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「人生の集大成として仕上げた一台です」
アルファロメオ2000GTV|1974年式|伊藤忠正規輸入|左ハンドル
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「アルファロメオにはこれまで、新旧あわせて7台乗り継いできました。
そしてこの2000GTVこそが、**私にとって“最後に選んだ一台”**です」
そう語ってくださったオーナー様は、長年アルファと向き合い続けてきた真の“アルフェスタ”です。
今回の車両は、1974年式のアルファロメオ2000GTV。
輸入元は伊藤忠オート。正規輸入の左ハンドル車で、非常に状態の良い個体です。
「このクルマは、ただ走ればいいというものではありません。
エンジン音、吸気音、排気音――そのすべてを“聴く”ことができるように、整えてきました。」
そうしたこだわりから、カーラジオやリアスピーカーはすべて取り外されています。
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「雑音はいらない。必要なのは、走りに集中できる環境です」
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ラジオを外したことで空いたダッシュパネルの穴は、木目を張り替えることで美しく修復。
また、スピーカーを外したリアのパーシャルシェルフは穴のない新品に交換するなど、細部まで手が行き届いています。
2000GTVはデフにはLSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)が組み込まれており、
ストリートでもしっかりとした走行性能を発揮します。
ヘッドライトは希少なダイヤモンドカットタイプで、外観にもこだわりが感じられます。
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このクルマを、次に乗る方へ
このアルファロメオ2000GTVは、乗り手との対話を求める一台です。
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「本当は、もっとこのクルマと走り続けたかったんです」
と、オーナー様は少し寂しそうに語ってくださいました。
現在は、ご高齢のお母様の介護を優先しておられるそうです。
「月に1度、近所を少し走らせるくらいしかできないんです。
それではこのクルマが可哀そうだと感じるようになりました。
だから、大切に楽しんでくださる方に、託したいと決意しました」
「ただの移動手段としてではなく、機械と向き合い、走りの中で感覚を研ぎ澄ます――
そんな時間を楽しんでくださる方に乗っていただけたら、これ以上うれしいことはありません」
オーナー様が仕上げたこのGTVは、今なお健やかに鼓動を刻んでいます。
その鼓動を受け継ぎ、新たな物語を紡いでくださる方との出会いを願っております。
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■ 以下オーナー様による詳細な整備記録
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購入前整備記録
●2021/8月
「室内床は一部に腐食があったので、その部位を切り取り腐食防止のため室内床のカーペットを全て剥がし塗装しました。
前席床両サイドのヘアークラックは錆が原因ではなく購入前の大阪にある板金塗装店の下処理が原因です。
本来はクレームでしたが大阪から乗って帰り、また大阪まで行くのはしんどかったのでクレームは伝えませんでした。」
・クラッチステンレスメッシュホース
・フロントロアーボトルB/J(左/右)
・アッパーアーム調整式(左/右)
・国産ミツバ電磁ポンプ(廃盤品)
・国産デンソーオルタネーター
・フロントスタビライザーとリアースタビライザーの左右のリンクはピロ加工 上下左右6箇所
・アッパーアームキャスターウレタンブッシュ(左/右) ゴム製からウレタン製に交換
・ステンレスメッシュ.ブレーキホース
・フロントキャリパー・リアーキャリパーO/H
・リアーキャリパーピストン
・フェロードブレーキパッド(前/後交換面取り)
・フロント・ブレーキパイプ製作左右
・ガソリンタンクセンサー53Lイエガー製
・アッパーアームボディ側B/Jブッシュ(左/右)
・ステンメッシブレーキホース
・サイドブレーキグリップ
・サイドブレーキ固定ピン&固定リテーナー
(リアー・サイドブレーキ左右分解、清掃、シュー4枚研磨、隙間調整 1箇所シュー固定ピン/リテーナー取り替え)
・GTAレプリカ6.5J-14 アルミホイール
・吊り下げペダル用ブレーキランプスイッチ
・右側フロントインナーフェンダーカバー
・LHD用ダッシュパネル2000GTV木目
・サーモスタット
●2021/11月
「劣化して硬化した全ての配線を引き直し 車のランプ類は全て点灯します。
各種リレーは、エンジンルーム熱対策として室内に移設しています。」
・GTAレプリカホーンボタン
・アバルトステアリング
・ステアリングボス
●2021/12月車検
●2022年以降
●「その後、我が家に来てからの整備、交換、メンテナンスは随時行っています。
2022以降 エンジンオイルは酸化するので半年毎にフィルターと合わせて交換しています。
センターコンソールは灰皿を取り除き木目をアルカンターラ調に張り替えています。
シュガーライターも使用可能ですが禁煙車ですからARバッジで塞いでいます。
アルファロメオの蓋は簡単に取り除くことが可能です。」
●「車の後部及び、トランク内部は補修が適当に行われていた為、スペアホィールウェル、燃料タンクを取り外して内部腐食防止処理を実施。
購入後確認するとスペアホィールウェルはグラスファイバーで補修してありましたので剥ぎ取りました。
新品のスペアホィールウェルも購入して保管してありますが、軽量化のため新しいスペアホィールウェルを付けずに鉄板を加工して装着(平板では強度不足になるため四つ葉のクローバー模様を鉄板に凸凹を付けて強度を上げています。)」
●フロントシートは(運転席/助手席)体のホールド性と安全を考慮してトヨタ86シートを購入後、ノーマルシートと同様に違和感のない縫製を施したワンオフの表皮張替えを行いました。」
ノーマルシートに破れはなく良品で保管していますので付属します。
・ウィランズハーネス4×4装着⇒現在は外して保管していますので付属します。
・ADVAN HF Type D
・ナルディレザーシフトノブ
・サンバイザー左右
・ドアミラー左右
・リアライト左右ユニット
・パーシャルセルフ
・クロームギヤレバーゲードル
・ヒーターホース用グラメット
・トランクリッドラバーシール
・フューエルフィラーネックラバーブーツ
・トランクリッド
・バッテリーカバー
・レザーギアレバーゲードル
・ハンキングペダルオーバーマット一式
・K&Nエアーフィルター(円筒形ノーマル形状)
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付属品
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・ノーマルハンドル 良品 擦れなし
・ノーマルシフトノブ 良品
・ノーマルフロントシート(運転席/助手席)表皮破れなく良品
・灰皿 良品
・スペアタイヤ1本(当時ものですから使用不可。飾りです。
・リアバンパースペーサー新品
・トランスミッショントンネルマットセット新品
・ラバーブーツ(トランク)リア後マット新品
・インナーブーツ 左/右(トランク)トリムピース新品
・ブレーキランプスイッチ新品
・リーフCピラーバッジ (グリーン) 新品
2000GTVは本来グリーンバッジです。
現在は1750のゴールドバッジが好みなので装着しています。
・ウィランズハーネス4×4 2SET ほとんど使用していません
・COMPOSITE WORKSHOP MANUAL Models105&115 Series 英文一冊
・ALFA ROMEOオーナーズ・マニュアル 日本語一冊
・プラグその他備品
・スペアホィールウェル
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補足としてあらためてアルファロメオ2000GTVについて
──ジュリアの完成形、そして最後の輝き
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1963年に登場したジュリア スプリントGTは、イタリアン・クーペの原点と評される名車でした。
ジウジアーロによる美しいスタイル、軽量ボディに高回転型ツインカムエンジン。
以降、ジュリアシリーズはGT1300ジュニア、1750GTVと進化を重ね、1971年、ついに2.0リッターエンジンを搭載した「2000GTV」にたどり着きます。
2000GTVはシリーズの集大成として、トルクに厚みを持たせながらも高回転の気持ちよさは健在。
インテリアには木目パネルや上質なシートが用いられ、操る歓びとともに所有する満足感も満たしてくれます。
現代のクルマのような電子制御はありませんが、だからこそ感じられる“機械との対話”がここにはあります。
すべてがドライバーの感性に直結し、走るたびにクルマと一体になる喜びを味わえるのです。
2000GTVは、クラシック・アルファの黄金期を締めくくる一台であり、“走らせてこそ価値がある”永遠のドライバーズカーと言えるでしょう。
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アルファロメオ2000GTV──整備の積み重ねが生んだ“深化”の価値
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この2000GTVは、単に良好な状態を保ったオリジナル個体ではありません。
これまでの整備記録から明らかなように、走行性能・快適性・安全性、そして審美性に至るまで、現代のクラシックカーとして走らせ続けるための、精緻かつ的確なメンテナンスとアップグレードが施された1台です。
この個体は、レストア一辺倒の展示用車両ではなく、**「走らせるために深化したクラシック」**です。
エンジン音を聴きながら、五感で路面を味わい、操る楽しさに没入できる。
そういう「体験価値」こそが、この2000GTVに込められた真の希少性なのです。
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お問い合わせに際して
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・このページの車両は個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は中古車販売店では無く広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
・記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、見落とし等で現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。
また全て裏づけ取ったり、動作確認を行って記述している訳ではないため、誤記等の可能性もあり、状態を保証するものではありません。
・状態等のコメントもあくまで2025年5月の取材時の状況及び、取材担当者の主観によるものですので、ご自身の主観と異なったり、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき頂き、現車確認の際に必ず状態をご確認下さい。
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