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ジャガー XJ8(E-JLGB) 1999年式
車検 2026年5月 走行 5,630km 備考初度登録年月 平成11年3月  5速A/T
長さ 502cm 180cm 高さ 136cm 重量 1,720kg 排気量 3,252cc
取材日2025年10月


【 概要 】

ご紹介しますジャガーXJ8(E-JLGB)は、ワンオーナー・走行わずか5,600km台という、もう二度と出てこないような一台です。

車台番号から以下が確認できます。
モデル XJ8 3.2(X308シリーズ)
モデルイヤー 1999年式(1998年11月〜1999年登録範囲)
エンジン型式 AJ-V8 3.2L(自然吸気・V8/エンジンコードAC)
生産工場 Browns Lane Plant(英国・コヴェントリー本社工場)
車体形状 4ドア・サルーン(右ハンドル・日本正規仕様)
トランスミッション 5速AT(ZF製5HP24)
駆動方式 FR(後輪駆動)
ボディカラー(PAINT) Seafrost Metallic(コード:SEC)
内装カラー(TRIM) Oatmeal(コード:SEB)
型式指定番号/類別区分番号(日本登録) 型式:E-JLGB(XJ8 3.2L)
製造番号(シリアル) 828867(1999年式後期ロット、最終型に近い範囲)

この個体(VIN 828867)は、1999年式後期生産・日本正規輸入仕様に該当するXJ8(X308型)です。
製造工場はジャガー本社の「Browns Lane(ブラウンズレーン)」で、当時すべてのXJシリーズが手作業で最終仕上げを受けていました。
同工場はジャガーの象徴的な歴史を持ち、2005年に閉鎖されるまで“英国紳士の工房”とも称されていました。

この車両が日本へ正規輸入された際の型式「E-JLGB」は、3.2L V8右ハンドル仕様を意味します。
4.0Lモデルが並行輸入主体だったのに対し、3.2Lは日本市場での正規ディーラー販売主力モデルでした。

外装は「シーフロスト・メタリック(SEC)」、内装は「オートミール・レザー(SEB)」の組み合わせ。
これは当時のジャガー・ジャパンが推奨していた“ハーモニック・コンビネーション”の一つで、上品で穏やかな印象を与える仕様です。
明るいオートミールレザーと深いウォールナットウッドの組み合わせが英国調の上質感に溢れます。
日本国内で登録された同色コンビの個体は極めて少なく貴重な個体となります。
1999年式のXJ8は、直列6気筒時代の気品を残しながら、新世代V8エンジン「AJ-V8」を搭載した転換期のモデルです。
クラシックなフォルムに最新技術を融合させた“橋渡しの世代”であり、その造形美と完成度は、今なお多くのファンを魅了し続けています。

外装は、淡いシャンパンゴールド系の上品なボディカラーが特徴です。
光の加減によってゴールドにもシルバーにも見える繊細な色味で、英国車らしい気品と重厚さを兼ね備えています。
塗装の艶は非常に深く、25年という年月を経たとは思えないほどの美しさを保っています。

写真のとおり、フロントからリアまでボディラインは美しく伸びやかで、モール類やメッキパーツにもくすみや腐食はほとんど見られません。
左ミラーや前後バンパーに擦り傷はありますが、それ以外のパネルはすべて純正塗装のままで、補修跡もありません。
この年代のXJでこれほどオリジナル塗装が残っている個体は、稀ではないでしょうか。

室内に入ると、上質な空気が漂います。
ウッドパネルは深い艶を放ち、まるで美術工芸品のようです。
バーウォールナットの木目はひとつとして同じ模様がなく、光の角度で様々な表情を見せてくれます。
ベージュのコノリーレザーとモケットのコンビシートは柔らかく、使用感をほとんど感じさせません。
シートは運転席・助手席ともに大変綺麗な状態ですがリアシート座面に点々とカビ様の汚れが見られます。

ドアトリムも写真の通り、革の縮みやウッドの割れがなく、当時の質感をそのまま保っています。
カーペットや天井の垂れも見られず、経年劣化による変色も感じません。
オーナー様が大切に保管し、直射日光や湿気を避けてきたことがわかります。

メカニカルコンディションも素晴らしい状態です。
3.2リッターV8エンジン(型式:AC)は、当時のジャガーが自社開発した新世代ユニットで、静粛性と滑らかさに定評があります。
始動もスムーズで、アイドリングは驚くほど静かです。

この世代のジャガーXJ8は、現代車とは異なる「静かで、ゆったりとした高級感」が最大の魅力です。
V8らしいトルクの厚みでゆったりと走行し、車内にはほとんどエンジン音が入りません。
5速AT(ZF製)との組み合わせにより、街乗りでもストレスなく走ることができます。
乗るたびに「これぞ英国高級サルーン」と感じさせてくれる1台です。

タイヤはヨコハマBluEarth GTを装着。サイドウォールの状態も良好で、ひび割れは見られません。
ホイールは純正16インチのまま、ガリ傷も少なく非常にきれいです。
外観から機関まで、すべてにおいて「オリジナルで、丁寧に保存されたXJ8」であることが伝わってきます。

1990年代後半のジャガーは、伝統と革新が最も美しく融合した時代でした。
その象徴ともいえるこのXJ8は、もはや中古車ではなく“保存された芸術品”と呼んでも過言ではありません。

ワンオーナーで、走行5,600km台。
このような個体は、世界的に見てもほとんど現存していません。
過度なレストアや手入れを必要とせず、そのままの姿でコレクションに加えられる希少な1台です。

この度車種整理のため出品となっております。
画像、動画にてご確認いただけますので、ご興味持たれましたら是非一度実車をご覧いただければと思います。
以下のリンクにてもご紹介動画が御覧いただけます。
https://youtu.be/PZ5izQHT4YI?si=LDWeyTx4hsjOrP89

細かなところを撮影したデータもありますので、確認されたい方はご連絡いただければ別途お送りいたします。
動画に付きましても多くアップしておりますので、本ページに掲載の動画からYou Tubeに入っていただき、”もっと見る”からリンクをクリックして確認下さい。

(本文章ではジャガーと記載しておりますが、イギリス語の発音記号からはジャギュアが近いと思います。徳大寺さんが書かれていたのはアメリカ語発音に近いですね。)

【外装の状態】(取材日の状態になります。)

・ボディカラーは、カラーコードSEC
正式名称:シーフロストメタリック
色味:淡いシャンパンゴールド〜ライトブロンズ系メタリック
ジャガーX308世代の上品な定番色で、光の加減によってシルバーにも、柔らかいゴールドにも見える繊細なカラーです。
塗装面はツヤがありきれいな状態ですが、リアバンパーに擦り傷が数カ所あります。
・ガラスはフロント、リア、ドアともに大変クリアな状態で表面のゆがみ等も見られません。
・タイヤはYOKOHAMA BluEarth GT AE51 225/60R16 98Hです。トレッドは溝が十分残った状態です。ホイールはジャガー純正です。ホイールには一部ガリ傷見られます。
・車のサイズは全長5,090mm 全幅1,900mm 全高1,450mm 車両重量 1,680kg
長大なボディサイズですのでロングノーズ、ロングデッキが際立ってとても伸びやかなスタイルです。

【内装の状態】(取材日の状態になります。)

・内装はトリムコードSEB
正式名称:Oatmeal(オートミール)/モカパイピング(ベージュトーンのコンビ)
ベージュを基調とした明るいレザーインテリアで、ウォールナットのウッドパネルとのコントラストが非常に美しい組み合わせです。
温かみのあるトーンで、XJ8らしいクラシックな英国車の雰囲気が際立ちます。
・ダッシュのウッドパネルはヒビ割れなどなくきれいな状態です。
・フロアはフロアマットが敷かれていてとてもきれいな様子です。
・ドアライニングきれいな状態です。
皮革部、ファブリック部、ウッドパネル部、樹脂パネル部ともにとてもきれいな状態です。
・シートは座面、背面、サイドサポート部ともに張りが有り、座って確認しましたところコシもしっかりしておりました。
リアシート座面にカビのような汚れが一部見られます。
・天井は垂れ見られません。
・トランクのカーペットもきれいな様子です。 容量は概ね430Lありますのでかなりの荷物積載できます。

【機関の状態】(取材日の状態になります。)

・エンジン型式 AC型 (水冷V型8気筒DOHC)
・最高出力 約243PS(179kW)/6,350rpm
・最大トルク 約32.2kgm(316N・m)/4,350rpm
・総排気量 3,252cc
・使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
・トランスミッション:5速A/T
・始動は一発、アイドリングは滑らかです。敷地内での取材でしたので走行はしておりません。(若干の異同のみ)
・エンジンルームは整理されたきれいな状態になります。
・ニカシル問題対策後のエンジン世代(鋼ライナー仕様)改良型テンショナー(第2世代)採用

【下回り、足回りの状態】(取材日の状態になります。)

・サスペンションは
フロントが一般的なダブルウイッシュボーン形式、
リアがドライブシャフトアッパーリンク式です。「ドライブシャフトがアッパーアームを兼ねるセミ・ウィッシュボーン式(または変則ダブルウィッシュボーン)」
全長 502cm 全幅 180cmもありますのでサスペンションのジオメトリ面から見るとスペースに余裕があり、この大柄なボディでもあのジャガーライドセッティングができるものと思われます。
フロントはそのスペースを生かした十分なアーム長、ストロークの余裕を稼ぎ、リアはそのリンク形式とサブフレームのゴムマウントによるショック吸収効果から「沈み込みが滑らか」「戻りが自然」という独特のフィール、“猫足”を実現しています。
目視ですが特に底打ちは見られません。
・下回りは全般にきれいな状態です。

【計器・電装系】

・速度計、回転計に挟まれるように中央部分水温計、油圧計、燃料計、電圧計が配されています。
走行距離はメーター読みで驚愕の5,630kmほどです。
・エアコンはかなり効きます。(動画で確認ください。)
・灯火類の点灯様子も動画を確認ください。   

【補修箇所、不具合箇所】

・バンパー、ミラーに擦り傷あり。
・ホイールにガリキズあり。

■車検証記載事項

・移転登録
・自動車重量税額 66,700円(重課税)
・[走行距離計表示値]  5,500km 令和6年5月
・[旧走行距離計表示値] 5,400km 令和4年5月
・次回車検 令和8年5月(2026年5月)
・車両側の車台番号と車検証の車台番号は合致しています。

【 お問い合わせに際して 】

・車両は奈良県にあります。
・このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
 エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナー様の依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
・記事内容は担当者が取材時間の中で、オーナー様のコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
・状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、
 月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。
・掲載していない取材写真も揃えてありますので、ご覧になりたい箇所ありましたらお問い合わせください。
・掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。
・エンスーの杜のご利用が初めての方には、詳細にご説明したものをメールにてお送りしますので、お問い合わせの際にお申し出下さい。
・個人売買の為、消費税などかかりません。
・以下費用は別途ご負担ください。
 預託証明書(リサイクル券)記載の預託金額¥10,260-  自動車重量税 ¥18,280-の月割分。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
188万円
画像クリックで拡大出来ます
運転席側フロントビュー
運転席側サイドビュー、バンパーレベルで前後に伸びるモールが一層伸びやかさを感じさせます。
助手席側リアビュー、テールランプレンズきれいな状態です。
リアビュー、マフラーは左右2本出しになります。
助手席側リアビュー、バンパー角に傷有りです。メッキパーツは曇りなくきれいな状態です。
助手席側サイドビュー
助手席側フロントビュー
フロントビュー、グリルのメッキ状態は良好です。
ルーフ、助手席側後方から
ボンネット、ライト形状やグリルに合わせて何本と走るキャラクターラインが現代の車との違いを感じさせます。
フロントガラス、クリアです。モールの状態も良好です。
運転席側ドアウィンドウ、映り込みから分かりますように傷、歪み見られません。
リアウィンドウ、クリアです。モールの状態も良好です。
トランク、メッキパーツきれいな状態です。トランク、チリもきれいに合ってます。
トランクフード、歪みや傷のない塗装面が確認できます。
トランク内部の様子、5mを超える全長ですので奥行きの深いトランクです。カーペットは殆ど使用感が見られない状態です。トランクリッドにはライニングが貼られており高級感たっぷりです。
PIRELLIのスペアタイヤが収まっています。
灯火類の点灯の様子
運転席側フロントドアの様子、皮革部、ファブリック部、ウッドパネル部、樹脂パネル部ともにとてもきれいな状態です。ウェザーストリップの状態も良好です。
運転席側リアドアの様子、ウッドパネルの光沢はえも言われぬ美しさです。ドアを開けた時に後方から認識されるように赤色灯が下部に配置されています。
助手席側フロントドアの様子、スピーカーは各ドアに取り付けられています。
コクピット全景、使われているウッドパネルの木目がとても美しいです。
左から回転計、速度計、燃料計、水温計が配されています。メーターは黒字にホワイトレターで見やすいです。走行距離はなんと5,630km
ダッシュボード上面、ヒビ割れ見られません。きれいな状態です。
オートマチック車ですのでABペダル、JAGUARロゴの入ったフロアマットが敷かれています。
フロアマットの下もこの通りとてもきれいな状態です。
リアのフロア、とてもきれいな状態です。
ドライバーズシート、座面、背面、サイドサポート部ともに張りが有り、座って確認しましたところコシもしっかりしておりました。日産セドリックのレースカバーが使用されています。
パッセンジャーズシート、サポート部の革の張りを見ますと高級家具のようです。
リアシート、ヘッドレスト部、アームレスト部にはレースカバー。
リアシート中央席部座面の汚れ
天井の内張りに垂れは無く、表面はとてもきれいな様子です。
エンジンルーム真上からの眺め、ブラックのヘッドカバーはシンプルなデザインですが、シルバーのJAGUAR V8 3.2がとてもよく映えます。左ストラットあたりにサビが見られます。
エンジンルーム右バンクエアクリーナー側からの眺め
エンジンルーム左バンク側からの眺め。
ラジエターは走行距離が短いこともあり、つぶれや詰まりは見られません。
ボンネット裏側の様子、インシュレーター欠損見られません。
フロントタイヤはYOKOHAMA BluEarth GT AE51 225/60R16 98Hです。扁平率60%のエアボリュームも猫足に貢献していると思われます。ホイールはジャガー純正です。ホイールには一部ガリ傷見られます。
フロントタイヤトレッド面、十分な溝が残っています。製造は2020年の第13週です。
フロントサスペンション、大柄なボディですのでアーム類の長さに余裕があるのが分かります。猫足を生む一助になっているでしょう。経年によるボルト類のサビが散見されるぐらいです。
フロントサスペンション、ブーツからのグリス漏れ、オイルラインからのオイル漏れは見られません。
リアタイヤもYOKOHAMA BluEarth GT AE51 225/60R16 98Hです。
リアタイヤトレッド面、十分な溝が残っています。製造は2020年の第12週です。
リアサスペンション、ダブルウィッシュボーン式(ドライブシャフト・アッパーリンク式)
リアディファレンシャル回り
フロント下回り
リア下回り
サイドシル下回り、フロアのコーティングはしっかりと残っています。
書類ケース、キー、取扱説明書類
傷関係


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TEL/090-2779-3823(シバサキ)

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enthu_kinki@icloud.com

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