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小さなベンツに宿る大きな魅力
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大きなSクラスの威風を知り、オープントップのSLの優雅さを楽しんできた
オーナー様が、最後に選んだのは意外にも「190E」でした。
端正な三つ星エンブレムを掲げながら、
W201こと190シリーズはメルセデス初のコンパクトセダン。
けれどその小ささの中に、メルセデスらしい剛性感と、
日常に寄り添う実用性をぎゅっと詰め込んだ存在感を放っています。
オーナー様が語るように、「小型で軽快なのに、確かにベンツらしい」
――その感覚こそ190Eの真骨頂といえるでしょう。
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端正なデザインと小型ベンツの存在感
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190Eが登場したのは1980年代初頭。
ブルーノ・サッコが描いたシャープで直線的なスタイリングは、
今見ても古びることがありません。
2.3リッターSOHCエンジンを搭載するこのモデルは、
外観こそシンプルですが、クロームの輝きと引き締まったプロポーションが、
明確に「メルセデスである」ことを主張しています。
街角に静かに佇む姿は、控えめでありながらどこか誇り高い。
Sクラスの威風堂々とは違う、
軽やかでフットワークの良いオーラを放つのが190Eの美点です。
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2.3リッターが生む余裕と実直な走り
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直列4気筒SOHCのM102型エンジンは、約136psを発揮。
数字だけを見れば決して派手ではありませんが、日常域では力強く、
アウトバーン育ちの伸びやかさを感じさせます。
オーナー様も「必要にして十分な速さと安心感」と評しており、
W201の軽快なボディと相まって、日常の移動を上質にしてくれるのが魅力です。
SクラスやSLに比べると小柄ですが、その分取り回しや街乗りでの扱いやすさは格別。
ハンドルを切るたびに“軽やかさと堅牢さが両立している”ことに気づかされます。
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メルセデスマニアが最後に選んだ理由
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このオーナー様は、筋金入りのベンツマニア。
これまでW129 SL、W126 Sクラスを3台、さらに500SEを乗り継いできた方です。
その末にたどり着いた答えが190E。
しかも2.3を2台、2.0を2台経験してきたというから、
まさに190Eのスペシャリストと言えるでしょう。
その視点から「190はコンパクトで気軽に扱えるけれど、
ドアを閉める音や直進安定性に確かにベンツを感じる」と話しており、
190Eの価値を誰よりも実感しているようです。
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入手した個体と整備の履歴
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今回ご紹介するのは、走行6万あまりで入手し、
現在8万キロあまりでこの2年ほど乗りながら、満足のいく状態にしたものです。
オーナー様は日常で安心して楽しめるよう、エンジンや足回り、
ブレーキといった基本部分に丁寧なメンテナンスを施してきました。
大きな改造ではなく、あくまで純正の魅力を活かしつつ、
信頼性と快適性を高める方向で仕上げています。
例えば、定期的なオイル交換や冷却系統の点検を怠らず、
消耗品は適切なタイミングで交換。足回りについてはショックやブッシュをリフレッシュし、
ブレーキ系統も安定した制動力を維持できるよう整備されています。
一見さんお断りの、知る人ぞ知るメルセデスベンツの専門店で
万全のメンテナンスが施されており、このショップを知っているからこそ、
ちょっと古いベンツも安心して乗っていられるのでしょう。
いい車、いいショップとの出会いはたいせつですね。
その結果、W201らしいしなやかさと直進安定性が蘇り、
オーナー様自身も「これなら長く付き合える」と納得の状態に仕上がっています。
●専門店でエンジンバランス調整
●スポーツタイプ車高調整
●ヘッド オイル漏れ修理
●全塗装 ブルーブラック
●AMGホイール
●ブーメランアンテナ
●電動ファン
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新しいオーナーへ託したい想い
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多くのメルセデスを渡り歩いたオーナー様が
「結局、最後に戻ってきたのは190だった」と語るのは印象的です。
大きなベンツを知ったからこそ、このコンパクトなセダンが持つ絶妙なバランスに気づかされるのでしょう。
190E 2.3は、派手なスペックを求める車ではありません。
けれど、その端正な造りと誠実な走りは、
乗るたびに「これがベンツだ」と実感させてくれるはずです。
この個体を次に手にする方にも、
その価値を理解し、大切に引き継いでいただければと思います。
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◆ 基本データ(190E 2.3)
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• 型式:W201
• 製造年:1984年〜1993年頃
• エンジン:M102型 直列4気筒SOHC
• 排気量:2,299cc
• 最高出力:136ps / 5,100rpm(欧州仕様)
• 最大トルク:20.4kgm / 3,500rpm 前後
• 駆動方式:FR(後輪駆動)
• トランスミッション:5速MT または 4速AT
• サスペンション:
o フロント:マクファーソンストラット
o リア:マルチリンク(当時の新技術で、後のCクラス以降にも継承)
• ブレーキ:前後ディスク(フロントはベンチレーテッド)
• 全長×全幅×全高:4,430 × 1,690 × 1,380mm
• ホイールベース:2,665mm
• 車両重量:1,260kg前後
• 最高速度:約195km/h
• 0-100km/h加速:約10秒
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190E 排気量ごとの特徴比較
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• 1.7 L(M102.919 / 約77PS)
税制優遇市場向けで、燃費や維持費が低く街乗りには十分。ただし高速や登坂では力不足を感じやすい。
• 1.8 L(M102.910 / 約109PS)
日常域に余裕があり、街乗り主体なら扱いやすい。加速や余裕の点では2.0以上に劣る。
• 2.0 L(M102.921 等 / 約122PS)
バランスの良い仕様で、街乗りからツーリングまで万能。燃費は1.8より悪化傾向。
• 2.3 L(M102.985 等 / 約136PS)
190シリーズの中核モデル。軽快さと余裕の両立。
• 2.6 L(M103.942 直6 / 約166PS)
静粛で滑らかな6気筒。長距離巡航向き。ただし車重増で軽快感は薄れ、維持費も高め。
• 2.5-16 / Evolution 系(DOHC 16V / 約190〜235PS)
レース由来の特別仕様。動力性能と希少性が高い一方で、部品入手難や維持コストの高さに注意。
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