![]() |
トップページに戻る 車両一覧に戻る |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
取材日2022年11月8日 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「あのデザイン革命から早40年・・・自動車史を変えたネオ・クラシックを今日乗りこなすのはクール以外何物でも無い事・・・!17年間連れ添い、オーナー様との意気投合感が素晴らしい熟成期91年式928 S4は、次の進化が楽しみな一台・・・!」
今となっては考えられませんが、ポルシェ928は、911に取って代わるはずだったクルマです・・・。これを読まれる諸賢の方々には周知の事ですが、幸いにもそれは実現しませんでした・・・。 1960年代後半までに、ポルシェは高性能スポーツカーのメーカーとしての地位を確立していましたが、1970年代のオイルショックの影響を受けた911シリーズ販売不振は、ポルシェの経営を震撼させ、オーナーのフェルディナンド・ポルシェ氏を含む経営陣は、当時のフラッグシップモデルである911のポテンシャルが限界に達しているという懸念から、会社の将来は「飛び抜けたスポーツカー」ではなく、「グランドツーリングカー」にあると結論付け、急速に進む1980年代を生き抜くための先駆的なフラッグシップモデルとして、革新的デザインと最高峰の技術を詰め込み、グランドツアラーである928を開発しました・・・。 ボディは、アナトール・ラピーヌの指導の下、ウォルフガング・メビウスがデザインしたもので、メインは亜鉛メッキ鋼板製ですが、ドア、フロントウイング、フロントフェンダー、ボンネットは軽量化のためアルミ製で構成されます・・・。 928はまた、計器類の視認性を最大限に確保するため、メータークラスター全体が、調整可能なステアリング・ホイールとともに移動するという世界初の技術を取り入れ、他にも、旋回中のブレーキング時の安定性を高める為、機械的パッシブに後輪操舵を2度行う、世界初後輪操舵システム「ヴァイザッハ・アクスル」や、軽量化と高い耐久性を実現した新設計全合金製M28型V8エンジンを搭載するなど、非常に高い技術と革新的アイデアの結晶として生み出されました・・・。 911に取って代わる為の初めての水冷V8エンジンの開発・・・。持てる技術を惜しげもなく投入して開発された“全合金製M28型V8エンジン”は、複数の特異な特徴を持っています・・・。ボア間隔が122mmもあるのは、厚いアルミ製のシリンダーバレルを使い、鋼鉄製のライナーを用いない事で成り立ちます・・・。その為ウォータージャケットは非常に大きく、これはポルシェがこのエンジンをレースでも使用することを想定していたと言われており、さらにボンネット・ラインを低く保ち、空気抵抗を減らす目的から、エンジンはエアフローを優先して設計されており、スパークプラグはヘッド上部に配置され、ベアリング自体は、大型のロアブロック一体構造で支持され、この部分にアルミ鋳造のオイルパンがボルトで固定されるという、ユニークなアイデア満載のものでした・・・。 これら928にかけるポルシェの設計と開発の努力は、ヨーロッパ主要メーカーのハッチバック、セダン、サルーン・カーが主流のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーにおいて、BMW 7シリーズなどの高級セダンを抑えて1978年にグランプリアワードを獲得します・・・。実はこのアワードで、グランドツアラーがグランプリを獲得したのは、後にも先にもポルシェ928だけ・・・!この事実は、如何にポルシェ928が先進的・革新的であったかを証明するものです・・・。 メーカーの維新をかけて開発されたポルシェ928は、あまりにも高額な販売価格ゆえ、販売台数においては“大ヒット作”とはならないまでも、ここまでのポルシェの作り込みとデザイン的革新は、全世界で熱狂的なファンを獲得するのに十分なものでした・・・! その後18年間にわたり1995年まで生産されたポルシェ928・・・。あれから40年近く経った今日、後世の自動車デザインに大きく影響を与えた名車として・・・今、新たにネオ・クラシックとして世界中の注目を集める存在にまで昇華したのです・・・。
「17年間にわたる928との蜜月は、“クルマと人との絶妙な関係性”を生み出した・・・。愛情たっぷりに接してこられたオーナー様と91年式ポルシェ928 S4・・・。」
こうして日々希少なクルマを取材〜執筆活動していますと、不思議に思うことが多々あります・・・。 91年式の特徴としては・・・1シリンダーあたり4バルブを備えたS4としての最終型・・・。エアインテークを備えた丸みのあるフロントエプロンが印象的かつワイドになったテールライト・・・、そしてボディから分離された大型リアスポイラーが、見る者の視線を引きつけ、さらにM28型エンジンが5.0リッターDOHCと進化・・・、最高出力320PSを誇った熟成期のモデルです・・・。 「サーキットの狼」世代のオーナー様・・・。劇中に登場したポルシェ928に少年時代の心を奪われ「いつかは必ず・・・」と誓われたとお話しして下さいました・・・。その後2005年に大病されたことがきっかけとなり、“後悔しない人生を・・・”との気持ちで探しに探し、エンジンの吹け上がりがダントツに良かったこの91年式ポルシェ928を、とあるポルシェ専門店から購入されます・・・。 それから17年間・・・。近距離〜遠距離ドライブはもちろんながら、ある時期には往復150kmの高速道路を利用した通勤にも使用・・・、現在までに28万キロを走破されてこられましたが、それはポルシェ928のクルマとしてのクオリティを存分に味わう事ができる“大変羨ましい乗り方”でおられ、コレクションとして飾っているだけでは絶対に感じられない、分からない部分であり、ともすれば「故障すれば大変・・・」と普通は考える部分をものともせず・・・!消耗部品をことごとく交換しながら928と向き合い、独特の感性をクルマと共に磨いてこられた・・・と感じ、その姿勢に敬服するほど深いメッセージを頂く取材をさせて頂いたのです・・・!
「何もせずに乗っていられるクルマではありません・・・消耗品を交換し、耳を傾けじっくり乗っていると・・・クルマが具合の悪いところを教えてくれる・・・そんな感覚があります・・・。」
まめなオイル交換、ブレーキパッド交換、そしてATF交換などはご自身でなされるオーナー様・・・17年間で信頼できる各地の専門店と良好な関係を築いてこられた事を、過去の修理履歴・整備記録など数十枚に及ぶ整備の記録と共に語って頂きました・・・。 夏場のエアコンを良く効かせる為に、ヒーターバルブの温水を強制的に遮断するデバイスをご自身で工夫して装着されたり、時折補充が必要なACガスを補充しやすいようにエクステンションパイプをエンジンルームに設けたり、雪のシーズンは乗らない為、バッテリーのカットオフスイッチを設けたりと、より快適に乗れる為の工夫も随所に見られます・・・。 取材中大変印象に残ったお言葉が・・・「何もせずに乗っていられるクルマではありません・・・消耗品を交換し、耳を傾けじっくり乗っていると・・・クルマが悪いところを教えてくれる感覚がだんだん芽生えてきました・・・。928は車としてのクオリティが本当に素晴らしい・・・!クルマは飾って置くものではないので、その様な向き合い方をしていると、この様な走行距離にまでなりました・・・。」とおっしゃった事です・・・。 またはっきりと「海外のサプライヤー含めてパーツの心配は一切ありません・・・」とおっしゃって頂いたのも、深い向き合い方をなさってこられたからこそ発せられる一言と感じた次第です・・・。 17年間で数十枚におよぶ整備の記録と修理の記録の数々・・・。車を気持ちよく走らせたいお気持ちから、アライメント調整を頻繁になさっておられるのが印象的でした・・・。 消耗品交換の数十枚に及ぶ記録は、是非実写見学時にご確認ください・・・。
「1991年式ポルシェ928 S4 取材後書き・・・」
取材場所は高速サービスエリアの隣接した公園・・・紅葉が見事な公園を一歩出ると、そこはクルマ好きなら皆心躍る適度なアップダウンを含む峠道でした・・・。動画のカメラを片手に助手席に・・・オーナー様のドライブで928のドライブを取材時に堪能させて頂く事ができたのです・・・。 アウトバーンを疾走する928のイメージは容易に想像するも、タイトなコーナーが続く、日本ならではの峠道をオーナー様のポルシェ928は、マッシブなイメージを一切感じる事なく、まさにヒラリ・・・ヒラリと素晴らしい身のこなしで進みます・・・! 「あのデザイン革命から早40年・・・自動車史を変えたネオ・クラシックを今日乗りこなすのはクール以外何物でも無い事・・・!17年間連れ添い、オーナー様との意気投合感が素晴らしい熟成期91年式928 S4は、次の進化が楽しみな一台・・・!」 今日世界中が注目するネオ・クラシックとして昇華したかつてのポルシェ928のイメージ・・・、あのデザイン革命から40年近く経過した今、ポルシェ928 S4はかつてないほど美しく、現代のほとんどのクルマの存在を凌駕する存在です・・・。 愛情いっぱいに注がれた個体・・・。驚愕のメンテナンスリスト・・・。
この「1991年式 ポルシェ 928 S4」は現在、長野県にあります。 本車両は、個人様からの出品依頼ですので、消費税や諸費用等はかかりませんが、自動車税月割計算並びにリサイクル預託金精算が別途必要となります。 【お問い合わせに際して・・・】 過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。 本記事内容は、2022年11月8日11時より、晴天下の元約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと、助手席試乗体験したものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候、状況及び、筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。 掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。 何卒宜しくご検討下さい。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
340万円 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
画像クリックで拡大出来ます | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
※メールサーバーのセキュリティにより、メールが届かないケースが報告されています。 |
![]() |
トップページに戻る 車両一覧に戻る 上に戻る |