メルセデス・ベンツ・ゲレンデヴァーゲンは、オーストリアのシュタイア・プフ社とメルセデス・ベンツが共同開発した、極めてヘビーデューティな4WD車です。1979年に初代(W460)が登場。NATO軍の正式採用という実績を持ち、その民生用としてアレンジしたモデルが今回ご紹介するゲレンデヴァーゲンです。
最近は街角でも普通に見かける程の人気の出ているGクラスですが、80年代当時は見かけることなどほとんどなく、当時ヤナセが50台輸入した最初期型の中の1台です。
オーバーフェンダーの無いナローボディのロング(7人乗り)で、現在では貴重な1台です。
【外装】
お車は2022年12月に関西のオールドメルセデス専門店より購入されています。ただし、専門店で完璧に仕上げられたというものではなく「ベース車両としては悪くなさそう」というレベルの状態だったようで(それでも今回の出品金額より高額)、購入後に全塗装されており、その後、コーティングもされているそうです。
ですので全体としては美車ですが、重箱の隅をつつくような見方をしますと、右フロントフェンダー下部、左右リアバンパー上部、バックドア下のリアバンパー上部の部分に塗装の膨れがありました。その部分については画像を掲載していますのでご覧下さい。
それ以外には気が付いた欠点はありませんでしたし、全体として見れば美車と言っても良いお車です。下回りも綺麗で錆は少ない印象でした。
車体は大きいようですがフェンダーの張り出していないナローボディで、ほぼ5ナンバーサイズに収まっており、このスッキリとしたスタイルがオーナーの好みと合致したとのことです。
四角いボディに丸目という、デザインをあれこれ弄っていないシンプルさと飾り気の無さが逆に「男の道具」感が出て、何とも言えずカッコ良い印象です。
タイヤは車両購入後に履き替えられたもので、GOODYEAR製WRANGLER 245/75R16、2021年製で8分山程度はありますので交換は不要です。
【内装】
内装も全体的に綺麗で特に「ここが悪い」と挙げるような欠点はありません。運転席の生地に痛みがあったとのことで、綺麗に張替えられており、全席ともに疲れやへたりは感じられませんでした。マット、カーペット等も目立つ汚れや大きな使用感はありません。中古として考えた場合、とても良いコンディションだと思います。
四角いボディゆえ、車体サイズに比べて室内はかなり広いです。
3列目がジープのようなシートですが、一応合法的に7人乗れますし、3列目のシートを畳むと広大なラゲッジスペースができます。
【機関】
エンジン、ミッション、足回り等、特に問題無く快調です。元々がハードなオフロードでの走行を前提とした頑丈な車です。舗装路のみでしか使われていませんし、耐久性のあるディーゼルエンジンですのでまだまだ活躍してくれるでしょう。
オールドメルセデスのディーゼルエンジンは煩いという印象があるのですが、このお車についてはベンツのディーゼルにしては静かだなという印象でした。オーナーはW123のディーゼル車もお持ちなのでエンジンをかけてもらったのですが、そちらのお車のほうは煩かったですので、やはり静かなほうだと思います。
試乗(運転)もさせていただきましたが、四角いボディということもあり車両感覚が掴みやすく、癖も無いため運転しやすい車だなという印象でした。過去にランドローバー・ディフェンダーを運転したことがありますが、あちらはトラックのような印象でしたが、こちらは乗用車という印象ですね。
エンジンはノンターボで、車重も2tを超えていますので走りの印象は過激なところは全く無く、穏やかの一言です。
同年式位のベンツのセダン(AT車)だとアクセルを踏み込むと大き目の変速ショックと共にミッションがキックダウンし加速するのですが、こちらはあまりキックダウンしない仕様なのか、あくまでも穏やかに加速していく印象でした。もちろん、積極的にATレバーを操作してのMT的なシフトチェンジも可能です。
その他、特に悪い点は無かったように思いますが、しいて言えばウインカーの戻りが悪かったように感じました。
【後付けパーツ】
ドライブレコーダー・バックモニター
ETC車載器
CDデッキ
【整備履歴】
旧車は専門店で買ったほうが安心だろうというようなイメージを持たれている方も多いと思いますが、「ベース車両としては悪くなさそう」という売り方だったとのことで、
所有されて2年間でかなりの整備をされています。
2022.12 購入 121200km
2023.01 ステアリングダンパー交換、パワステオイル交換
2023.05 メインキーシリンダー交換、タイヤ交換、ボディ全塗装&コーティング、リアウィンドウフィルム張替、運転席生地張替、バックカメラ取付、ウィンカースイッチ取替、ニュートラルスイッチ交換、バックランプをLEDに交換
2023.9 前後ブレーキOH、LLC交換、エアコン関係一式交換修理、電動ファン交換、エンジン・ミッションマウント交換、オルタネーター交換、ブロワーファン、レジスター、ヒーターコア交換
2023.11 スターター交換
2024.10 ヘッドライトをHID、ポジションライトをLEDに交換
(オイル交換等の軽微な整備履歴は割愛しています)
全塗装もされていますので、ここまで150万円以上かけて整備をされていますが、整備を楽しまれるタイプのオーナーのようで、整備が一通り終われば手放そうかと思われるようです。そういう車趣味の方って、一定数いらっしゃいますね。何か大きな欠点があったりして手放そうとされているわけではありませんので、ご安心いただけたらと思います。2年間程度の所有期間を考えますとオーナーは赤字ですが、次に買われる方はラッキーな車両だと思います。
【取材担当者からの一言】
本格四駆らしいスクエアでワイルドなデザインにクラシック感のある丸いヘッドランプ。現行モデルとも基本デザインは変わっておらず、90年代のモデルであればもっと安い価格でありますが、ナローボディの初期型にこだわるオーナーはこのお車を選択されました。現在、中古相場は800万円程度のようですので、このモデルにこだわりのある方であればお買い得な一台だと思います。
キャンプや車中泊なども楽しめると思いますし、近年は毎年のように日本のどこかで自然災害が発生しており、いざというときには頼もしい相棒になってくれると思います(そんなことが起きない方がいいのですが)。
また、中古相場も高値安定していますので、価値の落ちない車でもあります。
この雰囲気がたまらない、と言われる、感性の合う方にはお勧めできる1台です。
なお、燃費の良いディーゼル車ですが、NOx・PM法対策地域内には使用の本拠を置くことができません。
実車は福岡県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル料金、自動車税は別途月割りでご負担下さい。
以上の記事内容は、オーナーさんのコメントと取材をもとに作成したもので、わかる欠点なども含めて出来るだけ客観的に誠実に記事を作成するように努めておりますが、不具合箇所、整備履歴、修復歴などに関して取材時に完全に把握することはできませんし、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。現車の状態が最優先の現状販売となりますので、最終的にはご自身でご確認、ご判断の上、購入をお決め下さい。
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