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取材日2024年11月1日 |
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↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
長かった酷暑が終わり・・・、山々の木々も鮮やかに色付き始めた時期に拝見したMk-II最終型71年のバンデンプラス・プリンセス1300・・・。 半世紀を優に超える71年という年式を感じさせず、乗り手の気品さえ表現する漆黒のボディは、クロームメッキから手書きで引かれたコーチラインに至るまで澱み無く美しく・・・、長い年月の中で大切にされてきた各代オーナーにより潤沢な投資と共に手厚い化粧直しが行われ、“深い味わい”を表現しているもの・・・。 この当時ならではのクリアなガラスから赤系のコノリー社製手縫いのレザーシートの色合いと、オリジナルのエボナイト製細身のステアリング・・・、各所にマウントされた分厚いマホガニーベース、そしてウォールナットのウッドパネル・・・、そして可愛らしくも可憐なピクニック・テーブルが見え隠れする様はまさにオーセンティックな品格そのもの・・・! 見栄や虚像では頷かない、本質を瞬時に見極める眼を持ったクラスの英国紳士・淑女が、当時他のADO16と比較して遥かに高額ながらも、このバンデンプラス・プリンセスをセカンドカーとして選び、普段はショーファー・ドリブンのロールス・ロイスのリアシートに乗りながらも、週末になるとショーファーからステアリングを奪い、オーナー自ら広大な領地内のドライブを楽しんだクルマ・・・、そんなストーリーが見え隠れします・・・。 そして・・・いよいよ室内に乗り込んでみると真っ先に感覚に飛び込み、まさに感動的なのがその「芳醇な香り・・・。」 贅沢にも非常に分厚いマホガニーウッドでベースを形どり、アクセントでそのテクスチャーを残しながらも表面を表情豊かなウオルナットで飾ったウッドパネルやピクニックテーブルは、木材枯渇と技術損失の今日では考えられない程贅沢なもの・・・。 コンパクトな車体ながら格上サイズのルーミーなトランクルームに感動し・・・、非常に見渡しの良いクリアなキャビンに乗り込み、素晴らしいソファーの様なドライバーシートに座ると目の前にあるのはとても味わい深い大径のステアリング・・・。 基本完全オリジナルのMk-II最終型71年式バンデンプラス・プリンセス1300・・・。 一時はそのお洒落なイメージが先行して有名女優など著名人にも多く愛されたバンデンプラス・プリンセス・・・。それが一通り落ち着いた現在、その本質を見極める真のエンスージアストにこそ、本当に心に響く・・・、後世に伝えていきたい名車と取材を通じて改めて感じた次第です・・・。
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1959年BMCが発売したサー・アレック・イシゴニスの偉大な発明ADO15こと「ミニ」は、第一次オイルショックというエネルギー危機の渦中開発・・・、そのパッケージングは英国内だけでなく世界中に大きな影響を波及し自動車史に残る一台となりました・・・。 実はバンデンプラスの最高級バリエーション、プリンセスは、顧客の反応を確認した後から市販化されたものでした・・・。 ADO16は大衆車仕様モーリス1100に続き、スポーティ仕様のMGバージョン・・・、1963年9月には普及型オースティン・バージョンも続々登場・・・。それから遅れることしばらく後に、英国アールズコート・モーターショーでバンデンプラスは、MG 1100をベースに手作りで英国最高級の贅を尽くしたADO16を発表・・・。これに対して王族・貴族など英国上流階級の顧客から製品化への熱望が募り、更に1年の歳月を費やして高品質のコノリー社製レザーや英国製ウールカーペット、さらに防音材など一切コストを惜しまない開発を実施・・・。他のモデルと比較して圧倒的に高額ながらも特上顧客のハートを掴む小型高級サルーン・ADO16のトップエンドモデルとして発売されたのです・・・。 ADO16シリーズはBMCおよび1968年以降ブリティッシュ・レイランドによって製造され1964年「Wheels誌」によって「カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、生産期間の大部分において英国市場でトップの売上を記録し新車市場の約15%を占めた程大ヒット作となりました・・・。 BMC・・・後にブリティッシュ・レイランドは1974年夏までに2,365,420台のADO16を生産しましたが、かけ離れて高額であった最高級仕様バンデンプラス・プリンセスは僅かに39,741台のみしか製造されず、しかもそのうち36,610台が英国内で登録されるなど殆どが英国国内で愛用されました・・・。 また最終型であっても製造から半世紀を超えたモデルです・・・。 (※英国サイト“How many left” よりサイテーション) バンデンプラス・プリンセス1300の豪華さはまさに「ミニチュア・リムジン」とも言えるもの・・・。
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綺麗な個体にするには潤沢な投資をすればいつでもできること・・・。それよりも時間が経過したクラシックならではの味わいを積極的に楽しみたい・・・。 このバンデンプラス・プリンセスに関しては、長年探してこられ行きつけの英国車専門店で漸く見つけてもらったもの・・・。 日曜大工を含むご趣味が多才なオーナー様・・・、この王女様のために完全密閉ガレージをセルフビルドされるなど愛情いっぱい注いで来られ、乗れない日々でも「持っていること」が心のビタミン剤であったと笑顔で語られ、唯一ヤレたウッドパネルも「この個体の特徴・・・」と前向きに捉えられる素敵な感性が溢れるお方でした・・・! 「こんなに素敵な最終型のバンデンプラス・プリンセスMk-II・・・、なぜ手放されるのですか・・・?」との筆者の質問に笑いながら一言・・・、「誰にでもある人生ステージの変化でやむなく・・・断腸の想いで・・・」とはオーナー様のお言葉でした・・・。 これをここまで読んで頂いたエンスージアストの皆様には、共感いただける方も大勢おられるのではないでしょうか・・・。 室内の「芳醇な香り・・・」までもが60年代ロールス・ロイスそのもの・・・!英国車の歴史に裏付けされた品格と、本物のみが表現できる気品を纏ったバンデンプラス・プリンセスはオーナーのセンスを表す、まさにベイビー・ロールスな一台だった・・・! とっても素敵な一台です・・・!
この「1971年式 バンデンプラス プリンセス 1300 Mk-II」は現在長野県にあります。 【お問い合わせに際して・・・】 過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。 本記事内容は、2024年11月1日曇天下13時より、約3時間の取材時間の中で、オーナー様インタビューしたものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものでは無く状態等のコメントも、あくまで取材時の天候状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。 掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。 何卒宜しくご検討下さい。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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245万円 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
画像クリックで拡大出来ます | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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新規掲載開始より48時間、見学(購入希望)予約を受け付けます。
購入希望の方が複数いた場合は、現状の価格から入札になります。 ※購入、商談については、早いもの順ではありません。 ※48時間経過後は、お問い合わせ順にご案内いたします。 ※メールサーバーのセキュリティにより、メールが届かないケースが報告されています。 |
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