大変珍しいDIVA GTのご紹介です。

DIVAは196１年から1966年まで存在したスポーツカーメーカーで、ドン・シムによって設立されました。。
当時人気のあった小型エンジンのGTレースで数々の優勝を果たし、レースシーンで大きな成功を収めました。
しかし、1960年代後半、英国の自動車産業の荒波に生き残ることはできず生産を終了したメーカーです。

DIVAが生産したモデルは

Aモデル　シャーシNO10〜15
Bモデル　シャーシNO20〜31 FORD116Eエンジン
Rモデル　シャーシNO10〜38
Cモデル　シャーシNO20〜22
Dモデル　シャーシNO31〜44　FORD120Eエンジン
Lモデル　シャーシNO11〜15
Fモデルが3台？

合計台数69台+3台だそうで、その中でもそのうちの2台がロードバージョンのスペシャルモデルとして生産されました。
（残りのモデルはレース用）

そのうちの1台が今回ご紹介する

DIVA GT D34モデルです。

現オーナーさんは様々な思いがあり、約8年前にこのお車を購入されました。

国内2オーナーのお車ですが、ファーストオーナーは現オーナーさんの知人です。

その方のDIVAに対する思い入れは非常に深く、様々なルートでDIVAを探したそうです。

元もとの生産台数が少ないため、国内には皆無（1台は存在するようです）ですのでなかなか見つからなかったようです。

ある時、英国に良い個体があるとの連絡があり現車確認のため渡英、なんとその場所はDIVA創業者ドン・シムのお宅だったとの事。

何か運命のような出会いであり、車の状態も良好だったため購入し日本へ。

数ケ月乗ったものの、新車から約30年経過した個体ですので各部の経年劣化は否めません。

そこからフルレストアを開始されました。

わが子を育てるかのようにコツコツと大切に作業をされてきましたが、残念ながら志半ばで作業が出来なくなりました。

その過程を全て見てこられた現オーナーさんがその思いを引き継ぎ、購入され、現在に至ります。
購入時はレストア途中であったため、約6年かけ今から2年前に完成しました。

スペースフレームにFRPボディ、エンジンは1500CCですが、ウェーバーの40Φ×2を装備
軽量ボディも相まって、走りは軽快そのものだそうです。

その他の装備
・アストラリ（ＡＳＴＲＡＬＩ）ホイール　メイド・イン・イングランドでLOUTUS刻印あり
・タイヤはダンロップCR65
・脱着式ステアリング
・エンジンルーム消火システム

完成後に初めて走らせた際は、知人への思いもあり感無量だったそうです。

その後は数回ツーリングに使用、普段はシャッター付きのガレーにて保管されています。

現在不具合としてはスピードメーターが動かないそうです。
希少なお車ですが、英国車を扱うショップさんであればメンテナンスは十分可能では？と仰っていました。

今回、知人の意思を完遂することができたのを機に、ご自身の終活の一環として車両整理の為、売却されます。

とても珍しい車ですが、大切にして頂ける方に引き継いで頂きたいとの事でした。

現車は広島県東部にあります。

個人のため諸費用等はかかりません。
(登録や陸送等にかかる費用は実費が必要です。)