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フォルクスワーゲン タイプ3バリアント 1973年式
車検 2025年2月 走行 不明 備考 ディーラー車 4MT 複数オーナー ETC
長さ 437cm 164cm 高さ 147cm 重量 1000kg 排気量 1584cc
取材日2023年7月2日

希少なタイプ3の最終型、そのまたさらに希少なヤナセ物のお車です。

戦後の長きにわたり大ヒットを記録したVWビートル・タイプ1の世代交代を目論み1961年に登場したいわゆるタイプ3は、タイプ1とは異なるオーソドックスなボディにタイプ1を大きく上回る積載性と改良されたエンジンや足回りを備えた、高い機能性が魅力のモデルです。

年々マイナーチェンジを施され進化していき一定の評価を得ることとなりましたが、タイプ1の圧倒的な人気の前に世代交代を果たすことなく、販売開始から12年後の1973年に生産を終えることとなりました。

しかしながら現在では、スタイリングやディテール、佇まいのお洒落さからその魅力が再認識され、空冷VWの魅力がたっぷりありながらも高い実用性を兼ね備えることもあり、ポピュラーなビートルでは飽き足らないエンスージアストの間で根強い人気を維持しています。

●● プロフィール ●●

こちらの車両は、現オーナーさんが2018年に埼玉県のVW専門店にて購入したものです。

そのショップオーナーの所有車を譲り受けたとのことです。

購入時はオドメーター上で約56,000km、現在は約67,000kmですから、5年で約11,000km走行したことになりますね。

休日に使うのみとのことで、走行距離はそれほど伸びていません。

オドメーターは67300kmほどを指しており、前のオーナーさん(ショップオーナー)もおそらく実走と言っていたとのことですが、証明するものがないので、走行距離不明とさせていただきます。

特徴は大きく分けて

・’73年式の最終型

・ヤナセもの

・未レストア

となります。

最終年式というのも希少ですが、その上ヤナセものとなると相当希少です。

また、内外装は「旧い車をピカピカにレストアした状態で乗りたくない」というオーナーさんの意向で、あえてヤレ感を残した状態となっています。

メンテナンスは埼玉県にある、購入店とは別のVW専門店にて受けています。

●● 外装 ●●

概ねノーマル状態が保たれています。

全体的に年式相応の痛みがあり、サビやキズ、凹み等が散見されます。

目立つものとしては、両サイドシル前方にあるサビが挙げられます。

●● 内装 ●●

外装と同じく基本的にノーマル状態に保たれています。

やはりキズや劣化は散見され、ダッシュボード中央付近の割れと天井の破れはやや目立ちますが、それ以外は年式相応と言えるでしょう。

左ドアに癖があり、ウインドウを上げ下げする際に手でのサポートが必要です。

また、カギ穴を開ける際に固い傾向があるようです。

シートの状態は前後とも概ね良好です。

社外オーディオとスピーカーが設置され、作動は問題ないとのことです。

●● 機関・足回り ●●

基本的にノーマルです。

近年の整備履歴としては、

@2023年5月

・ハブベアリングx4交換

@2022年

・リアタイヤ交換

@2022年1月

・車検整備

・油脂類交換

・Fハブグリス交換

・R22カップキット交換

・タイロッドエンド&ブーツ等交換

・サイドウインカーレンズ交換

・左リアブレーキアジャストクリップ修理

@2019年

・オイル漏れ修理

@2018年12月

・車検整備

・油脂類交換

・フューエルホース&フューエルフィルター交換

とのことです。

●● インプレッション ●●

全体的にヤレた感じが印象的な車です。

オーナーさん曰く「ビンテージ感を出したい、ピカピカにして乗りたくない」とのことで、エイジングとでも言えるような、ラフな味わいが醸し出されています。

確かにダメージジーンズのようなその佇まいは出そうとしてもなかなか出せないものと言ってよく、以前お仕事絡みでアパレル雑誌に小道具的に登場したこともあるとのことです。

その代償でサビやキズ、凹みが散見されるため見学を強くお勧めしたいところではありますが、このテイストが好きな人にとっては代わりのない車と言えるかもしれません。

内装を見てみると外装ほどには傷みは見られないと思いつつ、やはりダッシュの割れや天井の破れは見られます。

とはいえ内装だけピカピカなのもバランスが悪いので、これはこれで雰囲気と言えるでしょう。

助手席にて試乗させていただきましたが、車重が軽いこともあり、ごく軽快に走ります。

前後のラゲッジスペースもじゅうぶん実用的で、エンジン上こそ熱に弱い物は避けたいところですが、大人2~3人とその手荷物を収納してのドライブも余裕でこなせるキャパシティがあるように思います。

この車はノーマルなのに存在感を強烈に放つ個性と軽快な走り味、高い実用性を兼ね備えた、独自の魅力を備えていると言えましょう。

●● その他 ●●

スチール製ルーフラックをお付けします。

コンディション維持のため、走行距離は多少延びていきます。

色調の微妙な違いや小キズ等の瑕疵が画像や動画ではわかりにくいため見学をお勧めしますが、オーナーさんご多忙につき購入を前提とした場合のみとさせていただきます。

●● まとめ ●●

そのヤレ具合が美点でもあり欠点でもあるこの車ですが、言い換えればラフ感を残しつつ気になる所だけ手を入れるも良し、内外装をパリッと仕上げて乗るも良しの、楽しみ方が広い車とも言えますね。

最終型のヤナセものという希少性、付加価値もあるので、こだわりながら楽しむのにちょうど良いのではないでしょうか。

オーナーさんは車両入れ替えのため、売却を希望されています。

お車は、埼玉県蕨市にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(11,890円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
SOLD
画像クリックで拡大出来ます
希少なタイプ3の最終型、そのまたさらに希少なヤナセ物のお車です。 
ヤレ感がいい雰囲気を醸しています。 
スチールのルーフラックがまた似合いますね。 
実用性の高いワゴンボディです。 
 
実用車然としたところがむしろお洒落なリアスタイル 
グリルレスの優しいフェイスもいいですね。 
フロントからサイドにかけて大きなキズ凹みはありません。 
 
 
 
細部には傷みやサビが散見されます。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
スチール製ルーフラックが付属します。 
リア回りも同様のコンディションです。 
 
 
 
 
 
 
 
深さこそ限られるもののスクエアで使いやすいラゲッジスペース。 
 
 
 
フロントのラゲッジスペースもそれなりにあります。 
インテリアのコンディションも同様です。 
フロントシートは良好です。 
実用車的なのにどこかお洒落です。 
社外オーディオとETCが備わります。 
ダッシュには割れがあります。 
 
フロアカーペットは良好です。 
ドア下にはサビが見られます。  
 
 
天井には破れが幾つかあります。 
 
リアシートは良好です。 


この車両のお問い合わせは

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TEL/090-2540-5952(ヤマナカ)

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エンスーの杜車両問い合わせ
tom6343968@gmail.com

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