初代アルファロメオ・スパイダーは、ジュリア（105系）をベースにしたオープンカーで、ピニンファリーナがデザインを手がけ、1966年から1993年まで27年間の長きにわたり生産されました。

今回ご紹介するのは1990年に登場したシリーズ4と呼ばれる最終モデルで、エンジンがインジェクション化され、ノーズとテールのスタイリングはすっきりとした印象に変更されました。特にテールデザインは「164」と共通になり、ダッシュボードも豪華に一新。パワステも装備され、見た目はクラシックながら日常使いもしやすいと評価されています。

この「スパイダー・ヴェローチェ」は軽合金ホイールや本革シート・エアコンが与えられた上級グレードで、1993年で初代モデルの生産は終了したため、シリーズ4 の中でもほぼ最終モデルとなります。


【外装】
ピニンファリーナによるクラシックで美しいラインを持ったデザインのボディは塗装の痛みもなく全体的にとても綺麗で美車と言っても良い状態です。赤ですが色褪せはありませんし、幌も購入時(2021)年に新品に交換されており、マンションの地下車庫保管ということもあり新品に近い状態で、スクリーンも透明感を保っています。
いつも、「美車だけども小さな欠点を挙げるとすれば・・・」というような記事の書き方をするのですが、特に気が付いた小さな欠点なども見当たりませんでした。ホイールも綺麗ですし、全体的に凄く綺麗だというしか言いようのないお車です。33年前のお車ということを考えると極上美車と言っても良いのではないでしょうか。
タイヤは前後共にピレリP6　195/60R15。整備記録簿を見ると2021年8月、95,100Km時に交換されており、状態も良いため当分交換の必要はありません。


【内装】
クラシックなスポーツカーのムードが漂う内装も、年式を考えると程度は上々だと思います。本革シートに経年の小さなヒビと使用感、多少の汚れがありましたが、クリーニングで今より綺麗になると思います。どの車でもそうなのですが、革表面のヒビについては、30年を経た本革ですからこれは致し方ないものだと思います。
ダッシュボードについては着座位置からは見えないのですが、2箇所に亀裂が発生していました。画像でご確認下さい。
また、助手席側の三角窓の開閉レバーが外れていました、これは元々、ガラスに接着剤で貼り付けてあるものですので、瞬間接着剤等で貼り付け可能かと思います、
しかし、全体的に見れば程度は良い方だと思います。ナルディのウッドステアリングも綺麗です。


【機関】
車検切れで公道の走行ができないため走行状態でのチェックはできず、マンション内駐車場内を少し運転しただけですので、わからないところもありますが、エンジンは始動性も良好で異音などなく元気に吹け上がっており、何も問題はなさそうです。
オーナーは10台以上もの趣味車をお持ちの方なので、たまに乗られる程度とのことでしたが、不具合は無かったとのことです。しかし、現在左膝を悪くされ、クラッチを踏むのが辛いとのことで、健康上の理由により惜譲されることになりました。車検切れですが、車自体に何か問題があって手放すわけではありませんので、ご安心下さい。


【後付けパーツ】
基本的にノーマル車両です。
ボディカバー(未使用)があります。


【整備履歴】
オーナーは程度の良いものを拘って探され、2021年７月にイタフラ車に強い関西のショップより購入されております。
購入時に車検整備と合わせ、きっちり整備されており、その時の走行距離が95,100km、2023年8月の車検時には95,300km、現在95,500kmと4年間で400kmしか走られておりません。


【取材担当者からの一言】
「膝が悪くなければ売らない」とオーナーが言われるように、手放されるのはもったいないような綺麗で素敵なお車でした。
ピニンファリーナがデザインするディーノと同じく、フロントフェイスや全体的なデザインがクラシックかつスポーティな雰囲気もあり、オープンカーの非日常性もあり、しかし実用性もあり、価格も手頃でもあり、何と言ってもお洒落でもあり・・・と何拍子も揃った魅力的な「エンスー車」だと思います。
自動車史上で名を遺す、自動車世界遺産と言っても良い車種の1台だとも思いますので、引き継いで大切に乘って頂ける方にお譲りしたい1台です。

実車は福岡県にあります。

個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル委託料金、自動車税（月割り）がある場合は別途頂戴いたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントと取材をもとに作成したもので、わかる欠点なども含めて出来るだけ客観的に誠実に記事を作成するように努めておりますが、不具合箇所、整備履歴、修復歴などに関して取材時に完全に把握することはできませんし、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。現車の状態が最優先の現状販売となりますので、最終的にはご自身でご確認、ご判断の上、購入をお決め下さい。
ご連絡は電話、メールどちらでも構いませんが、メールでのお問い合わせは冷やかし防止のため、番地までのご住所、ご氏名、電話番号を必ずご記載の上、ご連絡下さい。