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ランドローバー ディスカバリー (E-LJR) 1997年式
車検 2027年6月 走行 124,835km 備考 右ハンドル/4速AT/NOx・PM不適合
長さ 446cm 180cm 高さ 195cm 重量 2000kg 排気量 3947cc
取材日2025年10月



【 概要 】

LAND ROVER DISCOVERY V8 3.9 E-LJR(1997)

電子制御と静粛性が支配する現代のSUVとはまったく異なる世界が、ここにあります。
ドライバーの感覚を信じ、機械と会話をしながら走る――。
**LAND ROVER DISCOVERY V8 3.9 E-LJR(1997年式)**は、そんな“人の手で操る愉しさ”が息づく世代にあたる一台です。

ボディ色は、カラーコード961/アトランティックブルー・メタリックです。
深海を思わせるような青と、わずかに黒みを帯びた艶が共存する色調で、英国車らしい気品と重厚感を漂わせます。
今回の取材ではあいにくの雨でしたが、雨も濃色を引き立てていました。この色は、ディスカバリーのスクエアで機能的な造形にふさわしい色となっています。
フロントには「LAND ROVER」の立体ロゴが誇らしく、スクエアな形状のヘッドライトが織りなす顔つきは、まさに“90年代のランドローバーそのもの”です。
無駄のない直線基調のフォルムは、力強さと道具としての誠実さを感じさせます。

足元はまさに本格的SUVのそれでリジッドアクスルの持つ骨太な雰囲気と、雨に濡れたボディカラーが絶妙なコントラストを描き、見る人の心を掴みます。
リアゲートには「DISCOVERY」のロゴが残され、縦基調のテールランプが端正に配置されています。
ラゲッジドアを開けると広大な積載スペースが現れ、上下分割式のゲートは、まるでアウトドアのために設計されたような実用性を誇ります。

ルーフにはサンルーフが前後に並び、上方から自然光をたっぷり取り入れます。
後席もサイドからの光をふんだんに取り込む造形で明るい車内を演出しています。
この明るい室内は当時のディスカバリーを象徴する、英国らしい“遊びの精神”が感じられる部分です。

 搭載されるエンジンは、ローバー伝統の **V型8気筒 3,947cc(原動機36D)**です。
アルミブロックと鋳鉄ライナーを組み合わせた、軽さと耐久性を両立する作りとなっています。
機械式スロットルだからこそのペダルの動きに合わせてのダイレクトな反応はオフロードでの扱いやすさにもつながります。
また高回転まで引っ張るよりも、低中速のトルクを活かしてゆったりと走る――それがこのV8の真骨頂です。
プッシュロッド式OHVらしい厚みのあるトルクと、穏やかで滑らかな回転フィールが魅力で、現代のSUVにはない穏やかな機械的温かみを感じさせます。

 トランスミッションは信頼性の高い **ZF製4速オートマチック(4HP22)**を採用しています。
副変速機付きフルタイム4WD「LT230T」を組み合わせ、センターデフロック機構も備えています。
舗装路では滑らかに、未舗装路では力強く走り抜けます。
操作レバーを切り替えるたびに、メカニカルなクリック感とともに駆動力の流れが変わる――その瞬間の手応えは、まさに“人と機械の対話”そのものです。
オンロードから林道、雪道まで、どんな道でも安定感があり、ディスカバリーという名前が示すように「走りながら発見する喜び」を味わえます。

足まわりは前後ともコイルスプリング式のリジッドアクスルです。
前輪はラジアスアーム+パナールロッド、後輪はAアーム+トレーリングリンクという構成を採用しています。
長いストロークを活かし、段差でも姿勢を乱さず柔らかく衝撃をいなします。
その乗り味は、英国車が長年培ってきた伝統そのものです。
舗装路ではふんわりとした優しさを、悪路ではしっかりとした粘りを見せる――そのバランスの良さこそが、ディスカバリーが今も愛され続ける理由のひとつです。

インテリアは、温かみのあるベージュレザーを基調とした英国式のエッセンスあふれる空間です。
木目調パネルが並ぶダッシュボードは上品で、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
長年使い込まれた革の質感は味わいがあり、むしろこの車の魅力をより深くしています。
座面はしなやかで、包み込まれるような座り心地です。
広い視界とツインルーフから差し込む光がキャビン全体を優しく照らし、穏やかな雰囲気を生み出します。
コクピットは木目コンビのステアリングとZF製ATセレクターが備わり、無骨さと上品さが同居した英国車らしい造形です。

リアシートは広く、サイドから、またアッパーからの採光で快適に過ごせます。
ウインドウからの眺めは開放的で、後席でもまるで観光列車のようにゆったりと風景を楽しめます。
実用性と快適性の両立を考えた室内設計は、今見てもよく考え抜かれていると感じられます。

走行距離はメーター読みで12万km超です。
長年しっかりと走り続けてきた証であり、同時に丁寧に扱われてきた証でもあります。
外装にはわずかな使用感がありますが、ボディ全体の艶は保たれ、塗装の質感も非常に良好です。
ドアの開閉音には厚みがあり、ボディの剛性感がしっかりと伝わります。
時間とともに育てられてきたクルマだけが持つ、落ち着いた存在感が漂っています。

ランドローバーがディスカバリーに込めたテーマは、「Adventure is a way of life」です。
その言葉の通り、このクルマは街でも自然の中でも、どちらの風景にもよく馴染みます。
ゆっくりとエンジンをかけると、V8の鼓動が静かに始まり、キャビン全体に穏やかな安心感が広がります。
少し高めのシートポジションから見渡す景色は広く、ただ走るだけで心が解きほぐれていくようです。
雨上がりの森の道を進む静けさ、夕陽に照らされるアトランティックブルーのボディ――そのどちらも、このディスカバリーが最もよく似合う風景です。

 12万kmを超えた今も、V8エンジンは健やかに鼓動を刻み続けています。
メカニズムに耳を澄ませながらステアリングを握ると、ドライバーとクルマの距離が自然に近づくように感じます。
電子制御に頼らず、人の感覚と機械の動きがまっすぐにつながるこの感覚は、現代のSUVではなかなか味わえません。
整備を重ね、手をかけるほどに確実に応えてくれる――まさに「育てる喜び」と「乗る楽しみ」を併せ持つ一台です。

 このディスカバリーは、時代が変わっても色あせない“本物のSUV”です。
アトランティックブルーの深い艶をまとい、今も静かに、確かな存在感を放っています。
ランドローバーが培ってきた誠実な設計思想と、機械としての温かみ。
それらが見事に調和したこの一台は、きっとこれからも長く、人と時間を共有しながら走り続けていくことでしょう。

車台番号(VIN)SALLJR-MM3TA507***から以下が確認できます。
SAL:S=欧州/A=英国/L=Land Rover=「英国ランドローバー製」
LJ :モデル種別=Discovery
10桁目=T:モデルイヤー=1996、よってこの個体は1996MY(登録は1997年)
11桁目=A:組立工場コード=Solihull(英)
12-17桁目=:シリアル(連番)
以上から、この車は英国ソリハル工場で製造されたDiscovery(初代)の1996モデルイヤー個体であることがVIN単体で裏取りできます。

この度車種整理のため出品となっております。
画像、動画にてご確認いただけますので、ご興味持たれましたら是非一度実車をご覧いただければと思います。
細かなところを撮影したデータもありますので、確認されたい方はご連絡いただければ別途お送りいたします。
動画に付きましても多くアップしておりますので、本ページに掲載の動画からYou Tubeに入っていただき、
”もっと見る”からリンクをクリックして確認下さい。



【外装の状態】(取材日の状態になります。)

・ボディを包むのは、カラーコード961/アトランティックブルー・メタリック。
 深海のように深く、わずかに黒みを帯びたブルーが、クラシックSUVらしい重厚感を際立たせています。
・概ねきれいな塗装面で、取り立てて指摘するような傷はないと思われますが、雨天時の取材でしたので天気の良い時に再確認したいところです。
 ・ガラスはフロント、リア、ドア、ルーフともにクリアな状態で表面のゆがみ等も見られません。
・車のサイズは
全長 446cm 全幅 180cm 全高 195cm 車両重量 2,000kg


【内装の状態】(取材日の状態になります。)

内装は、クラシックランドローバーらしい落ち着いた雰囲気に包まれています。
ベージュレザーのシートは適度な使用感があり、長い年月を経た今も柔らかさと上品な質感を保っています。
運転席・助手席ともに座面の張りがしっかりとしており、深めのシート形状が身体を包み込みます。ランバーサポート、サイサポート部は長期使用による革の擦れが見られます。
ダッシュボードには美しい木目調パネルが配され、温かみと英国車らしい気品を感じさせます。
センターコンソールやシフトノブにもウッドパーツがあしらわれ、クラシックSUVならではの重厚感が漂います。
フロアカーペットやマットも清潔に保たれ、使用年数を感じさせない丁寧な扱いがうかがえます。
ツインサンルーフから注ぐ自然光がキャビンを明るく照らし、広い視界とともに心地よい開放感を演出しています。
全体として、丁寧に乗り継がれてきた車だけが持つ温もりと品格が感じられる室内空間です。
天井は垂れ見られません。


【機関の状態】(取材日の状態になります。)

・エンジン型式 水冷V型8気筒OHV(36D型)3,947cc
・最高出力 約182 PS(134 kW)/4,750 rpm
・最大トルク 約31.5 kg・m(309 Nm)/3,100 rpm
・変速機 4速M/T(ZF 4HP22/電子制御式)
・トランスファー LT230T型(2段副変速機付きフルタイム4WD)
・駆動方式 フルタイム4WD(前50 : 後50/ロック時固定)センターデファレンシャル付(手動ロック可)
・エンジンは一発始動、スムースに立ち上がります。アイドリングも安定しております。


【下回り、足回りの状態】(取材日の状態になります。)

・タイヤは前後ともHIFLY Win-turi 216 235/70R16 106Tです。
・サスペンションは
 フロント:コイルスプリング式リジッドアクスル(ラジアスアーム+パナールロッド)
リア :コイルスプリング式リジッドアクスル(Aアーム+トレーリングリンク)
・ブレーキはフロントベンチレーテッドディスク、リアソリッドディスクになります。
・下回りは年式相応のサビが見られます。


【 計器・電装系 】

・走行距離は現メーター読みで34,114kmですが、車検証に以下記載有ります。【走行距離記録最大値】103,300km(平成19年 8月)
・エアコンの冷媒はR134です。
・オーディオは
・Panasonicのカセットオーディオになります。


■車検証記載事項

・継続検査
・自動車重量税 ¥25,200-
・【走行距離計表示値】 33,500km(令和 6年 1月)
・【旧走行距離計表示値】 30,600km(令和 3年11月)
・【走行距離記録最大値】103,300km(平成19年 8月)
・車両側の車台番号と車検証の車台番号は合致しています。


【 お問い合わせに際して 】

・車両は三重県にあります。
・このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
 エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナー様の依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
・記事内容は担当者が取材時間の中で、オーナー様のコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
・状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。
・掲載していない取材写真も揃えてありますので、ご覧になりたい箇所ありましたらお問い合わせください。
・掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。
・エンスーの杜のご利用が初めての方には、詳細にご説明したものをメールにてお送りしますので、お問い合わせの際にお申し出下さい。
・個人売買の為、消費税などかかりません。
・以下費用は別途ご負担ください。
 預託証明書(リサイクル券)記載の預託金額¥10,260-
 自動車重量税¥39,600-の月割分

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
100万円
画像クリックで拡大出来ます

運転席側フロントビュー(右ハンドルです。)
運転席側サイドビュー、フロントオーバーハングは短く、高さも十分なのでアプローチアングルは純正・新車時公称値で39度、デパーチャアングルは29度です。
運転席側リアビュー、給油口はこちらです。無鉛プレミアム指定です。
リアビュー、現在に続く左右非対称形状のリアガラス。
助手席側リアビュー、テールランプはガード付きです。
助手席側サイドビュー、ディスカバリーのアイコンとなるステップドルーフ。タイヤのストロークがしっかりととれるだけのタイヤハウスの余裕がわかります。
助手席側フロントビュー
フロントビュー、LandRoverのオーナメントは緑地に金文字タイプです。
左側:前方から見るルーフ。右側:後方から見るルーフの様子、グラス部分ともにきれいな状態です。
ルーフレールはステップドルーフですので前寄りになります。
ボンネットは雨滴で分かりにくいですが塗装状態は良好です。
フロントウィンドウ、クリアです。モールの状態も良好です。サイドウィンドウも同様です。バイザー付きですので雨天時便利です。
リアウィンドウ、クリアです。モールの状態も良好です。現在に続く左右非対称形状です。
ラゲッジルームサードシートは取り払われていますので広く使うことができます。
ライニングは御覧のようにきれいな状態です。
スペアタイヤマウント、タイヤはありません。
灯火類の様子、無灯、ウィンカー発光、ライトオン、ハイビーム、十分な光量出ています。
運転席側ドアのライニングはきれいな状態です。
助手席側ドアのライニングはきれいな状態です。
助手席側ドアラッチ部の様子、サビ見られません。他のドアのラッチ部も同様の状態です。
運転席側リアドアの様子、ライニングはきれいな状態です。
インパネ全景、レンジローバーとはラインが違いますが、色合いと言いウッドの使い方と言いブリティッシュエッセンスが効いた内装です。
ステアリング、太めで悪路走行時でもグリップしやすい形状です。
黒地にホワイトレターの見やすいメーターです。走行距離はメーター読みで124,853kmです。
センターコンソール、上段にオーディオ、下段にダイヤル式の直感的の操作可能なエアコンコントロールパネルが配されています。カップホルダー追加されています。
オートマですのでABペダル、Discoロゴ入りフロアマットが敷かれています。
後席フロアもマット使用ですので本体カーペットは汚れは見られません。
ドライバーズシート、本革シートになります。
12万km超えの車体ですのでサポート部はヒビ割れ、擦れが発生しています。
パッセンジャーズシート、ランバーサポート部、サイサポート部の張りはしっかりしています。一部縫製のほつれが見られます。
ドライバーズシート背面、きれいな状態です。
リアシートの様子、12万km超える走行距離ですが、きれいな状態です。
リアシートの様子、厚みのある作りでロングドライブも快適に過ごせます。
天井はグラスエリアが大きく、採光に優れ明るい室内になります。
サードシートは取り外されていますが、3列目を使用した場合でも外の景色がよく見え、乗員のストレスは抑えられる作りです。
エンジンルームの様子、手が入れやすく整備性の高い余裕のあるエンジンルームです。
エンジンルーム運転席側、バッテリー配置されています。
エンジンルーム助手席側、エアクリーナーボックス、ウォッシャー液タンク配置されています。
エアインテークのカバーは白錆が発生しています。
ファンベルトの様子
インシュレーターは剝落部分あります。
タイヤは前後とも HIFLY Win-turi 216 235/70R16 106Tです。
フロントタイヤトレッド面、溝はしっかり残っています。他のタイヤも同様です。
フロントサスペンション、年式相応にサビが見られます。スイベルハウジングからはお約束のグリスのにじみ、日常点検が必要になってきます。
リアサスペンション回り、年式相応にサビが見られます。
リアサスペンション回り、ディスカバリーによく適用されているTerrafirma プロスポーツショック
フロント下回り、ロードクリアランスたっぷりです。
リア下回り、スタビライザー腐食ありです。
サイドシル下回り、コーティング残ってます。
左上:取扱説明書、メンテナンスノート 左下:助手席シートのほつれ 右上:電源スイッチ外れ 右下:センターコンソールエアコン吹き出し口上の割れ
 
 


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 近畿
TEL/090-2779-3823(シバサキ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ
enthu_kinki@icloud.com

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