〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆トヨペット・クラウン3代目について
――――――――――――――――――
3代目クラウン(トヨペット・クラウン)は1967年9月に登場します。
デザインは初代、2代目のように海外の影響が色濃く残るデザインではなく、日本独自のものとなります。それに貢献したのが1966年にトヨタ自動車が建設した全天候型のデザインドームです。
3代目クラウンはこのデザインドームから生まれた最初のモデルです。
また、フレーム構造は日本初のペリメーターフレームを採用、床の中央部を低く設定することができるので室内高を広くとることができ、見切りがいい室内となり、運転しやすいパッケージとなっています。
初代と2代目のクラウンは、法人向けの販売が多かったため、そのボディカラーは黒色が多く「黒塗りのクラウン」と呼ばれ、会社役員の車両の代名詞だったそうです。
しかし、3代目は個人オーナー向けにターゲットを変えたため、白色を全面に押し出します。キャッチコピーの「白いクラウン」は3代目に使用されます。
実は1965年まではボディカラーに関する規制があり、消防車や救急車との混同を避けるために白や赤は国産車に使われることはほとんどありませんでした。
規制が緩和されたことで、各自動車メーカーは白色を積極的に使用するようになり、人気のボディカラーとなったようです。
特に、俳優・映画監督の山村總さんを起用したCMは人気を博し、ここからクラウンは一気に富裕層のあこがれとなりました。
ボディ形状は2ドアハードトップ、4ドアセダン、ステーションワゴン、ライトバン、ピックアップトランクがありました。
グレードはM型(2.0リッター6気筒)エンジン搭載車が「クラウンS」、「スーパーデラックス」、「デラックス」、「オーナーデラックス」、「スタンダード」、5R型(2.0リッター4気筒)エンジン搭載車は「オーナースペシャル」、「スタンダード」という構成でした。
「スーパーデラックス」には、電磁式トランクオープナーや完全自動選局式AM/FMラジオ、音叉時計、後席専用の読書灯、防眩ぼかし入りフロント合わせガラスといった豪華装備のほか、安全装備としてヘッドレストが装備されていました。
そして1971年2月にフルモデルチェンジを実施、4代目クラウンとなりました。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆ご紹介する車両について
――――――――――――
ご紹介する車両は1970年モデルのトヨペット・クラウンのデラックスモデルです。
現オーナーさんはツーオーナー目、ファーストオーナーさんが大切に約40年間所有していたクラウンを譲り受けます。
現オーナーさんは購入後ボディをレストアされます。
外装品、内装品を全て外し、エンジンルームはそのままとし、錆のある箇所は補修し、全塗装しています。それとフロントグリルも塗装、フロントグリルは塗装とメッキの境目があり、きれいに処理されていました。
また、塗装がブラックなのでキズが付くと目立つと思い、ガラスコーティングを施工しています。気を使って処理をしましたので現在は錆なしと伺いました。
メッキパーツは再メッキしておらず、磨きをかけています。でも大変きれいな状態で、一見すると再メッキしているのかなと思うぐらいです。
その他にドアの水切りモール交換(BMW5シリーズのものを加工)、ガラスゴムの交換、ドアウェザーストリップ3枚分交換(残りの1枚は未交換、部品がなかったそうです)、トランクゴムも交換しています。
ボディのレストアにより旧車の肝であるところに手が入っていることになります。
個体によって違うと思いますが、このクラウンは壊れないそうです。
オーナーさんが「さすがトヨタですね」とお話していました。
旧車を長年維持していくためには、壊れないことが重要ですね。
いい車だと思います。
オーナーさん、ここ数年クラウンで遊んできましたが少しカラーを変えてイギリス車に挑戦するそうです。
そのための売却です。
それとパーツが軽トラ1台分あるそうです。お付け頂けます。
◆主なパーツ
・フロントウインドウガラス
・フロントグリル
・ステアリングホイール
・メーター一式
・エンジンオイルフィルター
・レンズ類
・外装品の一部(エンブレムなど)
・内装品の一部
・クラッチOHキット
・ブレーキゴム類
など
日本のクラシックカーが好きな方必見のクラウン、あなたも挑戦してみませんか。
〓〓〓〓
◆外観
――――
きれいな状態です。ガラスコーティングしています。
特に気になる箇所はありません。現オーナーさんは雨天未使用です。
保管は屋根付きガレージで毛布を掛けて保管しているそうです。
旧車ならではのホワイトリボンタイヤ、メッキのホイールカバー、いい雰囲気を出しています。タイヤサイズは185/75R14です。
〓〓〓〓
◆内装
――――
以下の内容を実施しています。
・天井張り替え
・Bピラートリム張り替え
但し、経年劣化している箇所もあります。
インパネパッドは縮みと割れがあります。現在はダッシュマットを敷いています。
リヤシェルフボード(リヤシート後のボード)を作り直しています。
シートはほつれなどがあるそうです。補修も考えたのですが生地が西陣織、同じものを作るのは無理なため、断念したそうです。シートはフルカバー付きです。
代えのシートカバーが2セットぐらいあるそうです。
ODスイッチが機能しないため、別スイッチ(トルグスイッチ)を設置しています。
純正ラジオはAMしか聞けないため、ラジオ付きCDデッキを追加してあります。
助手席には吊り下げ式のクーラーが装備しています。よく効くそうです。
〓〓〓〓
◆機関
――――
2.0リッター直列6気筒エンジンを搭載、OD付3速マニュアルトランスミッションとの組み合わせです。
キャブレター仕様、オートチョーク式、エンジンが暖まるまでエンジン回転がアップし、エンジン暖機後、アクセルを吹かすとアイドリング回転になります。
エンジンオイルの漏れはないそうです。
ラジエターは3層構造のものに交換、オーバーヒートはありませんとお話がありました。
クラッチホースをステンレスメッシュのホースに交換しています。
エキゾーストマフラーは痛みがありましたので溶接で補修してあります。
〓〓〓〓
◆足回り
――――
ノーマルの足回り、特に手を加えてはいないそうです。
◆足回り仕様
ステアリング形式:ボールナット式(パワーアシスト付き)
サスペンション形式(前):ダブルウィッシュボーン式
サスペンション形式(後):5リンク式
ブレーキ形式(前):ディスクブレーキ
ブレーキ形式(後):ドラムブレーキ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆メンテナンスについて
―――――――――――
現オーナーさんが実施した整備内容です。
◆2013.6 一般整備
・ルーフライニング張り替え
・Bピラー、Cピラー張り替え
・リヤシェルフボード張り替え
・白シートカバー一式作成
・リヤヘッドレスト交換(ウレタン表皮カバー)
◆2013.7 車検
・F/Rブレーキホース交換
・FブレーキキャリパーKit交換
・Fブレーキピストン交換
・Rブレーキカップ交換
・Fブレーキホース(特注)交換
・ブレーキオイルリザーバーキャップ交換
・クラッチマスターシリンダーインナーKit交換
・クラッチレリーズシリンダーホース交換
・クラッチリザーバーキャップ交換
・ブレーキオイル交換
・ステアリングピットマンアーム交換
・ステリングギヤボックス分解・組立・調整
・タイロッドエンド、ブーツ交換
・パワーステオイル交換
・トーイン調整
・エンジンバルブカバーP/K交換
・スパークプラグ交換
・エンジンオイル、オイルフィルター交換
・ラジエターコア換え
・クーラント交換
・ホースバンド交換
・ファンベルト交換
・クーラーベルト交換
・PSベルト交換
・水温センサー交換
・スターターモーター分解・修理
・オルタネーター点検・調整
・コンビメーター脱着・修理
・シガーライター修理、ヒューズ交換
・アンテナ分解・修理
・CDデッキ取付け
・ETC設置
・ドアウインドウ水切りアウターシール交換
・グラファーストワイパー交換
・AC水抜き清掃、ドレーンホース交換
・ガラスコーティング施工(アークバリア21)
◆2017.6 車検
・Rブレーキカップ交換
・ブレーキオイル交換
・Fブレーキパッド交換
・エンジンオイル交換
◆2018.6 12カ月点検
・エンジンオイル交換
・ドレーンパッキン交換
・右リヤウインカーライトバルブ交換
◆2019.6 車検
・エンジンオイル交換
・ドレーンパッキン交換
・スパークプラグ清掃
・プロペラシャフト ユニバーサルジョイントグリースアップ
・ウインカーリレー修理
・発煙筒交換
◆2020.7 12カ月点検
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・点火ポイント交換
・デフオイル交換
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。