トヨタの高性能スペシャリティカー、スープラ(A70型)はソアラと共通のプラットフォームを使用し1986年に発表されました。ロングノーズ&ショートデッキのアメリカンスポーツスタイルに、当時憧れていた人も多いリトラクタブルヘッドライトを採用するなど、スポーティイメージをより強め、ハイソカーブームの中、トヨタが持てる技術を総動員して開発されました。
今回ご紹介するのはモデル末期の1991年モデル。エンジンの変更やサスペンションの設定見直し等が行われ、エンジンは直列6気筒2.5Lツインターボ 1JZ-GTEを搭載し、当時の自主規制の上限である280馬力までパワーアップされた、70スープラの中で最も高出力を誇るモデルです。
【外装】
パールホワイトのボディは綺麗でクリーンです。さすがに新車同様とまでは言いませんが、30年以上前の車とは思えないような綺麗さで、塗装の明確な劣化や擦り傷などは見つけることができませんでした。
RAYSのアルミホイールは、タイヤ交換時に付いてしまうような微細な傷はいくつかありますが、はっきりガリ傷と言えるような大きな傷はなく、こちらもとても綺麗な状態です。
全体としてとても良いコンディションです。
【内装】
内装も綺麗にされており、豪華な本革シート仕様ですが、残念なことに経年劣化でシートに亀裂が入っています。運転席座面、背中部分、後部シートの右側上部の亀裂が目立ちます。また、本革ステアリング右側のステッチの切れ、助手席側Aピラー下部に塗装の劣化がありました。いずれも画像でわかるように撮影していますのでご覧下さい。
どうしても欠点を挙げるような記載となってしまいますが、ダッシュボードの亀裂などは無く、記載以外の部分は概ね綺麗な状態と言っても良いと思います。
【機関】
試乗もさせていただきましたが、機関快調で、エンジン、オートマもスムーズで足回りも含めて異音などもありません。足回りはノーマルで乗り心地も良好でした。
エアコンもコンプレッサー交換済とのことで、良く効いていました。
気が付いている不具合箇所としては、燃料は入っているのに燃料メーターが時々エンプティの表示が出ることがあるとのことです。常に出ているわけでは無く、走っていると元に戻るとのことでした。その他、不具合箇所は特に無いとのことです。
使用状況ですが、通勤等で普通に使用されています。エンスーの杜には珍しく若いオーナー様ですが、他にネオクラシック車を所有されていることと転勤もあり、車両整理の為、掲載されることになりました。
【後付けパーツ】
RAYS ボルクレーシング アルミホイール
タイヤはブリジストンのポテンザRE050。2019年製で225/50R16。4本ともに7分山程度。
純正ホイールも4本付属します(ガリ傷無)。
タイヤは2023年製のグッドイヤーLSエグゼ 225/55R16 95V
交換してあまり乗られておらず、8〜9部山あるとのことです。
【整備履歴】
オーナー様は2023年に購入されており、所有期間が短いこともあり古い履歴はありません。
車検証上の記録は
2016年4月車検時 87,600Km
2027年7月車検時 87,800Km
となっており、この記録の通り11年間、車検を取らずに保管していた車両を整備し、燃料タンクの清掃なども経て公道復帰させたお車とのことです。しっかり整備をされていますので、現在とても快調です。
オーナー様が所有されてからの整備履歴は以下のとおりです。
2023年7月
・燃料ポンプ交換
・燃料タンク清掃
・各油脂類交換
・タイヤ交換(グッドイヤー)
2023年11月
・RAYS製アルミホイールに交換
・フロントサスのナックルストッパーカバー交換
(70スープラ持病の車庫入れの時金属音がする問題の対策)
2024年7月
・パワーウインドウスイッチ修理
・シフトリンケージブッシュ交換
(70スープラ持病のシフトがグラつく原因のところ)
2024年8月
・エアコンコンプレッサー交換
・エアコン関係のOリング交換
2024年10月
・オルタネーター交換
・バッテリー交換
【取材担当者からの一言】
バブル当時の1990年前後、ハイソカーとして若者の多くが憧れたのがソアラとこのスープラです。当時の国産車としては最も高い価格帯の車であったこともあり、憧れていた人も多かったのではないでしょうか。
最近の車とは違い、ボッテリ感のない低くシャープで、すっきりしたシンプルなデザインに加え、今ではもう作れなくなったリトラクタブルヘッドライトなど、バブルの香りがするスペシャルティカーですね。
ちなみに自民党国会議員の高市早苗さんもこのお車と同色同グレードのスープラをレストアして所有されています。
外装は言う事無しですので、シートだけを何とかしてあげたらより素敵なお車になるのではないかと思います。
実車は福岡県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル委託料金、自動車税(月割り)がある場合は別途頂戴いたします。
【令和6年11月11日更新】
値下げしました。
280万→250万
以上の記事内容は、オーナーさんのコメントと取材をもとに作成したもので、わかる欠点なども含めて出来るだけ客観的に誠実に記事を作成するように努めておりますが、不具合箇所、整備履歴、修復歴などに関して取材時に完全に把握することはできませんし、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。現車の状態が最優先の現状販売となりますので、最終的にはご自身でご確認、ご判断の上、購入をお決め下さい。