![]() |
トップページに戻る 車両一覧に戻る |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
取材日2025年8月19日 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
「ガレージの中の果てない夢・・・。」 今回ご紹介する一台は、まさにその様な「ガレージの中の果てない夢・・・」の一台・・・。 車体番号 KA2S6-1220538A・・・、コミッション番号 250S-10577A・・・、そして経年がありながらもかろうじて読み取れるエンジン番号 9F-TA-H987という素性・・・。 続く コミッション番号 250S-10577A は、ボディ完成後に装着されるサブプレートで、こちらもクーパー専用の“250S”系列に属しており、当時のアビンドン工場で生産されたオリジナル個体であることを示しています・・・。 さらに、経年により刻印は薄れてはいるものの辛うじて確認できる エンジン番号 9F-TA-H987 は、冒頭9FがMini Cooper 998ccユニットを表すエンジンコードで、続くTAはハイコンプレッションのクーパー専用仕様・・・、Hは4速マニュアル・ギアボックス搭載という意味を持ち併せます・・・。 つまりこの車両は、1968年当時のモーリス・ミニ Mk-IIクーパー998ccオリジナル仕様が完全に一致した「マッチングナンバー車」であり、現存する数少ない純正度の高い一台であることが静かに読み取れるのです・・・。 1994年に英国から日本に直接持ち込まれた貴重なキャンバス・トップをもつ個体は、フルオリジナルの姿のまま、取材時走行は70,167マイルと、過去のオーナー氏の人生を鮮やかに彩ってきましたが、やがてその手を離れることに・・・。 現在のオーナー氏の元で令和7年2月に一時抹消登録され、長年の走行で傷んだ車体をリフレッシュ・・・。元色同様のスモーキーなグレイ(おそらく当時の人気色・・・スモーク・グレイ)で全塗装済み・・・。これも塗り直された淡いアイボリーなルーフとのカラーリングは、角の取れたクラシックなボディラインに絶妙にマッチし、日本国内では必須でスライド・ウインドウ前方に取り付けられるウオルプレス製ミラーも持たないという、英国国内でそのまま走っていそうな一台は、まさに本物ならではのオーラを振り撒いていたのです・・・。 また直近で完成したというエンジンオーバーホールの詳細としては・・・。 また駆動系〜補機類においても、オリジナルを色濃く残しながらも、キビキビしたMk-IIクーパーの走りを再現するべく・・・。 さらに直近では、新品の DUNLOP SP Sport R7(165/70R10) を10インチホイールに履くなど、本物クラシック・ミニ・クーパーを楽しむ準備は整っています・・・。 さらに嬉しいことに外装〜エンジンは手直しを受けた状態でありながら、内装などフルオリジナルで残っていること・・・。 そんな素敵な一台をMk-IIヒストリーと共にさらに深くご紹介して参ります・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
車体四隅に四輪を目一杯張り出して配したまさにゴーカート・ライクなミニは、いつ乗っても楽しい、エンスージアストなマインドをくすぐる唯一無二の存在です・・・! すでに周知の通り、ADO15のコードネームが与えられ、オースチン・セブンとモーリス・ミニ・マイナーとして誕生したミニは、1959年の誕生以降ほぼ半世紀に渡り、世界中のエンスージアストの心を掴み続け、2000年にその生産が終了するまで実に5,387,862台が産み出された開発者サー・アレック・イシゴニスの自動車史に残る大傑作です・・・。 1950年代後半、英国では第二次世界大戦の傷跡がようやく癒え、豊かさを求める時代の風が吹き始めていました・・・。 その声に応えたのが、当時BMC(British Motor Corporation)のエンジニアであったサー・アレック・イシゴニス・・・。 革命的だったのは、世界初の横置きエンジン+前輪駆動(FF)の構造・・・。 小さくても大きな存在感・・・、ミニは瞬く間に英国中の人々の心を掴み、王室から学生・・・、労働者までが同じ車に乗る・・・という当時としてはあり得ない社会現象を生み出しました・・・。 レーシングカー・コンストラクターであったジョン・クーパー氏は、ミニの卓越したハンドリング性能に着目・・・。自らの名を冠した「ミニ・クーパー」を1961年に登場させ、わずか1000cc足らずの小排気量ながらラリー界で大旋風を巻き起こします・・・。 そして・・・、英国中の若者がミニ・クーパーの存在に憧れる中、初代Mk-I(1959〜1967)の成功を受けて登場したのが、1967年末のMk-IIです・・・。 外観では、まずリヤパネルとテールランプが刷新され、従来の小型楕円形ランプから大型の角型ランプへと変更・・・。 とはいえ・・・、サー・アレック・イシゴニスが最も大切にした“サイズと重量の哲学”は一切崩されず、わずか600kg台の軽量ボディに、998ccハイコンプレッションエンジンが生み出す強烈なレスポンス・・・!それこそがMk-IIの真髄だったのです・・・! モーリス・ミニ・クーパーMk-II 1000に搭載された998ccユニット(エンジンコード9F-TA-H系)は、ミニ・クーパー専用のハイチューンエンジンとして設計され、SUツインキャブレターとクロスフローヘッドによって、当時としては驚異的な55psを発生・・・。 また、Mk-II時代のトリムには、モーリス版とオースチン版で細部の違いが存在するのも面白いところ・・・。 そして1968年・・・、わずか一年でこのMk-IIクーパーは最終期を迎えます・・・。 ぞんざいに扱われることも多く、改造されることも多かったミニの存在・・・。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
灼熱の太陽が燦燦と降り注ぐ真夏の取材日・・・、姿を現したそのミニは、還暦近い時間を経たクルマでありながら、どこか温もりのある存在感を放っていました・・・。 光を受けるたび、傷みはないものの経年を表すクロームのグリルが鈍く輝き、前後のバンパーや英国当時物の貴重なバッジ類にも、時間が経ったからこそ醸し出せる、深い味わいがそのまま息づいていました・・・。 この個体・・・、車検時や国内公道走行では必要なものの、まだリアビューミラーを持たない英国仕様の表情がとても印象的です・・・。 エンジンは冒頭記述の様に、直近で腰上オーバーホールを受けた998ccユニット・・・。 下回りを覗き込むと、オイル漏れの跡はほとんどなくオイルパンも乾いた状態・・・、ボディ下部やドア下も綺麗に補修されており、長年の眠りから直近で見事に蘇ったことがわかります・・・。 そして・・・、内装はまさに“時が止まった空間”でした・・・。 何度も言いますが・・・、現状のままでも充分に魅力的ですが、磨き込みや内装の小修正など、手をかける楽しみが残されているのもこの個体の醍醐味です・・・!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
長年の眠りから覚め、まずは当時の雰囲気をそのまま再現するべく、スモーク・グレイで全塗装された個体でしたが、取材時エンジンは吹けず、各シリンダーにもばらつきがある感じが否めず、SUツイン・キャブレターの調整含めて、エンジン調整が必要と思ったのは正直なお話しです・・・。 取材から掲載まで少し時間がかかったのは、そのことをお話しした現オーナー氏が、その場でエンジン・オーバーホールを決意し実施されたからに他ならず、取材からしばらくしてその詳細や写真・・・、そして動画がオーナー氏から届き、今回の掲載に至っています・・・。 「私なら・・・、経年による味わいは残したまま、各部を磨き込みそのまま乗るだろうなぁ・・・。」 「ガレージの中の果てない夢・・・。」まさにそんな言葉がぴったりな一台・・・! 「どうせ一生かかっても治らないクルマ好きならではの重篤な病ならば・・・、心底向き合ってじっくり理想の一台に仕上げてみたい・・・。」
果てない夢を閉じ込めた、最後の本物オーラ全開の一台に震撼・・・!エンジン・オーバーホール〜ボディ修理・元色全塗装を経て現代に再生した1968年式モーリス・ミニ クーパー Mk-II 1000は、シャビーな空気感がたまらない一台だった・・・! 是非貴方の夢の実現へ・・・、英国文化そのものに触れる貴重な見学にお越しください・・・。 個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。 【お問い合わせに際して・・・】 過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。 本記事内容は、2025年8月19日晴天下13時より、約3時間の取材時間の中で、オーナー様インタビューしたものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものでは無く状態等のコメントも、あくまで取材時の天候状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。 掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。 何卒宜しくご検討下さい。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
350万円 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
画像クリックで拡大出来ます | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新規掲載開始より48時間、見学(購入希望)予約を受け付けます。
購入希望の方が複数いた場合は、現状の価格から入札になります。 ※購入、商談については、早いもの順ではありません。 詳しくは、こちらをご覧ください。 ※メールサーバーのセキュリティにより、メールが届かないケースが報告されています。 |
![]() |
トップページに戻る 車両一覧に戻る 上に戻る |