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ポルシェ911カレラクーペII Tip-s エクスクルーシブ 1996年式
車検 2025年12月 走行 65,000km 備考 ディーラー車 4AT スリーオーナー
長さ 424cm 173cm 高さ 130cm 重量 1390kg 排気量 3600cc
取材日2024年3月11日

希少カラーでコンディションの良い993カレラです。

1993年の登場以来、空冷最後の911として決して衰えないどころか益々高まる人気を誇るタイプ993ですが、車種バリエーションの少なかった当時らしく、多岐にわたるグレードが展開されました。

最もベーシックなカレラクーペTから、その豪華装備版のカレラクーペU、フルタイム4WDで日本仕様のみ3.8リッターエンジンが搭載されたカレラ4、そのカレラ4をベースにワイドボディと専用スポーツサスで構成された3.6リッターのカレラ4S、その他ターボ、カレラRS、カレラS、カブリオレ、タルガ、いくつもの限定車、スペシャルバージョンと、同じ993でも多様なニーズ・趣向に応える、魅力的なモデルが存在します。

そんななか今回の車両であるカレラクーペUのティプトロニックSは、’96年のエンジン改良を伴う比較的大きなマイナーチェンジを施された後期型における最量販グレードといえる存在ですが、カレラクーペとしては珍しいアリーナレッドメタリックのボディカラーと、ポルシェエクスクルーシブによるカーボンパネル内装を持つ、ひと味もふた味も異なる個性を漂わせる車です。

●● プロフィール ●●

こちらの車両は、現オーナーさんが2001年10月に都内のポルシェ専門店にて購入したものです。

購入時点でツーオーナー、走行距離約30,000kmという状態でした。

以前より911に憧れていたオーナーさんは、積年の夢を叶えるべくフルノーマルの程度良好車に絞って探していたところこの車に出会います。

本当は違うカラーが希望だったものの、その素晴らしいコンディションに惚れ込み購入に至ります。

それ以来、あくまで運転を楽しみ調子維持することを目的に走らせることをメインにしてきたとのことです。

そのせいかマイレージはあまり伸びておらず、購入時からおよそ23年強の時を経て約35,000kmを乗られたに過ぎません。

メンテナンスは基本的にポルシェセンターにて受けており、至急の時やディーラー混雑時のみ輸入車に強い専門店にて受けているとのことです。

時には、オイル漏れの際に例外的に上記専門店で処置し完治はしたものの、その後ポルシェセンターにて社外品使用箇所は全て純正部品に交換し直されたということもあったとのことです。

その他、気になる箇所が出てきたら都度入庫させてきたとのことです。

現車の特徴としては、

・フルノーマルでほぼディーラーメンテ

・アリーナレッドメタリック

・エクスクルーシブ内装(カーボンパネル仕様)

が挙げられます。

保管は屋根付きの駐車スペースになります。

●● 外装 ●●

ほぼフルノーマルです。

フロントウインカーレンズのみ標準のオレンジからクリアになっていますが、これは購入時からそうなっていたとのことです。

ボディ塗装面はとても艶やかで、ドアノブのゴムベースやリアのストーンガードといった細部も交換されているため劣化していません。

気になる箇所としては、

・フロントバンパー下端のスリキズ(かがまないとわかりません)

・フロント回りの飛び石跡 ※動画にて確認可能

・右側フロントフェンダーの板金跡

・右リアホイールのガリキズ

が挙げられます。

ホイールの目立つキズはその部分のみで、他は良好です。※動画にて確認可能

●● 内装 ●●

基本的にノーマルですが、ポルシェエクスクルーシブ(オーダーメイドカスタマイズ)でカーボン仕様になっています。

カーボン仕様になっているのは、

・ステアリング(カーボン/レザーコンビ)

・メーターパネル

・ダッシュボードのパネル類

・左右ドア内張パネル

・シフトノブ

・サイドブレーキノブ(カーボン/レザーコンビ)

です。

気になる箇所としては、

・ステアリングのカーボン部分にクラック

・ダッシュボード中央部小物入れ不良(開けたら閉まりにくい)

・運転席・助手席ともサイドサポート部にややスレあり

が挙げられます。

余計なものを付けたくないとのことで、ETCは未装着です。

純正オーディオは問題ありません。

エアコンも問題ありません。

●● 機関・足回り ●●

フルノーマルです。

基本的にディーラーメンテ&時々専門店メンテのため素性が知れ、履歴も多数残っています。

直近の主な整備としては、

@2023年12月

・車検整備

・パーキングブレーキシュー清掃・給油・調整

・エンジン異音修理

・・・エンジンファン、ファンベアリング交換

・オルタネーター交換

・右ヘッドライト時々点灯不良修理

・・・キセノンユニット左右入れ替え

・ダッシュボード小物入れ不具合調整

・・・欠品のため修理不可、閉まった状態でキープされるよう調整

@2022年12月

・12ヶ月点検整備

・エンジンオイル交換

・エアコンフィルター交換

・ブレーキフルード交換

・ベルト&プーリー交換(ファン、オルタ、A/C)

・フロント&リアワイパーブレード交換

・フューエルキャップガスケット交換

・右ドアアウターハンドルパッキン交換

・右ドアミラー上下不動修理

・・・脱着修理

@2021年12月

・車検整備

・ブレーキフルード交換

・エアクリーナーエレメント交換

・フロントワイパーブレード交換

・バッテリー交換

@2021年8月

・エンジンオイル漏れ修理

・・・パッキン類、ガスケット類、Oリング類等々交換

・・・スプレーシール処理

・・・エンジンオイル&フィルター交換

@2020年12月

・12ヶ月点検整備

・エンジンオイル交換

・左ドアアウターハンドルパッキン交換

@2018年12月

・12ヶ月点検整備

・エンジンオイル&フィルター交換

・バッテリー交換

@2018年6月

・ウォッシャー液漏れ修理

・・・左ヘッドライトウォッシャーノズル交換

@2018年5月

・ウォッシャー液漏れ修理

・・・右ヘッドライト脱着、ウォッシャーポンプ交換

@2017年11月

・車検整備

・ブレーキフルード交換

・リアブロアーレジスター交換

・右ドアカバーキャップ交換x2

@2016年10月

・12ヶ月点検整備

・エンジンオイル&フィルター交換

・バッテリー交換

@2015年11月

・車検整備

・エンジンオイル補充

・ブレーキフルード交換

・パーキングブレーキシュー点検・清掃・給油

・ワイパーブレード交換

が挙げられます。

●● インプレッション ●●

非常に艶やかなアリーナレッドのボディカラーが印象的です。

ターボでは比較的よく見かける色ですが、普通のカレラではあまりお目にかかれない、大人っぽく上品な色合いです。

光の当たり具合によって見え方を大きく変えるその複雑な色合いは、複雑な曲面で構成される911の美しいスタイリングにこそ良く似合いますね。

塗装面のみならず灯火類、エンブレム、ガラス、ゴム、ストーンガードetc.といった要素が細部にわたってキレイなため、この993が製造後30年近く経っている車とはとても思えません。

インテリアは一見すると見慣れた993そのものですが、よく見るとステアリングやレバー類、パネル類がカーボンパーツに交換されているのがわかり、武骨そのものの空間に程よくレーシーなアクセントを加えています。

そしてそれは安い社外品のソレではなく、ポルシェ純正のエクスクルーシブなところが良いですね。

カーボンの目も、よくある社外品とは大幅に異なり、近寄って見てもじゅうぶん鑑賞に耐えられる重厚さがあります。

ステアリングのカーボン部分にやや多めのクラックが入っているのは残念ですが、本革部分を含めたその仕上げの良さはさすが純正品、エクスクルーシブだなと思わされます。

助手席にて試乗させていただきましたが、やはり何よりエンジンの気持ち良さが際立つ印象です。

少し空いたところで軽く鞭を入れるとパワーがドバッと湧き上がるように太いトルク感とともに加速していき、重厚かつ乾いた空冷フラットシックスのサウンドがシャープに響きわたります。

そんな様子は荒々しさをも感じさせるものですが、なめらかさと両立しているのも秀逸で、低中速域でもしっとりなめらかなのに荒々しい空冷フラットシックスの妙味を存分に堪能できます。

乗り心地も911らしい引き締まったものですが、スポーツシャシーではなくあくまでノーマルなので、タウンスピードにおいても快適と言って差し支えないドライブが楽しめます。

そのうえもちろん高速域でも文句なしの愉しさやパフォーマンスを発揮するのですから、まさに最高のスポーツカーだと強く思わされますね。

993には多くのグレード・仕様がある中で、カレラは公道で911らしさを堪能するのに最も適したグレードであるとともに、それはコンディションの良いポルシェだからこそ味わえるものなのだと再認識させられた個体ですね。

●● その他 ●●

スペアキーはあります(1本はボタン部不良)。

走行距離は多少延びていきます。

色調の微妙な違いやキズ等が画像や動画ではわかりにくい部分もあるため見学をお勧めしますが、オーナーさんご多忙につき購入を前提とした場合のみとさせていただきます。

●● まとめ ●●

ひところ落ち着いてきたかのように見えた空冷911の相場ですが、昨今の円安と旧車・スポーツカー人気に伴なう相場上昇のあおりを受け、ここにきてまた更に上げてきているように思える状況です。

(安かった頃からすると、3倍くらいになった感じでしょうか)

空冷911、しかも最後の993の価値はもう下がる見込みはないように思えますので、良い個体、気に入った個体と出会えた時がチャンスというのもまた事実でしょう。

アリーナレッドが似合う、または気に入ったという、大人の911好きにお勧めしたい車ですね。

オーナーさんは現在もとても愛着がありますが、健康面で乗りにくくなったため、泣く泣く売却を希望されています。

お車は、東京都豊島区にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(14,160円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
SOLD
画像クリックで拡大出来ます
希少カラーでコンディションの良い993カレラです。 
カレラでは珍しいアリーナレッドメタリックです。 
 
 
93を象徴するグラマラスなヒップ。 
光の当たり具合で色合いが複雑に変わります。 
 
なだらかになったフェイスも993らしいところですね。 
フロント回りからサイドにかけて目立つキズや凹みはありません。 
 
 
 
右側フロントフェンダーに板金跡があります。 
灯火類は基本的に良好です。 
 
 
 
塗装面、ガラス、ゴム全て良好です。 
 
 
 
 
ストーンガードも至ってキレイですね。 
リア回りも良好です。 
 
 
 
リアの灯火類、エンブレム類も良好です。 
 
右リアホイールにガリキズがあります。 
下回りも良好です。 
フロントバンパー下端のスリキズ(かがまないとわかりません) 
良好なラゲッジスペース。 
 
キレイに保たれたエンジンルーム。 
アクセルをひと踏みすれば誰もが昂る、カミソリのように鋭い吹け上がり。 
さりげなくカーボンパーツが奢られたエクスクルーシブ内装。 
運転席・助手席ともサイドサポート部にややスレがあります。 
掛け心地は特に問題なく、ヘタリ感等はあまり感じられません。 
 
カーボンパーツが嫌味なくスッキリ組み込まれています。 
ステアリングのカーボン部分にはやや多めのクラックが入っています。 
 
 
  
 
 
 
 
 


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TEL/090-2540-5952(ヤマナカ)

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