初代発表以来、世界の小型車の範となりベンチマークとなってきたゴルフですが、１９９７年に４代目が発表されました。

４代目ゴルフでは特に安全性の確保に主眼を置いてボディ開発が進められ、高張力鋼板や新しいレーザー溶接技術の採用により、先代モデルに対してボディ剛性が３１％もアップしています。またボディ鋼板ではフル亜鉛メッキボディ処理され車輌の有効寿命を２倍相当に引き上げ、塗装やボディパネルの継ぎ目、パーツの組み付け精度など内外装ともに品質が格段に向上し、高級化・高品質化が進んだモデルとなりました。

ゴルフ４になり最強のスポーツモデルとして新たにＲ３２が登場し、２４１ｐｓの３．２Ｌ Ｖ６ エンジンに、そのパワーを受け止めるフルタイム４ＷＤを組み合わせ、日本へは６速ＭＴ仕様のみが９００台限定で輸入されました。
今回ご紹介するＲ３２は日本に正規輸入されなかったオートマ（６速DSG）を搭載した、大変希少なモデルになります。

【外装】
コーティングされたシルバーのボディはとても綺麗な状態を保っており、はっきり欠点として挙げるような擦り傷やタッチアップ跡なども見つけることはできませんでした。
中古車ですから通常、「多少の欠点も見受けられます・・」ということで、悪い箇所もいくつか挙げることが多いのですが、私の見た限りでは、欠点箇所として撮影するような箇所はありませんでした。
ホイールはタイヤ交換時に付いたような小傷が少しだけありましたが、ガリ傷はなく美品です。

【内装】
内装も可能な限り綺麗に維持されており、ダッシュボード、天井、シート、マット等、全て綺麗で状態は上々です。
シートはケーニッヒ製のＲ３２専用本革バケットシートが上質感とスポーティさを両立させており、通常のゴルフとは違うオーラを醸し出しております。
内装についても程度は上々ですが、しいて言うならばシート座面の革が少し緩んでいるかなというくらいでしょうか。本革シートの宿命ですし些細な部分かと思います。それから、シートの一部３〜４ｃｍ程、革の縫い目がほつれており、その部分は補修しています（画像でご確認下さい）

【機関】
エンジンも快調で、低回転域からトルクがあるのでしょう、特にアクセルを踏み込まれて運転されているわけではないにもかかわらず、助手席に乗って撮影場所へ行くだけでも「これは速いな」と思わせる加速感がありました。
また、加速にともなって響いてくるエグゾーストノートが心地良く（しかしうるさくはなく）、気分が高揚してきます。
マフラーは柿本改（einsatz）のステンレスマフラーに交換されており、心地良い音はそのせいかと思いましたが、このマフラーに交換されて高回転域は少し甲高い音になったが、低速域はむしろ静かになったとのことでした。

また、このお車の一番の特徴であり、ポイントとなるのがVWのトランスミッションであるDSGを掲載していることです。
ギアチェンジは実質的に０．２秒と、人間では追いつけないスピードでギアが切り替わるため、「オートマはかったるい」というＭＴ派の先入観は覆されます。
この「湿式６速DSG」だけでも、かなりの価値があるのではないかと思います。

足回りについては購入後に減衰力30段階調整式サスペンション（ＸＹＺ製）に交換されております。現在はノーマルよりも少し固めで調節されているそうですが、固いと言っても程よい固さと言った程度かと思います。
エンジンルームも綺麗な状態で、足回り、下回りもかなり綺麗です。
不具合箇所も、わかっているものは無いとのことです。

使用状況ですが、普段の足としてはあまり使用されておらず、ご自宅と別荘への往復や、別荘地周辺でのドライブなどで楽しまれているとのことです。
タイヤは２０１８年製のグッドイヤー製で、９分山程度はありますので交換の必要はありません。

【後付けパーツ】
ＸＹＺ製 減衰力30段階調整式サスペンション
柿本改（einsatz）ステンレスマフラー
ＥＴＣ車載器
社外ＨＤＤカーナビ＋１２セグＴＶ

【整備履歴】
２０１７年１０月に購入されており、購入時の車検整備時に、下記のことを行っています。
エンジンオイル交換・・・５Ｗ４０ ＶＷモータースポーツ社製
ＣＰＵテスタリング ４回 データーインプロ上書き実行
バッテリー交換
スタビリンクロット ブッシュ交換、ドライブシャフトインナー交換
ナックルベアリング左右交換、Ｏ２センサー交換
ボディコートメンテナンス実施
四輪アライメント テスタリング調整 実施

その後、マフラーと、サスペンション一式交換

２０１９年７月にＶＷディーラーにてイグニッションコイルを１つ交換

走行距離の履歴
２０１５年 ４月 ２６，５００ｋｍ（車検証記載 過去車検時）
２０１７年１０月 ２９，４００ｋｍ（購入時・前回車検時）
２０１９年 ７月 ３６，５６５ｋｍ（修理依頼時）
２０１９年 ９月 ３８，０００ｋｍ弱（取材時）

【取材担当者からの一言】
ＶＷと言えば真面目で優秀だけど趣味として乗るには少し面白みに欠ける・・というイメージを持っていたのですが、Ｒ３２は違いますね。元々持ち合わせている質実剛健さにプラスしてＢＭＷやアルファ等のような、エンジンの色気、官能性のようなものを感じました。

エアロパーツ、二本出しのマフラーなど、さりげなくノーマル車との違いはありますが、見た目はごく普通のゴルフで、後席、ラゲッジルームも広く、十分な実用性があり、どこに乗って行っても角が立たない。
使い古された言葉ではありますが、まさに「羊の皮を被った狼」という言葉がふさわしいお車ですね。
ＡＴですので奥様の普段の足としても使えますし、ＤＳＧを生かせばＭＴよりも素早いギアチェンジが可能で、楽しめます。ある意味、万能選手と言ってもいいのではないでしょうか。

全体の印象として、走行距離に伴う程度の良さということかと思いますが、内外装共に綺麗、エンジン快調、足回りも交換後はあまり走られておりませんので程度にこだわる方でも満足がいくお車だと思います。
掲載後すぐに車検となりますので、今回、オーナー様が車検取得してのお渡しとなります（車検費用も込みでの価格です）

高画質の写真をたくさん用意させていただきましたので、こちらからご覧下さい。
https://yahoo.jp/box/xkttdN
（画像の右下にある「大きいサイズで見る」をクリックすると画像が拡大されます）

実車は熊本県にあります。

個人売買の為、消費税などかかりません。

リサイクル委託料金、自動車税（月割り）がある場合は別途頂戴いたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントと取材をもとに作成したもので、わかる欠点なども含めて記事を作成しておりますが、不具合箇所、整備履歴、修復歴などに関して取材時に完全に把握することはできませんし、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。エンスーの杜より無理に購入を勧めることはございませんので、最終的にはご自身でご確認の上、購入をお決め下さい。