【 概要 】

W201は、メルセデスが初めて本格的に“コンパクトセダン”市場へ参入するために投入した画期的なモデルです。
1970年代後半、欧州では小型高性能セダンの需要が高まりつつあり、BMW 3シリーズが急成長。
これに対抗する形でメルセデスが投入したのが 190シリーズ（W201） でした。
開発には当時として破格の 20億ドイツマルク以上 が投じられ、「小さくてもSクラス並みに質の高い車を作る」というコンセプトのもと、以下のような先進技術が惜しみなく採用されました。

代表的な技術革新
マルチリンク式リアサスペンション（世界初採用）
高剛性セーフティセル構造
空力を考えたCd値0.33前後のボディ
高耐久の素材を多用した室内・足回り設計
これらは後のCクラスへと継承され、1980年代以降のメルセデスの技術基盤を作ったといっても過言ではありません。

そして本車両、Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Cosworthが生まれた背景には、市販車の形を残しながらも、メーカー同士が技術をぶつけ合った1980〜90年代の DTM（ドイツ・ツーリングカー選手権） の存在があります。
とても活気あるレースでMercedes、BMW、Audi、Ford、Opel、AlfaRomeo.......メーカーが勝つためにしのぎを削っていました。
Mercedesはこの苛烈な戦いのために、Mercedesは190Eを進化させていきます。
190E 2.3-16 → 2.5-16 → EVO I → EVO II
という流れはすべて、「どうすればDTMで勝てるか」を突き詰めた結果です。
190E 2.5-16 は、レースの要求から生まれた“公道を走れる戦闘機” とも言える車です。
また当時のSクラスであるW126のセカンドカーというコンセプトで開発されたためサスペンション以外の作り込みも素晴らしくMercedes-Benzと名乗れる質感を備えています。

車台番号：WDB201035-1F〜から以下のように素性がわかります。
�@ WDB = Daimler-Benz（メルセデス本社）製造
ドイツ車のメーカーワールドコード。
これは問題なくメルセデス純正。

�A 201 = W201シリーズ（190シリーズ）
W201型であることを示します。

�B 035 = 190E 2.5-16（Cosworth）
「201.035」こそが 190E 2.5-16（M102.990/991 16V Cosworthエンジン搭載車）の型式番号です。

W201のラインナップはこのように分類されます：
201.024 190E 2.3
201.028 190E 2.6
201.034 190E 2.3-16（右H）
201.035 190E 2.5-16（左H） ←この車
201.036 EVO I / EVO II

�C 「1」= ステアリング位置（左ハンドル）
WDB201035-1F〜
この「1」は左ハンドル仕様を示します。
2.5-16の本場仕様です。

�D　「F」= 製造年（1991年式グループ）
F = 1991前後のモデルイヤーに該当。
2.5-16の後期型で、最も完成度です。

※車台番号から確実に190E 2.5-16と分かりますが、A/T車になっています。
　本来の設定はゲトラグ製5速マニュアル

車両整理のため出品となっております。
本車両の魅力をより深くご理解いただけるよう、詳細な画像や動画もご用意しております。
YouTubeに多数の動画をアップしており、本ページの掲載動画から「もっと見る」リンクをクリックしていただければ、
さらに多くの視点からご覧いただけます。
細部の状態を記録した写真データもございますので、ご希望の方はお気軽にご連絡ください。
実車のご見学も歓迎しております。写真や動画では伝わりきらない、この一台の持つ本物の存在感を、ぜひ実際にご体感いただければと思います。


【外装の状態】（取材日の状態になります。）

・ボディカラーは、ブラックで2025年1月全塗装済みですので艶、深みともに大変良好な塗装状態です。
　スポーティな中にも上品でフォーマルな存在感を与えています。
・2024年1月にEVO Iのエアロキット取付。
・ウィンドウガラスはフロント、リア、ドアともに大変クリアな状態で表面のゆがみ等も見られません。
・車のサイズは
　全長 474cm　全幅 174cm　全高 144cm　車両重量 1,580kg


【内装の状態】（取材日の状態になります。）

・フロアはフロアマットが敷かれておりきれいな様子です。フロアマットをめくった面も綺麗な状態です。
・左右ドア４枚ともライニングはきれいな状態です。
・スポーツレザーシートの表皮はきれいな状態で、張りやコシは十分あります。
・トランクルームは年式を考えるととても使用感がなくきれいな状態です。


【機関の状態】（取材日の状態になります。）

・エンジン仕様
　水冷直列4気筒DOHC　排気量 2,463cc
　M102型ブロックにコスワース製DOHC 16バルブヘッドの組み合わせ
　最高出力　　　約195ps/5,500rpm
　最大トルク　　約24.5kgm/4,100rpm
　使用燃料　　　ハイオク
・変速機　　　　4速A/T
・下回りオイル滲み見られます。ご見学時にご確認ください。
・エンジン自体も始動からアイドリングまでスムースで特に異常見られません。
　普段から走行を伴って動かされておりますので調子は上々です。
・画像でご確認いただけます様にエンジンルームは整理されたきれいな状態になります。


【下回り、足回りの状態】（取材日の状態になります。）

・サスペンションは前：ストラット／後：マルチリンク
　ブレーキは4輪ディスク（ABS標準）
　後輪のマルチリンク式サスは、当時としては画期的な設計で、現在でもしなやかで安定した乗り味です。
　通常走行による汚れは見られますが特に異常は見られません。
　ドライブシャフトブーツ2024年11月交換済み。
・タイヤはフロントがBRIDGESTONE POTENZA S007A 225/45R17 94Y、リアがBRIDGESTONE POTENZA S007A 245/40R17 91W、2022年13週製造品です。
・ブロンバッハホイールは2024年11月にリペア済み
・フロントサス周り、リアサス周りは通常走行による汚れは見られますが基本良い状態に見受けられます。


【 計器・電装系 】

・中央に速度計、左に水温計、燃料計、油圧計、右に回転計、時計が配されています。
　センターコンソールには油温計、ストップウォッチ、電圧計が配されています。
　走行距離はメーター読みで96,697kmですが車検証の［走行距離計表示値］は205,900km。
　ある程度動かされますので動態保管となり、いい状態でお引渡しできるかと思われます。
・エアコンはしっかり効きます。


【 整備記録 】

・2024年11月　エアコン交換
　2024年11月　オルタネーター交換
　2024年11月　パワステギアボックス脱着整備、シール交換
　2024年11月　デフ、ペラシャフト、マフラー脱着整備、シール交換
　2024年11月　サス・ショック交換
　その他合わせて200万円超掛けて整備されています。


■車検証記載事項

・［三重］、移転登録
・［走行距離計表示値］　　205,900km　令和5年12月
・［旧走行距離計表示値］　202,700km　令和2年 4月
・次回車検　令和7年12月（2025年12月）
　車検を受けます。
・車両側の車台番号と車検証の車台番号は合致しています。


【 お問い合わせに際して 】

・車両は三重県にあります。
・このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナー様の依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
・記事内容は担当者が取材時間の中で、オーナー様のコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
・状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。
・掲載していない取材写真も揃えてありますので、ご覧になりたい箇所ありましたらお問い合わせください。
・掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。
・エンスーの杜のご利用が初めての方には、詳細にご説明したものをメールにてお送りしますので、お問い合わせの際にお申し出下さい。
・個人売買の為、消費税などかかりません。
・リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。