ホンダ　トルネオSiR-Tは6代目アコードとともに登場した兄弟車でアスコット（プリモ店）/ ラファーガ（ベルノ店）の統合後継車に位置付けられる。ラインナップは4ドアセダンのみで、アコードとはフロントグリル、ヘッドライト周りとテールライト周りが異なります。世界共通フレキシブル、プラットフォームによりアメリカ、ヨーロッパなどで異なるボディを組み付ける手法がとられ、日本仕様はこのスタイルになります、車幅も5ナンバーサイズとなり国内の道路事情にあっていますが室内長さは1935ｍｍと3ナンバークラスに匹敵する広さを確保しています。

青いヘッドカバーのエンジンはSiR-T専用F20B、2LツインカムV-TECが搭載されています、リッター100PSに加えリッター10ｋｇｍのトルクを発揮するよう吸排気系をメーカーチューニング。

3000回転からトルクが太くなり、V-TEC作動後の5500回転からは瞬時にレッドゾーンに突入しレーシングカーに変身するV-TECを堪能できます。

SiR-Tのミッションも専用のギアレシオが与えられています、２速〜５速と最終減速比がローレシオ化され刺激ある加速とキレ鋭く高回転まで吹けあがるようチューニングされています、また専用のローレシオ化により街乗りでは交差点の左折も３速で十分に対応でき３速での加速後は４速５速とも加速用のレシオ設定となっているため伸びのある加速を体感できます。

足回りもレーシングセダンの名に恥じない見事なコーナーリングを実現、リアサスペンションは５本のストレートアームによる世界初、ワッツリンク配置ダブルウィッシュボーン、このサスペンションは５リンクダブルウィッシュボーンとも呼ばれ、すべてのアームが高剛性サブフレームに取り付けされています。

ステアリング系では当時世界初となるEPS（電動パワーステアリング）とVGR（可変ステアリングギアレシオ）が装備されています、これはNSX用に開発された技術をさらに高性能化したものです。

SiR-Tは黒沢元春氏をはじめ、多くのレーシングドライバー達がこの切れのあるエンジンと抜群のハンドリングを絶賛した名車です。

オーナー様は平成30年末に実車を購入されました。

購入以後はきっちり整備しオーナーさんの好みに合うように改良を施しています。

平成31年　

●　リアブレーキキャリパー交換　ブレーキパッド交換　

●　ヘッドライト新品交換

令和3年　

●　機械式LSD組み込み（カーツ製1.5WAY）

●　クラッチOH　

●　ブレーキメッシュホースに交換　

●　カーボンボンネットに交換（ホンダツインカム製）

●　車高調整式RGダンパーキット取り付け　

●　アライメント調整一式（BOSCH）

●　ブレーキパッドFR交換　ブレーキディスクローターFR交換

●　バッテリー交換　

●　アルミホイール・タイヤ交換

などが主なところです。

●　外装

塗装の色艶も良好で大変きれいな外装です、ボンネットはカーボン製に変更しており低い車高と相まってレーシーな印象です。劣化しやすいヘッドライトも新品で交換されているので年式を感じさせません。

リヤバンパーに押されたような凹みがありましたがその他は特に問題ないと思います。

●　内装

問題なく綺麗な内装です、運転席はバケットシートに変更されています、助手席は純正のレカロシートCL1用だそうです。運転席には4点式のシートベルトも装備されています、追加メーターで水温計も装備。

ナビはイクリプス製でTV試聴も可能です、バックカメラも装備、ETCも付いています。

●　エンジンミッション機関

エンジンやミッションに不具合など無く好調です、エアクリーナーやマフラーなど吸排気系のチューニングも施されております。エアコンは寒いほど効くそうです。

また実車のデフは機械式のLSDに交換されているためチャタリングが出るそうです、機械式LSDのチャタリングは不具合ではありませんが粘度の硬いオイルにすると軽減できると思います。

ボンネットとシートは純正があります、その他アルミホイール（WORK製）塗装済み4本があります。

程度良好、希少なトルネオSiR-Tです。日常からサーキットまで使えるレーシングセダンです。

オーナー様は実車の他にも複数台所有しており台数整理のため売却希望です。

車は岡山県岡山市にあります。

購入の際にはリサイクル料と月割りでの自動車税のご負担をお願いします。