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走らせてこそ意味がある
──本田宗一郎の魂を、いまこの道で
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ホンダ S600(1964年式)|オープン|メーター読:98,900km
S600といえば、ホンダが四輪自動車の世界へ本格参入した記念碑的モデル。
606cc・DOHC直列4気筒エンジンは、バイク開発で培った技術を背景に、
当時としては驚異的な最高回転数9,500rpm超を実現。
リアはチェーンドライブ+スイングアーム式という独自設計。コンパクトなボディに宿るこの特異な機構こそ、“走り”への飽くなきこだわりの結晶です。
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“走るため”に整備されたS600
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本車両の現オーナーさまは、旧車専門の整備工場を営む技術者。
このS600を「走らせること」を前提に、専門店より譲り受け、日々の整備・管理を徹底してきました。
目指したのは“ピカピカの展示車”ではなく、今も生きて走る機械としてのS600。
メカニックたちとともに惜しみなく手をかけ、「S600らしい走り」を維持することに最大の価値を置いてきた一台です。
エンジン、駆動系、足回りに至るまで、整備履歴は明確で、あくまで高回転域で自然に吹け上がる、健やかなエンジンフィールを最優先に整えられています。
旧車整備のプロが、“走るためのコンディション”にこだわり抜いて維持してきた点は、本車の大きな特徴といえるでしょう。
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軽さと回転、そして哲学
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全長3,300mm・車重720kg。小柄なこのボディに、9000回転まで回る高回転型ユニットが組み合わさることで、まるでバイクのように軽快で自由な走りを実現しています。
峠を流す、裏道を気持ちよく走る——
そんな時間にこそ、このクルマは輝きます。
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外装・内装ともに極上。
だが、目指したのは“動態保存”
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ボディ外装、メッキモール、幌、内装いずれも丁寧に維持されており、クラシックカーイベントでも通用する上質なコンディションです。
しかしこのS600は、ただの“ピカピカの展示車”ではありません。
足まわりや下まわりは、「走る旧車」としての使用感が見られますが、整備優先のポリシーで維持されています。
外から見れば美しく、走ればしっかりと応えてくれる。まさに、「生きた機械」として整えられた旧車です。
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乗るためのコンディション。
手放すのは惜しいが、次の走り手のために
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オーナーさまがこの車両を手放す理由はただ一つ、年齢的にクラッチ操作や乗降が負担になってきたこと。
「まだ走れるうちに、思い切り楽しんでくれる方に譲りたい」――そんな思いから今回の出品に至りました。
“動かせる”旧車ではなく、“動かしてきた”旧車。
そして、これからも“動かして楽しんでほしい”旧車です。
コレクションとしての価値はもちろん十分にありますが、それよりも何よりも、**このクルマの本質は「走ることそのもの」**にあります。
本田宗一郎の精神をいまも道の上で体現できる方に、ぜひお引き継ぎいただければ幸いです。
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■ まとめ
• 走行距離:メーター読み 98,900km
• 整備体制:整備工場経営の現オーナーが徹底管理
• チェーンドライブ:分解・整備・調整済み、音も振動も少なく快調
• 外装・内装:イベント級の極上コンディション
• 足まわり・下まわり:走らせるための実用整備、過剰な磨きなし
• 譲渡理由:身体的な負担を感じ始めたため
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ホンダの初期スポーツスピリットが凝縮されたこのS600。
次のオーナーには、ぜひ“展示”より“走行”を通じて、その魅力を味わっていただきたいと思っています。
陸送等は購入者様の方で手配をお願いいたします。
【お問い合わせに際して】
このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
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