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取材日2021年2月22日 |
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とても希少なエスタフェットのキッチンカー仕様車です。 現在のルノーの商用バンであるトラフィックの前身モデルであるエスタフェットは、’50年代当時FF&キャブオーバーという画期的な設計思想で高い人気を誇ったシトロエン・タイプHの対抗馬として開発されたモデルです。 当時のルノーはRRモデルを主流としていましたが、タイプHに対抗する積載容量と低床化を実現するため、ルノー初のFFモデルとしてコストのかかる新規開発を決断し、入念なテストののちに1959年に発売されたエスタフェットは、同社従来モデルとは異なり個人商店主やファミリーのニーズにフィットしたことで市場に好評をもって迎えられ、進化を続けながら1980年までの長きにわたって造り続けられました。 特徴としては、FF&キャブオーバーによる大容量と低床、タイプHよりひと回り以上コンパクトな取り回しの良いサイズによる抜群の使い勝手が挙げられ、ボディタイプも3/4ドアバン、ミニバス、ピックアップトラックにショートボディ、ロングボディ、ハイルーフとバリエーション豊かです。 今回のR2137と呼ばれるバージョンは、最大積載量が1,000kg(車名の1000は排気量ではなくこれを指す)、ハイルーフ、ロングボディ、最小回転半径5.4m、OHV2バルブ1.3リッターエンジン搭載車です。 中古並行車のため正確な年式は不明ですが、1.3リッターエンジンが1968年9月からなのと、1972年のマイナーチェンジでフロントガラス上部のエアスクープが廃止されているため、そこから1968〜1972年の間に生産されたことがわかります。 そのため、便宜上1970年式と表記しています。 ●● プロフィール ●● こちらの車は、現オーナーさんがイベント等での飲食の移動販売車として使用するために輸入代行業者経由で輸入し、キッチンカーとして改装したものになります。 日本での初度登録は2021年10月になります。 もちろん8ナンバー登録がなされ、都内において食品衛生法に基づく飲食店営業の許可を取得していますので、次のオーナーさんが同様に飲食の提供をする場合でも、同様の許可が取りやすいという意味で安心できるところがポイントです。 現在は旧いフランス車に精通したショップさんに預けられており、コンディションが維持されています。 次のオーナーさんも東京近郊の場合、メンテナンスやカスタムの際には親身にサポートしますとのことですので、希少で旧いフランス車でも心強いですね。 ●● 外装 ●● 基本的にノーマル状態です。 おそらく元色はブルーメタリックで、どこかのタイミングで外側だけ白にオールペンされています。 全体的なコンディションとしては年式相応といえ、キズや凹み、サビ、ゴム類の劣化なども見受けられますが、致命的なものはなさそうです。 灯火類の状態は良く、エンブレム類も年式からすると概ね良好です。 リアゲート上辺の中央にはバックカメラが設置されています。 ●● 内装 ●● キッチンカー仕様にカスタムされています。 キャビンと荷室には隔壁が設けられ、荷室部分には本格的なキッチンが設置されています。 ・シンクx2 等々といったところです。 内側の機能部分に関する造作には化粧がされていませんが、お客さん側から見える商品提供台や水栓などは南国テイストでまとめられています。 樹脂製のハイルーフには丸い天窓がキャビンに1箇所、キッチン部分に2箇所設けられていますが、雨漏り対策済みとのことです。 キャビン部分は年式相応で、画像のように傷みが激しい部分も見受けられます。 ダッシュボードにはETCとバックカメラ用モニタが設置されています。 ●● 機関・足回り ●● 基本的にノーマル状態です。 エンジンは冷間時はややバラつきますが一旦暖まれば安定します。 日本の法規に適合させ登録したのが2021年10月ですので、現状では特に大きな問題はないと思われます。 ●● インプレッション ●● ひと目見てそのユーモラスなルックスに引き付けられます。 愛嬌のある犬のような顔つき、フロントから前後のフェンダーを通るふくらみと、同様に中央部全体を一周する膨らみ、リブの入った樹脂製のハイルーフ等々、実用一点張りになりがちな商用車とはとても思えないディテールの数々は、効率主義的な現代の車では絶対に真似のできない造形です。 サビや凹み等、年式相応の傷みは散見されますが、ツルツルピカピカの車では決して出せない味わいと言えますし、気になる場合は好みにオールペンするのもまた楽しいでしょう。 海外のWEBサイトでは多種多様な、お洒落で小粋な、オリジナリティにあふれたカラーリングが施されたエスタフェットを見ることができるので、この車を手に入れたらどんなカスタムをしようかと夢が膨らみますね。 この車は真っ白にペイントされており、黒いフロントグリルや前後バンパーとのコントラストが爽やかですが、その爽やかさはリアドアを開けると一層引き立ちます。 元色のブルーメタリックが残された内装は、南国を思わせるタイルと天板が設えられ、白いボディと相まって、まるで南の島の青い空と白い雲と、そこに佇むサーフショップを思わせられます。 そういった演出もそうですが、クラシカルな水栓や業務用の冷凍冷蔵庫など、随所にオーナーさんのこだわりを見ることができますね。 低床&ハイルーフの恩恵で、立ったまま作業しやすいのはキッチンカーとして最高ですし、2mに迫るタイプHよりグッと幅狭な全幅1780mmは、市街地での取り回しにもはるかに有利です。 キャビンに移るとさすがに年季が入っていることがうかがえますが、機能的には問題ないとのことですし、ヘタりきっているかのように見えるシートも、座ってしまえば意外と納まりは悪くありません。 助手席にて試乗させていただきましたが、この体躯にして1.3リッターOHVというスペックから想像するよりずっと元気いっぱいに走るという印象です。 遮音性などはないに等しいのでエンジン音は盛大に入ってきますが、エンジン音自体はいかにもOHVの実用ユニットといった感じで軽快に回るので、車好きなら心地よさすら覚えるかもしれません。 乗り心地も決して良い方ではありませんが悪くはなく、鷹揚というか角が丸いので不快感なくドライブが楽しめます。 ただ運転自体はかなりクセの強い方だと思われ、ゲート感の曖昧なシフトレバーはかなり手前にありますし、クラッチの繋がり方も今どきのMT車とはだいぶ異なります。 また、重ステだったり後ろがよく見えなかったりという、昔のバン/トラックにありがちなハードルもありますので、ある程度の心得・心構えは必要ですが、それすら楽しみのひとつとして捉えられる人なら、他の車ではまず味わえない濃厚なカーライフが待っていることでしょう。 ●● その他 ●● 写真ではわかりにくい色合い、キズの確認や細かい仕様・コンディションの説明ができるため現車確認をお勧めしますが、ショップさんご多忙につき購入を前提とした場合のみとさせていただきます。 ●● まとめ ●● このエスタフェットはキッチンカー仕様ですが、アイデア次第で様々な使い方が考えられます。 ・飲食の移動販売車として 探してもなかなか出てこないこの車ならではの使い方、楽しみ方がピンときた人にぜひ乗って欲しい1台ですね。 お車は、東京都中野区にあります。 個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(7,820円)と |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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