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取材日2022年8月1日 |
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■コンパクトミニバン、欧州での新しいカテゴリーを引っ張る存在 初代セニック、フェイズ1ではメガーヌの名を冠していました。そのマイナーチェンジモデルとなるフェイズ2のセニックが今回の主人公です。 ■プレミアムとは一味違う、フレンチ流ミニバンは身近さが魅力 ルックスからポップな印象を受けます。一言で言えば明るい!それはボディカラーも然り、クリーンでルーミーな広いグラスエリアから差し込む光の量、これぞフレンチと唸るデザインとアレンジ力、そんなところはバカンスの国フランスから生まれたクルマであるのがビンビン伝わってきます。デザインは初代トゥインゴと同じくするパトリック・ルケモン、どことなくトゥインゴと通ずる感はあれど、オーナーさんはそこまで可愛くなりすぎていないルックスがお気に入りの様子です。 そして、フランス車と言えばなんと言っても柔らかいシート、これを求めるのはフレンチ好きとしては当然の思い、現行モデルではそれが薄まった印象が否めませんが、セニックにはそれがしっかり存在しています。サイズもたっぷり、何より当たりの柔らかいフカフカとやさしく包まれる感触は健在、おそらく疲れにくいことは想像に容易く、レザー仕様のグレードもあったようですが、フレンチらしさを味わうのであればやはりベロアで終結、リアシートは3列の独立、それぞれ一脚ずつ取り外しができるので、乗員を犠牲にせずとも長尺ものが収められ、全てを外せばフラツトかつ広大なラゲッジスペースが生まれ、流行りの車中泊も悠々とこなせます。 リアシートの座り心地は運転席と同じ、快適空間は前席だけではないと言わんばかりの空間デザインを肌で感じることができるのもフレンチらしさと言えましょうか、そしてそこには英国の名だたる名車が備えているピクニックテーブルも存在、ウォルナット仕上げ!とはいきませんが、こちらもフランス車らしいプラスチック製、それでもしっかり後席の御仁たちに快適性を提供する気遣いはミニバンとして抜かりはありません。 内装はほとんどがハードプラですが、そこはデザインの妙、造形によりチープ感薄く、思わずオシャレと口走ってしまうさすがのデザイン力です。 ■使い勝手の良さに思わず唸るコンパクトミニバン オーナーさんはロードバイクで競技に出場するなどの自転車乗りでもあります。もちろん目的地まで自走もしますが、練習となるとその場所への移動もクルマに積んでいく機会も多々あります。屋根に載せている光景を時々見かけますが、天候や高さを考えるとやはり中に収めたいもの、そんな時セニックの後席完全取り外し機能が生きます。3列独立ですので、1脚のみ外すことで自転車1台が十分に積めるコンパクトらしからぬユーティリティー性、そんな光景を見ると、色々積んで出かけたくなる衝動に駆られるのもバカンスの国育ちだからなのでしょう。 では、コンディションを見ていきましょう。 ヘッドライトユニットは交換(中古良品)しており、灯火類も問題ありません。 内装も傷みと呼べるようなものは見られません。ベロアの柄シートは表面生地に破れなく、大きな特徴のひとつでもあるフカフカ感はしっかり味わえます。 日本の感覚で言ういわゆる距離が飛んでいますが、今のところ機関への不具合は感じておりません。エンジンの吹け、シフトのつながりともスムースです。 その他メンテの内容としては、 らしい乗り心地を提供してくれる足回りは140,000km時に約30,000km走行した状態のドナーより、ダンパーとスプリングを移植しています。 マフラーは前オーナーがカキモトに特注したものに変更しています。音量はノーマル程度に抑えてあります。 タイヤ(コンチネンタル製)は2018年の長期在庫新品を2020年に交換しました。 エアコンは効きます。猛暑ではエンジン再始動時には冷えるまで若干時間を要しますが、効き自体に問題はありません。 付属品としてヘインズのオーナーズマニュアルがあります。 ■あらためてフランス車を感じる これまでも何台ものフランス車を乗られてきたオーナーさん、シトロエン、ルノー、プジョーとそれぞれに特徴はありますが、総じて言えるのはよきデザイン、乗り心地やんわり、フカフカシート、これらのキーワードが備わるところにフレンチの魅力を見出している様子です。そこでこのセニックはどうか、それは乗り込めばすぐに得られるものでした。腰掛けた瞬間に「フランス車はこれこれ」と柔らかさに膝を打ち、広いグラスエリアから注がれる陽の光で開放感を獲得、走り出せばゆったりとギャップをいなし、カーブではロールしながらも粘り、柔らかくストロークの深さを感じる乗り心地、そのキーワードはこのセニックにしっかり備わっていました。昨今のフランス車はプレミアムを目指しているのでしょうか、この辺のキーワードが希薄になったように感じます。こちらのセニックも2000年式、現行モデルのような方向性になりつつある年代に思えますが、そこはルノーのこだわりか、しっかりキーワードが盛り込まれているところも「最後のフランス車」と呼ばれているゆえんです。 ただ、それもしっかりとコンディションが万全でなければ得られないことです。 フレンチ流ミニバンの味わい、セニックの存在感をそこに見出すフランス車好きな方な方に、これからのクルマ選びの選択肢に加えてみるのはいかがでしょうか。 リサイクル券(17,830円)と自動車税の月割りはご負担をお願い致します。
車両は埼玉県にあります。 このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。 |
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