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ルノー カラヴェル カブリオレ 1959年式
車検 2025年12月 走行 82,423km
(メーター読み)
備考 中古並行車、左H、前期型、レストア車両、乗車定員2名
長さ 433cm 160cm 高さ 131cm 重量 790kg 排気量 845cc
取材日2023年4月6日

★ルノー カラヴェル カブリオレに関して
ドーフィンをベースとしたパーソナルカーで、1958年に発表。ルノーが本格的にアメリカ市場に参入するために計画されたモデルで、戦後のルノーでは初めての2ドアであり、コンコルドの前身のジェット機から命名された。

イタリアのカロッツェリア、ギアのピエトロ・フルアがデザインした流麗なボディは2ドアの2シーターで、カブリオレとこれにハードトップを装着した形のクーペがあった。

発売当初、ヨーロッパではフロリード、アメリカではカラヴェルと呼ばれていたが後にカラヴェルと統一された。

駆動方式はRR、ラック&ピニオン式ステアリングと完全独立懸架サスペンションを装備、搭載されるドーフィン・ゴルディーニと同じ水冷直列4気筒OHVエンジンは、845ccの排気量から最高出力40hp/5000rpm、最大トルク6.6kgm/3300rpmを発揮し、最高時速は125km/hであった。

◆当車について◆
アメリカよりの中古並行車、2018年10月に購入、国内では1オーナー目、取説・マニュアル・パーツ関連書類あり、禁煙車、雨天時は使用せず、整備記録は現オーナー時のみあり、屋内ガレージ保管、事故歴・修復歴不明(現オーナー時は無し)、ETC・ドライブレコーダーあり、スペアキーなし

※型式/不明、原動機の型式/国[01]435、車台番号/国[01]102●●●
※シリアル番号 0046497

◆エクステリア◆
内外装はアメリカにてレストアされた様で、ボディはオールペイントされています。
ゴールドブラウンタンメタリックのボディカラーは元色でリペイントされており、傷は殆ど無く、艶も十分あります。

キャンバストップの幌は擦れや破れは無く、スクリーンには透明感があります。
雨漏りに関しては、イベントの帰路での豪雨、洗車時のホースの水掛けでは車内への浸潤や雨漏れは全く無いそうです。
なお幌カバーはありません。

年式からすると状態は良好ですが、左サイドのモール付近に凹みがあり、サイドシルにジャッキをかけ損なったと思われる凹みがあります。

鬼門の錆に関しては雨が少なく、湿度低いUSAに長期間あった事もあり、腐りは無く、表面にごく僅かにある程度です。

◆インテリア◆
ボディカラーに合わせたお洒落な車内は、オリジナルと同じかは不明ですが、センス良く仕立てられています。
ビニールレザーのシートはクッションが効いており、擦れはありません。

オドメーターは車検証ではKm表示になっていますが、マイル表示かも知れないとの事です。
なお走行距離は確証が無いため参考値です。

純正のラジオは修理したため聞ける様になりましたが、最近になって聞けなくなってしまったとの事です。

純正の水温計は壊れており、また同じく後付けの水温計も同様のため、オーナーさんの感で、電動ファンを作動させているとの事です。

ヒーターは装備されていますが、動きが不安定で動いたり止まったりするそうです。
なおクーラーは装備されていません。

またアメリカにあった時にキーを紛失したせいか、オリジナルのキーシリンダーは使用出来なくなっており、ハンドルをロックする事が出来ません。
その代わりにダッシュボードの左サイドにキーの差し込み口とスタートボタンが付けられています。

◆エンジン・整備関連◆
エンジンは軽いクランキングで掛かり、アイドリングは安定しています。
フケ上がりも良好で、異音や異臭無く、オイル漏れもありません。

エンジンはUSA時に、後期型のR8用の1108ccに換装されており、最高出力55ps/5000rpm、最大トルク9.0kgm/3500rpmを発揮して、パワフルな走りをします。
ただ、国内登録時にオリジナルのエンジンの排気量で登録された様で、車検証上は845ccのままとなっています。

なお、ヒーターコアがオリジナルとは逆に取り付けられている様ですが、理由は不明です。

整備記録は現オーナー時のみとなりますが、下記を行っています。
・燃料経路全てを分解洗浄
・各所耐熱及び遮熱処理
・風流、負圧改善
・電動ファン取り付け
・ハーネスリファインにより、細配線抵抗大による二次負荷電流戻り改善
・ウオーターポンプ交換
・クランクプーリー交換
・マスターシリンダー交換
・ブレーキペダル修理改造
・エアクリーナー交換
・キャブレター交換
・チョークワイヤー製作加工
・スロットルピボットレバーの押しを引きに変更
・アクセルペダルのがたつき改善
・ブレーキ引きずり修理
・キャブレター調整
・シフトレバー調整
・パーコレーション対策

以上となります。

◆オーナーさんより一言◆
4年半程前に、ある業者のwebサイトに、USAから輸入されたばかりのこのカラヴェルが掲載されているのを偶然見つけました。
このスタイリングとボディカラーに一目惚れし、また何よりも自分の誕生年と同じ年式であった事にも運命的なものを感じ、手付金持参で見に行き、その場で即決して購入しました。

日本での現存車としては、2台あるかないかの希少車と聞いています。

購入してからは色々と不具合がありましたので、あちこちの整備工場に出して普通に乗れる様に仕上げました。

また様々なイベントにも参加して、雑誌にも掲載された事があります。

希少な車ですので、ずっと乗り続けたかったのですが、他にもエンスー車がある事と街中で非常に目立つためか、家内から苦情が出てしまったので、止む無く手放す事にしました。

◆エンスーの杜取材担当者の私情インプレ◆
オーナーさんのドライブで同乗走行させて頂きました。
パワステはついていませんが、タイヤが細い事によりステアリングの取りまわしは軽そうで、小回りも効いて街中のドライブは何ら問題はありませんでした。

クラッチは多少重目ですが、トルクがあるため頻繁にシフトをしなくともスムーズに走れます。
エンジンは調子良く、アクセルを踏み込むとパワフルな走りをしていましたが、高速でも意外と行けるそうです。

オープンにして走っていると非常に目立つ様で、撮影中や走行中に視線を感じましたが、その眼差しが温かったのは確かでした。

かつてヨーロッパの自動車業界では「プロムナードカー」と言うジャンルがあったそうで、このカラヴェルもそこに含まれていましたが、「プロムナード=散歩道」といかにもフランス人が好みそうですが、その名に相応しい車だと感じました。

スタイリッシュなボディに洒脱なインテリアですが、何と言っても秀逸なのはこのカラーリングだと思いますし、オーナーさんが一目惚れした理由が良く分かります。

また製造から64年が経過しているため、多少粗はありますが、それでもこの状態の良さには脱帽です。

様々なイベントに出られたり、雑誌やweb上にも掲載されていますので、ご存知の方は多いと思います。

恐らく、こんな車には二度と出会えないと思いますので、オーナーさん同様、一目惚れされた方はぜひこの機会をお見逃し無く!

◆お問い合わせに際して◆
・このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は広告代理店であり、自動車販売店ではありません。
また掲載車両は個人所有の物で、オーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

・記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、見落とし等で現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。
また全て裏づけを取って記述している訳ではないため、誤記等の可能性もあり、状態を保証するものではありません。

・状態等のコメントは2023年4月6日の取材時の状況及び、取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき頂き、現車確認の際に必ず状態をご確認下さい。

・掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。(メールでの価格交渉はご遠慮下さい)

◆現車確認に関して◆
・当車両は神奈川県にあります。

・車をご覧になる場合は、掲載ページの一番下に記載してあるメールアドレス宛にメールをお送り頂ければ折り返し「現車確認申込書」をお送りしますので、お申し込み頂き次第、日程調整をさせて頂きます。
(個人情報保護の関係上、具体的な場所はお申込み頂いた方だけにお教え致します、なお携帯のメールアドレス以外でお願いします)

・個人間での取引となりますので、冷やかし防止と個人情報保護のため、あくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

・オーナーさんの都合上、日程は応相談でお願い致します。

◆購入される場合◆
・車両代金 
・自動車税 (25,000円)を、購入月の翌月より3月までの未経過分の精算をお願いします。
・リサイクル料(4,050円)の全額負担をお願いします。
※ 個人売買のため、消費税は掛かりませんが、支払いは現金一括で現状渡しのノークレームとなります。また、 陸送等の手配は購入された方に行って頂きます。



【2023年11月16日追記】
車検を更新しました。
内容としては油脂類の交換程度にとどまっています。
また同時に価格を値下げしました。
なお、リアバンパーを軽くぶつけて凹んだため、補修したそうです。

 693万円→594万円
※所有者は法人ですが、価格は税込みとなっています。
 
画像クリックで拡大出来ます
1 応年の名車、ルノーカラヴェル
2 思わず見とれてしまう程美しいデザインとボディカラー
3 プロムナードカーの呼称が相応しいルックス
4 アメ車を意識したフィンテール
5 サイドのエアーインテークが前期型の特徴
6 一見、大きく見えるが車重は700kg台
7 ピエトロ・フルアがデザインしたリアエンジン搭載の流麗なスタイル
8 エンジンの熱気の排出口となるリアグリル
9 リフレクターの焼けは無い
10 スペアタイヤの収納場所の関係でナマズのひげの様な形となったバンパー
11 オーバーライダーには小さなエクボがある
12 後のMGやフェアレディZに影響を与えたと言われるフロントのデザイン
13 フロントガラスには石はねがあるが車検は問題無いレベル
14 キャンバストップの状態は良好
15 ビニール地のリアスクリーンの曇りや割れは無い
16 タイヤサイズは135SR15とかなり細い
17 右サイドはCaravelleのエンブレム、左サイドはRenaultになる
18 オリジナルのホイールは綺麗にペイントされている
19 右サイドのモールの凹みがありその周辺が再塗装されている
20 サイドミラーは英国製のルーカス
21 夏場には重宝する三角窓
22 メッキメールの歪みやズレは無い
23 オーナーさん自作のキャブレターへのエアダクトが付けられている
24 リボンタイヤの白い部分には白い素材のゴムが使用されている
25 前期型の特徴である、スリットの無いエンジンフード
26 ウインカー類には艶があり、反射板にはフランスの国旗が貼られている
27 バンパーにはエクボがあり、中央部分にある穴をアルミテープでふさいでいる
28 左フロントサス周辺の錆は軽微
29 右サイドのアンダーパネルに錆は殆ど無い
30 左サイドにはジャッキの当て損ないと思われる跡がある
31 リアのデフ周辺、マフラーは塗装済み
32 ドアの下がりは無く、ドア下の錆も無い
33 内張りは浮きがあったためDIYでビス止めされている
34 純正のステアリングにはヒビがある、独特な形状のシフトレバーは4速MT
35 Kmとmile表示がされたスピードメーター、水温計は不動
36 エンジンスタートはキーを差し込んで、メインスイッチをオンにしてセルボタンを押す方式
37 純正のルノーのロゴ入りラジオは聞けず、後付けの水温計も不動で、ハンドルロックも使えない状態
38 DIYでリペアされたコンソールボックス
39 ボディカラーに合わせたお洒落なインテリア
40 シートは擦れは無く、座り心地も良好
41 フロアを起こすとシートになるが、2人乗りのため乗車する事は出来ない
42 反発力のあるクラッチ、電源ソケットを増設
43 リアスクリーンには透明感がある
44 耐久性が高そうな金属バネを使用したヒンジ部分
45 広大なフロントのトランク、バッテリーはカットオフスイッチ付き
46 ルノーがまだ国営だった頃の生産の証
47 フロント下部にあるスペアタイヤ収納スペース
48 ラジエーターは最後部に置かれ、電動ファンが付けられている。
49 55psを絞り出す、換装された1108ccエンジン
50 手前のヒーターボックスの動作が不安定との事
 


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