【 概要 】
―小さな名車に息づく英国の矜持、日本仕様として完成した最後期の傑作―
Rover MINI——その名を聞くだけで、誰もが思い浮かべるあの丸いヘッドライトと愛嬌あるフロントマスク。
MINIは1959年、イギリスで生まれ、40年近くにわたり姿をほとんど変えずに作り続けられた、英国車史上最も長命なモデルです。
その名を聞くだけで、誰もが思い浮かべるあの丸いヘッドライトと愛嬌あるフロントマスク。
その最終期にあたる1997年式「E-XN12A」は、伝統のデザインと現代的な快適性を融合させた、
まさに“完成形のミニ”と呼ぶにふさわしい存在です。
この個体は、運輸省型式認証番号「自公E381」を持つ日本正規輸入仕様。
英国ローバー本社のロングブリッジ工場で製造され、当時のローバージャパンによって厳格な排出ガス規制(E規制)に適合する形で導入されたモデルです。
エンジンには名機Aシリーズの最終形「E-12A」を搭載。電子制御シングルインジェクション(SPi)と三元触媒、O
センサー、EGRバルブを組み合わせた排ガス制御装置「ADO020」により、クラシックなメカニズムを保ちながら現代的な環境性能を実現しています。
1275cc直列4気筒の軽やかな咆哮は健在。低回転からのトルクが厚く、街乗りでもスロットルレスポンスは鋭く、まるで生き物のような感触を味わえます。
ボディカラーは、カラーコードから「Tahiti Blue Metallic(コード:HAM)」ですが、
塗装されており、カシスレッドメタリックといった色合いになっています。
ルーフのホワイトとのコントラストは、クラシックミニのメジャーな組み合わせになります。
まるで英国の片田舎を走るオールドクーパーのような品格を漂わせます。
室内に足を踏み入れると、明るいストーンベージュ(Trim:SMJ)が広がります。
ベージュとグレーを基調としたファブリック×ビニールのコンビシートは、英国車らしいクラシカルな柔らかさ。
木目パネルのダッシュボードと3連メーターが並び、メカニカルな中にも温かみを感じさせます。
操作系はすべて人の手にしっくり馴染む位置に配置され、ハンドルを握れば誰もが笑顔になる——それがミニの魔法です。
このモデルは、電子制御を加えながらもドライバーの感性を重んじた“最後のアナログミニ”。
軽量なボディ(約720kg)に1275ccのトルクフルなエンジンを載せ、マニュアルトランスミッションを操って日本の街でも気軽に乗れる1台です。
足回りは伝統のラバーコーン・サスペンションを採用し、独特のコツコツとした乗り味が小気味よく、コーナーを駆け抜けるときの一体感はまさに“ゴーカートフィーリング”。
この感覚は、どんな最新のコンパクトカーでも決して再現できません。
また、正規認定モデルならではの安心感も魅力です。
排出ガス防止装置ADO020が構成する三元触媒・O
センサー・キャニスター・EGR系統は、すべて運輸省によって認可された正式装備。
このため、車検や整備もスムーズで、純正部品・補修部品の供給も確保されています。
古いクルマでありながら、維持がしやすく、日常的に乗れるクラシックミニ。それがこのE-XN12Aです。
1997年式という年式もまた特別です。
2000年の生産終了まであとわずかというこの頃、ローバー社は品質と仕上げの最終改良を施していました。
外装のチリ合わせ精度、メッキモールの仕立て、レンズ類の透明感、塗装の深み。
いずれも円熟の域に達し、手に入れた人が所有する歓びを感じられる“成熟したクラシック”として完成していたのです。
小さなボディに込められた、英国の伝統と職人の魂。
カシスレッドメタリックの外装とストーンベージュの内装が織りなすコントラストは、ヴィンテージというよりは現代風の上品さが感じられます。
このローバーミニは、単なる移動手段ではありません。
それは「人と機械が対話する楽しさ」を教えてくれる、20世紀を生き抜いたアナログコンパクトカーです。
世代を越えて愛され続ける理由が、この1台に凝縮されています。
この度車種整理のため出品となっております。
画像、動画にてご確認いただけますので、ご興味持たれましたら是非一度実車をご覧いただければと思います。
細かなところを撮影したデータもありますので、確認されたい方はご連絡いただければ別途お送りいたします。
動画に付きましても多くアップしておりますので、本ページに掲載の動画からYou Tubeに入っていただき、”もっと見る”からリンクをクリックして確認下さい。
【外装の状態】(取材日の状態になります。)
・元色とはガラリと変わった色にペイントされています。
概ねきれいな塗装面ですが、トランクリッドは褪色が見られます。
各メッキパーツ類は概ねきれいな状態です。
・ガラスはフロント、リア、ドアともにクリアな状態で表面のゆがみ等も見られません。
・車のサイズは
全長 307cm 全幅 144cm 全高 133cm 車両重量 720kg
【内装の状態】(取材日の状態になります。)
・明るいストーンベージュ(Trimコード:SMJ)の内装は通常使用程度にはやれが見られます。
フロアはマットを敷いて使用されています。
・左右ドアライニングは概ねきれいな状態です。
・ドライバーズシートは座面にタバコか何かによる穴が一点見られます。
・ウッドパネルは割れが発生しています。
・天井は垂れ見られません。
【機関の状態】(取材日の状態になります。)
・エンジン型式 水冷OHV横置き4気筒 (京【62】3京)
・最高出力 58 bhp/5,250rpm
・最大トルク 69 lbf·ft/3,000rpm
・総排気量 1,275cc
・トランスミッション:4速M/T
・エンジンは一発始動、スムースに立ち上がります。アイドリングも安定しております。
【下回り、足回りの状態】(取材日の状態になります。)
・タイヤは前後ともNANKANG GREEN/SPORT 165/60R12 71Hです。
・サスペンションは
フロント:独立ウィッシュボーン
リア:独立トレーリングアーム
・ブレーキはフロントディスクブレーキ、リアドラムブレーキになります。
・下回りは年式相応のサビが見られます。
【 計器・電装系 】
・走行距離は現メーター読みで34,114kmですが、車検証に以下記載有ります。【走行距離記録最大値】103,300km(平成19年 8月)
・エアコンの冷媒はR134です。
・オーディオは
・Panasonicのカセットオーディオになります。
■車検証記載事項
・継続検査
・自動車重量税 ¥25,200-
・【走行距離計表示値】 33,500km(令和 6年 1月)
・【旧走行距離計表示値】 30,600km(令和 3年11月)
・【走行距離記録最大値】103,300km(平成19年 8月)
・車両側の車台番号と車検証の車台番号は合致しています。
【 お問い合わせに際して 】
・車両は三重県にあります。
・このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナー様の依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
・記事内容は担当者が取材時間の中で、オーナー様のコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
・状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。
・掲載していない取材写真も揃えてありますので、ご覧になりたい箇所ありましたらお問い合わせください。
・掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。
・エンスーの杜のご利用が初めての方には、詳細にご説明したものをメールにてお送りしますので、お問い合わせの際にお申し出下さい。
・個人売買の為、消費税などかかりません。
・以下費用は別途ご負担ください。
預託証明書(リサイクル券)記載の預託金額¥10,260-
自動車重量税 ¥39,600-の月割分