トヨタ MR-Sは、MR2の後継車種として1999年から2007年まで発売されていたコンパクトサイズのミッドシップオープンスポーツカーで、車種名のMR-Sは「Midship Runabout Sports」を意味しています。
MR-Sは思い切ったダウンサイジングと軽量化を行い、あえて高出力エンジンを搭載しないライトウェイトスポーツ化に踏み切り、ルーフにはガラス製リアウィンドウを採用したソフトトップを装備し、オプションで脱着式のハードトップを設定していました。
エンジンは、座席後ろに1.8L直列4気筒DOHCを搭載し、最高出力140PS／6,400rpm、最大トルク17.4kgm／4,400rpmと、パワフルではないものの、1ｔの軽量ボディとミッドシップレイアウトにより軽快な走りを実現しています。
今回ご紹介するお車は後期モデルの6速マニュアル車で、前期モデルでネガとなっていた部分が改良され、ボディ剛性も高められるなど、熟成されたモデルとなります。ハードトップやTRDのパーツ等、オプションも多数付き、外内装機関共にとても程度の良いお車です。
【外装】
ヘッドライトが大きくフロントフェンダーからリアフェンダーまで直線基調のスタイルは、ハードトップ装着ということもありルマン等で活躍したトヨタのレーシングカーを彷彿させます。
グレーマイカメタリック(ガンメタ)のボディは艶も十分でとても綺麗な状態です。凹みやエクボも無く、気になるような欠点はありませんが、しいて欠点を挙げるとすれば、右リアフェンダー上部、リアバンパー左、左ドアの後ろのフェンダー部分、フロントバンパー下部の左側エアロの下部分にいずれも目立たない小傷があります。
また、年式的にどの車にも生じていると思いますが、ヘッドライトの薄い黄ばみがあるくらいでしょうか。いずれも画像と動画にてご確認下さい。
その他、エンケイ製ホイールも綺麗ですし、幌の状態も良く、全体的に見て美車といって良いと思います。エアロパーツも純正やTRDのため上品にまとまっており、グレーマイカメタリックの色も渋く、どんな年代の方が乗られてもさまになるお車だと思います。
【内装】
後付けのMOMOのステアリングも相まって内装はレーシーな雰囲気があり、赤基調の内装は色褪せも少なく綺麗です。内装についても特にここが悪いと指摘するような大きな欠点は見つけられませんでした。
トヨタクオリティですので年数が経った輸入車のような内装の変形、べたつきなどとも無縁ですし、今後も劣化は少なく、不愉快な思いをせずに乗れると思います。
ナビ、ドライブレコーダー、レーダー探知機、ETC車載機等、フル装備です。
純正ステアリングはありませんが、もう一つMOMO製があるのでお付けするとのことです。
エアコンも冷暖房ともに良く効いておりました。
【機関】
このお車ですが、トヨタのメカニックの方が大事に乗られていたものを2020年2月に直接譲っていただいたとのことで、オイル交換は5000km毎、当然メンテナンスもきっちりされていたお車です。
現オーナー様も２度車検取得をされていますが、一般的な整備のみで故障等はなかったとのことでした。現在もエンジン快調、足回りもガタは無く、気持ちの良い走りを楽しめる状態です。
サスペンションはTRDの車高調に変更されており、車高が若干下がっています。乗り心地は硬めではありますが、ガチガチではありませんので街乗りでも苦痛になる程ではなく、MR-Sのキャラクターとして丁度よいくらいのバランスに仕上がっています。
また、クラッチは強化タイプを装着されているとのことでしたが、私が運転させていただいた感覚では重くはなく、言われなければ気づかないくらいでした。
マフラーはフジツボ製に交換されているそうで、音も少し大きめでしたが車検対応で爆音ではありません。
スポーツカー好きの方は購入後にアルミホイールや足回り、マフラー等を交換したくなるものですが、既に良いものが付けられていますので購入後はプラスαでお金をかけずにそのまま乗れる印象です。
使用状況ですが、基本的には趣味として天気の良い休日に乗られているのみで、普段は雨に濡れないガレージに保管されているそうです。
【整備履歴】
前オーナーがメカニックで、ご自身で整備されていたこともあり、過去の記録簿は特にありませんが、現オーナー様が譲り受けられてからは10万Km時点でブレーキキャリパーのオーバーホールとマスターシリンダー交換をされているそうです。
その他は一般的な消耗品の交換程度で重整備は無いとのことでした。
走行距離の履歴は下記のとおりです。
2020年5月車検時 95,600Km
2022年5月車検時 101,900Km
2023年2月取材時 105,000Km
【後付けパーツ】
強化クラッチ
純正エアロ、TRD製リアスポイラー
エンケイ製アルミホイール パフォーマンスライン
タイヤ 2020年製ダンロップDIREZZA ZⅢ 前205/45R16 後215/40R17 8分山程度
TRD製サスペンション(車高調)
トルセンLSD
TRD製エアクリーナー
アーシング
タイヤは2019年製で195/60R15。4本ともに8分山程度。
カーナビ(コンポ付き)
ドライブレコーダー
ETC車載器
レーダー探知機
【取材担当者からの一言】
外内装共に綺麗できっちり整備されており機関も快調。機械モノですので故障しませんよとは言えませんが、日本車、トヨタ車ということもあり、故障の心配は少なく、安い維持費で楽しめるお車ではないかと思います。
後付けパーツも盛りだくさんで、購入後に何か改めてパーツを買い足したりすることも少ないお車だと思います。MR-Sは中古相場にかなり幅がありますが、年式、走行距離、程度等を鑑みて中古相場よりも2割程度は安い価格設定にしてもらいましたので、探されていた方にとってはお買い得なお車だと思います。
この機会に是非、軽快なライトウェイト＆ミッドシップスポーツカーを楽しまれて下さい。
実車は熊本県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル委託料金、自動車税（月割り）がある場合は別途頂戴いたします。
「令和５年４月７日更新」
値下げしました。（１２０万→９８万）
以上の記事内容は、オーナーさんのコメントと取材をもとに作成したもので、わかる欠点なども含めて記事を作成しておりますが、不具合箇所、整備履歴、修復歴などに関して取材時に完全に把握することはできませんし、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。エンスーの杜より無理に購入を勧めることはございませんので、最終的にはご自身でご確認の上、購入をお決め下さい。
