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シトロエン Dスペシャル ラリー仕様 1974年式

車検 2027年9月

走行 不明(メーター読み:9,121km) 備考 中古並行車(オランダでフルレストア)、左ハンドル、2.0リッターエンジン、5速マニュアル、ハイドロニューマティックサスペンション、パワーステアリング、CDデッキ、ドライブレコーダー、バックカメラ、ETC
長さ 486cm 181cm 高さ 152cm 重量 1260kg 排気量 1980cc
取材日2025年9月24日

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◆シトロエンDSについて
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1955年10月4日、第42回パリ・サロンにおいて、DS19は初めて発表、未来からやってきた乗り物のようなスタイルと、その内側に隠された独創的なメカニズムは、会場を訪れた人々を驚かせることになりました。発表の日だけで1万2000件もの注文が舞い込み、“時代より20年は進んだクルマ”とジャーナリストたちが書き立てたことからも、独創的だったことがわかります。
独創的なメカニズムとは、油圧ポンプから送り出されるオイルの圧力によって作動するサスペンション、ギアボックス、ステアリング、ブレーキです。
サスペンションは、ハイドロニューマティック・サスペンション(hydro=水、pneumatique=空気)と名付けられました。さらに4速トランスミッションはギアチェンジとクラッチ操作をこの油圧で賄った半自動式(セミオートマチック)で、ブレーキ、ステアリング操作もこの油圧によってアシストされ、快適な乗り心地と軽い操作系をものにしました。
トランスミッションは4速のセミオートマチックの他に、4速マニュアルトランスミッション、5速マニュアルトランスミッションがあり、5速マニュアルトランスミッションはオプション装備でした。
1965年にはDS21が発表され、2.1Lのエンジンを搭載し、電子燃料噴射装置がはじめて採用となり、最高出力は109HPを発揮、トップスピードは175km/hを記録したそうです。
1967年9月にはマイナーチェンジがあり、フロント周りを変更、露出していた2灯式のヘッドランプがガラスで覆われた4灯式に替えられ、このうち内側の2灯は、舵角に応じて左右に首を振るという新機軸が盛り込まれました。
1972年にはDS23が登場、2.3Lのエンジンを搭載、燃料装置はキャブレターと電子燃料噴射装置があり、電子燃料噴射装置で最高出力は141HPを発揮、トップスピードは188km/hまで向上しました。
1973年から北米仕様と日本仕様には、ヘッドレストの装備が義務付けられたので、シトロエン・オリジナルのヘッドレストが少数生産されて現存します。
1974年に後継モデルのCXにバトンタッチとなりましたが、一部モデルについては1975年まで生産されました。

<<ラリーシーンでの活躍>>
シトロエンDS/IDシリーズは多くのレースやラリーに出場し、好成績を収めています。
一見すると得意な感じは受けなのですが前輪駆動、低重心構造による操縦性の安定性、そしてハイドロニューマティックとの組み合わせがラリーシーンには向いていたようです。
1956年からプラベーターチームがラリーに参加します。
1959年のモンテカルロ・ラリーにはポール・コルテローニ選手がドライブするほぼノーマル状態のID19が優勝しています。1960年からはシトロエンのワークス・チームがDSで活動を開始しました。優勝こそ多くなかったですが、多くのラリーで上位入賞する好成績を挙げています。
1963年のモンテカルロ・ラリーで総合2位、1964年のアクロポリス・ラリーで2位など、より強力な競合チームと互角の戦績を残しているのです。
といった具合、ちょっと驚きですね。

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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は1974年モデルのシトロエンDスペシャルです。
2000ccのエンジン搭載、オプション装備の5速マニュアルトランスミッションとの組み合わせです。

このDスペシャルはオランダでフルレストアされたあと、2014年に日本で初年度登録、日本でワンオーナーを経て、現オーナーさんのところにやってきます。

現オーナーさんのところへ来たときはノーマルの状態でしたが、シトロエンDSのラリーシーンの活躍が思い出され、外観をモディファイしようと思い、ショップに作業を依頼します。
内容はステッカーチューン、リヤフェンダーの交換とブラック塗装のスチールホイールの交換です。
ノーマルの状態と見比べる明らかにスポーティさがアップしています。
走っていても止まっていても注目度No.1ですとオーナーさんからお話がありました。
エンジン、足回り、内装などはオリジナルのままです。
リヤフェンダーとスチールホイールはオリジナルの物がありますのでもとに戻すことは可能です。
ただ、ステッカーを剥がす時は塗装を傷めないように慎重に作業する必要があります。

イベントなどに参加し、楽しんで来られたのですが別にやりたいことがあり、売却を決意、エンスーの杜への掲載依頼となりました。

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◆外観
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ボディカラーはフレンチブルー、ルーフはホワイトです。
きれいな状態だと思います。
ステッカーもセンス良く、貼られています。
ドアに貼られているゼッケンナンバーはマグネットのため、簡単に外すことはできるとオーナーさんから聞いています。
ヘッドライトはDS特有のシステム、ハンドルを切ると、内側のライトがハンドルを切った方向に傾き、視認性アップさせる構造となっています。
フォグライトは当初2灯式でしたが4灯式に変更しています。
ボンネットにあるボンネットフックの取り付けは両面テープのため、簡単に外すことができます。
塗装の擦れキズ、塗装の割れが見られました。(写真参照)
ホイールは純正スチールホイール、タイヤはミシュランXAS、サイズは180HR15です。
最初に付いていたスチールホイール+タイヤ(155HR15)4本は付けて頂けます。

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◆内装
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ボディカラーとは違い、濃いブルーのシートがモダンでお洒落です。
マニュアルトランスミッションのシフトレバーは右側、5速パターンプレートはインパネに貼り付けてありました。
オーディオはCDデッキがグローブボックス装備していました。
インパネにあるラジオは不動、アクセサリーとお考えください。
ポータブルナビ付きです。
ブレーキペダルは球体ではなく、吊り下げ式のペダルです。
時計は不動です。
クーラーはありませんので代わりに扇風機を装備、でも夏期は乗らない方がいいと思います。

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◆機関
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直列4気筒エンジン、5速マニュアルトランスミッションとの組み合わせです。
エンジンの掛け方は、エンジンルームのキルスイッチをON、イグニッションキーを回すとエンジンがかかります。
走り出すためには車高が走行モードになるのを待ってから発進します。
ハイドロのシトロエンの儀式ですね。
オーナーさんから150km巡航が可能とお聞きしました。

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◆足回り
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ハイドロニューマティック・サスペンションは、ステアリング、ブレーキと共有しているシトロエンの独自にシステムです。
ハイドロニューマティックは正常に作動していました。

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◆足回り
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以下はオーナーさんが実施した整備内容です。
・リヤフェンダー交換(ラリー仕様)
・ブラック塗装のスチールホイール+タイヤ4本交換
・ステッカー貼り付け
・フォグライトの4灯化
・スフィア交換
・油脂類交換
※オリジナルのリヤフェンダー、ホワイト塗装のスチールホイール+タイヤ4本は付けて頂けます。

車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
 620万円
画像クリックで拡大出来ます
ラリー仕様のフロントフェイス 
フロントサイドビューもラリー仕様 
 
サイドビュー、カッコイイですね 
独特のリヤビュー 
トランクが低いのは荷物の積卸しが楽ですね 
 
ドアのゼッケンプレートはマグネット、取外し可能 
ヘッドライトRH 
ヘッドライトLH 
フォグライト、4灯式 
前後のアンダーボディ部 
エンジンルームの冷却用ダクト 
燃料タンクキャップ(ハイオク仕様) 
テールライトLH 
テールライトRH 
ベルトーニのトランペットと呼ばれるリヤターンシグナル 
 
塗装の擦れキズ、塗装の割れ、タッチペイント個所 
左右サイドシルアンダーボディ部 
ブラック塗装のスチールホイール 
コックピット 
 
 
メーター類 
ターンシグナルスイッチ、ワイパースイッチ 
ヘッドライトスイッチ、シフトコントロールレバー 
インパネセンター部、右側のブルーのフラップ下にあるスイッチはフォグライト用です 
時計は不動 
グローブボックス(ラジオは不動、アクセサリーです) 
CDデッキ、ETC 
ABCペダル 
ドライバーズシート 
パッセンジャーシート 
リヤシート 
リヤシェルフ 
天井 
 
各ドア部 
 
エンジンルーム 
エンジンルーム各部 
ボンネット裏 
トランクルーム 
 
トランクリッド裏 
各サスペンション部 
ジャッキ、工具、フォグライトカバーなど 
スペアタイヤ(このホイールが他に4本あります) 
ラリー仕様にする前のスタイル 


この車両のお問い合わせは

エンスーの杜 愛岐オフィス
TEL/090-4853-3008(アサカワ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ
asakawa-m@msh.biglobe.ne.jp

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