスは買収という形で吸収するのですが、それまでの創業者スピリットに敬意を示し、その企業買収契約書には「恒久的にお互いのブランドに影響を与えない」と言う明確な一文が残り、それが今日まで脈々と残り続けることによって、ロールスロイスというブランドが純粋な高級車を作り続けるのと同じように、ベントレーの名を冠した名車達は、トップスポーツカーと究極のドライビング・エクスペリエンスをもたらす超高性能車であり続けているのです・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
この個体が究極のマスターピースである理由・・・。手作業の威厳で王と紳士を魅了し続けた、究極のコーチビルダー・・・ミュリナーパークワードとは・・・
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
王族・貴族と言った世界中の富裕顧客のどんな要望にも応える架装技術・・・。
16世紀の馬具製造から始まり18世紀の馬車製造への歴史、その伝統的匠の技術を重んじる20世紀までの英国では、今日の電子制御制ロボット工業による合理的物作りで姿を消した、職人制手工業コーチビルドと言う製造方法が高級車製造では通常の事でした・・・。
スタンダードなモデルとは全く異なり、すべて顧客の要望に基づき製造される手法は、特に戦前のベントレー、ロールスロイスにおいては機械製造会社とボディ製造(コーチビルダー)を明確に住み分けしていたのです・・・。
英国トップ2のコーチビルダーであったミュリナー社とパークワード社は歴史の流れの中で合併、他のコーチビルダーには真似ができないアルミニウムを使ったボディ架装技術とインテリアフィニッシュの良さで戦後の富裕階級顧客の心を大きく掴みます・・・。
やがて1952年にベントレー社チーフデザイナーであったジョン・ブラッチリーによるRタイプ・コンチネンタルのプロトタイプの製造を請け負いますがこれが大成功・・・、それによりベントレーの大部分の製造を受注するに至りました・・・。
ベントレーとの信頼関係が大きく前に進んだミュリナーパークワードは、英国トップのコーチビルダーとして歴史に名を残し、その後も世界中の王族・貴族の要望を満たし続けたのです・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
これはまさにビクトリアンビューティそのもの・・・、優雅で美しい第3世代のドロップヘッド1991年式ベントレーコンチネンタルIII・・・。30年経過したとは到底思えない、極上個体をじっくりと鑑賞してみましょう・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
気品あふれる佇まいは傍で観ているだけでも周囲を圧倒する美しさがあり、マスターピースだけが放つ独特のオーラで観る者を圧倒します・・・。
触るとすぐにそれとわかる総アルミボディのボディは、塗装のノリからして異なるスベスベ感・・・!
これを観た瞬間に心が動くのが、手作業で叩き出されたアルミボディに施された素晴らしいホワイトのボディカラーです・・・!
直線と曲線がミラクルなバランスで交差する、匠職人の手によるボディの作り込みは、到底機械生産では出せない素晴らしい物で、巧妙なペイントワークと相まって実に「豊潤でしっとり感」満載・・・!
筆者の角膜と触感を通して伝わるその質感は、思わず「素晴らしい・・・・!」と感嘆の声が漏れる程です・・・!
英国高級車の常識は、クリアなウインドウから周囲から常に中が視えることにあった・・・。
これに乗る者の品格を表す、純白ホワイトのボディカラーに絶妙なマッチングを見せるタンカラーのインテリアはまさにその為のもの・・・。
そのタンカラーを表現するのはもちろん英国王室御用達、コノリー社製レザー・・・。
それは視覚からも脳内に入りこみ、触らずとも十分に「厚み」が感じ取れるもので、最高品質のコノリー社製タンカラーのレザーシートなどそのステッチワークにさえ観ていてうっとりするほど・・・。深くどっぷりと包み込まれる、安心感極まりない車上の座り心地は、世界の王族・貴族が納得するまさにハイエンド・ヨーロピアン・ソファの如く素晴らしい物です・・・。
王と紳士を魅了し続けた、究極のコーチビルダー・ミュリナーパークワード・・・。
その匠のクラフトマンシップは随所で見られ、所有するものの心を満足感で満たすことでしょう・・・。インテリア・アクセントとして見事に存在する、極めて上質のウオルナットの、更に美しい木目だけを贅沢に厳選してアレンジされたウッドワークなど・・・、まるでチッペンデールのアンティーク・ファニチャーを見るような美しさ・・・。その豊潤な質感に心が潤います・・・。
加えてドアノブの造形・・・、ドロップヘッド(英国流コンバーチブル)のラッチの造形・・・、そして裏地の据え付方・・・、極めつけは伝統工芸アート的各スイッチの造形など素晴らしいもので、ここはまさにビクトリアンな空気が漂う空間なのです・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「人生が変わるよ・・・早く乗ったほうがいいよ〜」・・・。
40代から歴代ロールスロイスを十数台乗り継いでこられた大変紳士なベテラン・オーナー様・・・。
「じっくり乗って原稿書いてね〜」と、非常に希少でエレガントなビクトリアンビューティーを筆者に託して下さいました・・・!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ロールス・ロイス コーニッシュのベントレー版・・・普段ショーファーの運転するロールスロイスの後席に乗るオーナーが、週末はショーファーからステアリングを奪い、自らがステアリングを握るのがベントレーの生まれ持ったDNA・・・。」
そんなことを思いながらグリルに輝く「ウイングドB」のエンブレムをじっくり見つめたあと、前述のまさにアートなドアハンドルに手をかけます・・・。
現在の車の三倍はあろう分厚いドアを重厚感溢れる上質な音とともに閉め、豊潤なインテリア空間に身を置きます・・・。
ちょっと高めの見晴らしの良いパッセンジャーシートから、一段下がったドライバーシートに座ると、この車がゆうに5mを超えるサイズとは思えないほど見切りが良いことに気が付きます・・・。
ミュリナーパークワードの素晴らしいコーチワーク、素晴らしい造形美の数々に気持ちが高揚・・・!
インテリアの空気がプラスの粒子を携え目と鼻そして口から体内へ・・・、そして血液を通じて脳内へ侵入し右脳をダイナミックに活性させるのです・・・!
そして・・・左手でキーをひねりエンジンをイグナイト・・・!
何もむずかる事なく一瞬で6750ccベントレー伝統のアロイエンジンは目を覚まし、一瞬の咆哮の後、実に静寂なアイドリングへと移行します・・・。
その時の室内は表現するなら平穏そのもの、実に「豊潤な静寂」がここにはあるのです・・・。
オートクルーズ機能が付いたとても軽い操作感のATシフターをDレンジへシフト・・・、自動でエマージェンシー・ブレーキがメカニカルなサウンドと共に解除されます・・・。
一息つき、とても軽い操作で踏めるブレーキペダルからゆっくり足を離し、アクセルペダルに足を置くと・・・、この実に豊潤なコンパートメントは主たる目的の移動空間として、出力表示”Enough”(十分)とだけ表示されるLシリーズ(L410)6750ccベントレー伝統のアロイエンジンにより優雅に、そして実にトルクフルに加速するのです・・・!
その膨大なトルク感たるや、アクセルを少し・・・踏み込むと「ズワンッ・・・スーッ」と、まるで重力に引っ張られる感覚・・・!
それがエアーコンディショナーの空気の動く音のみ脳内にこだまする静寂さと同時進行で「あっ」という間に加速するのです・・・!
その時の室内の静寂さたるや・・・、それは・それは・・・、現代のハイブリッド車の機械で制御された一種ストイックな静寂さとは全く異なるもの・・・。究極のコーチビルダー、ミュリナーパークワード社、匠職人による実に豊かな作り込みにより、ベントレーのスピリットを「優雅」という言葉で表面から隠した「豊潤な静寂さ」と表現できる感覚なのです・・・。
実に乗りやすい・・・!外見上想像つかない驚く程取り回ししやすい車体と極上の乗り心地・・・。
豊かなソファと絶妙に見晴らしの良い後部座席など「至福の空間」そのものです・・・!
筆者にとってあっという間の幸せな至高な時間が間違いなくそこにあったのです・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
1991年式ベントレー コンチネンタルIII 取材後書き・・・
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
走行まだ24322マイル・・・。
30年経過した究極のネオクラシックながらフレッシュなイメージが残る素晴らしい一台でした・・・。
「160万キロにも及ぶベンチテストを経て顧客にデリバリーされる「壊れない神話」を持つこのベントレー伝統のアロイエンジンにとって走行数万kmはまさに慣らしが終わった所、このエンジンが美味しいのはまさにこれから・・・」英国本国の文献を過去に読みあさって見つけた実に懐の深い一文です・・・。
発売当時の乗り出し想定価格4500万円の商品価値は、まさにベントレーのスピリットと歴史そのもの、世界的にも貴重な個体がこうして素晴らしい状態で目の前にあるのは奇跡としか言いようがありません・・・。
すっかり私の脳裏に残った「1991年式ベントレーコンチネンタルIII」を操らせて頂けた時間がなんと濃密で豊潤だったことか・・・。
故にこの車をドライブするのに理由など全く必要無いことでしょう・・・。
所有することで心から喜びが湧き起こる感覚を、限りある人生の中で取り入れることが出来れば、発想や思考がどんどん豊かな物になる事でしょう・・・。
心優しいオーナー様の元で、存分に仕上がったベントレーコンチネンタルIIIは、これを日々のライフシーンに取り入れられる、「未だ見ぬオーナー様」の人生を大きく、色濃く、そして豊潤にすることは間違いありません・・・。
究極至高のネオクラシック・・・!最後のミュリナー・パークワード社製コーチビルトによるマスターピース1991年式ベントレーコンチネンタルIIIの全てに陶酔する!
是非究極至高の見学に群馬県までお越しください・・・。
この大変素晴らしい「1991年式 ベントレー コンチネンタル III」は現在群馬県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両購入に際しての自動車税の月割り精算(年額¥127,600)並びにリサイクル預託金精算(¥未預託)は購入者様にご負担お願いしております。
また陸送等は同様に購入者様の方でご手配をお願いいたしますが、筆者の法人業務でも、自社所有積載車でのクラシックカー輸送業務を取り行っております。ご希望がありましたら是非ご相談ください。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、車の個人売買情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナー様のご依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2025年6月21日(土) 15時00分よりの撮影及び事前の約3時間の取材時間の中で、オーナー様インタビューしたものを元に執筆作成したものです。
かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものでは無く状態等のコメントも、あくまで取材時の天候状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。
なお個人間での取引となりますので冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提として検討頂けるお客様のみ」とさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。