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インターメカニカ・ロードスター Intermeccanica Road-Star 1991年式
車検 2022年6月 走行 99,924km 備考 左ハンドル 4MT
長さ 392cm 169cm 高さ 125cm 重量 880kg 排気量 1580cc
取材日2021年2月11日

「クラシカルなポルシェ356を日常で楽しむ・・・終わらない夢」

 

 

1986年公開映画「トップ・ガン」でのあの記憶に残る名シーン・・・・。
ミラマー海軍航空基地のあるサンディエゴ、ウェスト・ローレルとユニオン・ストリートの交差点・・・マーベリック、トム・クルーズの乗るカワサキGPZ900Rを追い、急な坂道をフロントバンパー擦りながら激走して追いかけるチャーリー教官ことケリー・マクギリスの愛車が実はクラシックポルシェ356ではなく「インターメカニカスピードスター」でした。

 

トニー・スコット監督による大変美しい映像とドラマチックなウエストコーストの景色、そしてあの告白のシーンに「クラシックポルシェ356!が普段使い乗れたらなんと素敵な事だろう!」と当時アメリカでカワサキに乗っていた筆者はチャーリーが追いかけて来なくても夢見たものです!

 

 

 

「クラシックポルシェ356・・・ クラシカルで何とも流麗な響きなコードネーム・・・。」

 

 

このコードネームが表すのは、空気の流れが見えるかの様なフロントからリアへの有機的デザインです。戦前からの葛藤が生み出したミッドセンチュリーのデザイン史、自動車のデザインも第二次世界大戦後エアロダイナミクスを意識して大きく変化します。

 

1947年という終戦後の混乱期、物資が完全に不足する最中でありながら、本拠地シュトゥットガルトではなく疎開先であったオーストリアのグミュントで356の設計は始まり、翌年に完成した試作車がレースに出場していきなり優勝、初のポルシェの名をつけた高性能スポーツカーとして、後の911シリーズへと脈々と続くスポーツカーの礎を生み出した大変魅力あふれるモデルとして、全世界的に熱狂的エンスージアストの心を掴んで離さず、既に発売から半世紀以上経過した今、更に熱く語られ続ける車です。

 

 

 

「このドラマチックで味わい深いリアルクラシック356を日常で楽しむことができれば・・・」

 

 

ここ半世紀、この終わらない夢の提供へと、特に自動車文化が根深くある欧州では様々なレプリケーションビルダーが泡の様に生まれては消え・・・様々なモデルを生み出します。その中で異彩を放つオートモビルビルダーがハンガリー生まれのカナダ人である夫フランク・ライスナーとチェコ生まれのカナダ人である妻ポーラが1959年イタリアでパーツメーカーとして創業したインターメカニカです。

 

現在カナダ・バンクーバーにあるインターメカニカ社は、カスタムカービルダーとして世界的に知られていますが、その成功への道のりは正に波乱万丈人生物語の険しいものでした。彼らはあらゆる逆境を乗り越え、最終的には挫折を創造的なチャンスに変えて、オリジナルを凌駕するものづくりを実践してきたのです。

 

フィアットなどのパーツメーカーから創業したインターメカニカは、やがて技術力の向上から小ロットのオリジナル自動車製造を始めます。

 

1960年代後半にはエレガントでエキゾチックなクラシックフェラーリを思わせる「イタリア」を発表、北米やドイツで好評を得ます。また当時のゼネラルモータース傘下オペルの依頼を受け、これもクラシックマセラティを思わせる「インドラ」をジュネーブモーターショーで発表、その後北米への流通を確立するほどに成長しました。1960年代順調に思われたライスナー夫妻のファミリービジネスでしたが、オペルの親会社ゼネラルモーターズが突然、シボレーエンジンとオペルの部品をインターメカニカに供給することを中止、絶望の淵に立たされながらも一家は1975年にイタリアからカリフォルニアに移住し新たなビジネスチャンスを模索し始めます。

 

そんなある日サンディエゴ近郊でフランク氏が立ち寄った中古スポーツカーディーラーで、古くも美しいポルシェ356スピードスターが売られているのを見て「顧客が望んでいるのは美しいクラシックポルシェを日常使いできる事だ!」と閃きます。

 

新しいデザインのイメージと、イタリア時代の古い代理店がバンクーバーに移転してきたという事実が重なったことで、ライズナー家とインターメカニカはカナダに戻り、356をモデルにしながらも現代の環境で存分に走りを楽しめる剛性を追求し、オリジナルを凌駕する車の製造を始めます。
2001年にフランク氏は病気で亡くなりますが、息子ヘンリー氏が両親の意思を継続、ライスナー夫婦の顧客の要望に耳を傾ける柔軟な姿勢と並々ならぬ夢が、今日脈々と受け継がれ、エンスージアストが夢見て心から望むユニークな自動車を50年の歳月を経て生み出し続けているのです!

 

 

 

「写真50枚・3本の動画を是非ご覧ください!グリーンメタリックが輝く大変美しいインターメカニカ・ロードスターです!」

 

 

エンスーの杜の取材では、大変有難い事にいつも素晴らしいオーナー様との出会いがあります。エンスージアストの皆様は、「極上のコレクションを楽しまれる方」、「極上に仕上げることを楽しまれる方」そして「極上車に乗って楽しまれる方」と様々なタイプの方がいらっしゃいます。今回のオーナー様は「極上車に乗る」事を至福の楽しみとなさっておられるお方でした。

 

オープンエアモータリングを心から愛され、バイク歴50年以上!見事なクラシックバイクのコレクションもさることながら素晴らしいハンドリングとオープンエアが存分に楽しめる「現代の環境で存分に楽しめるクラシカルなポルシェ356」をイメージしてこのメタリックグリーンがモダンな印象のインターメカニカ・ロードスターを楽しんで来られました。

 

「外見はクラシックだけどクーラーも使えて走りはモダン、そこが本当に良いんだよね!」
「ウエーバーの吸気音が背中から聞こえ、軽いボディをとてもフットワークよく走らせる!ボディ剛性がとてもよく、峠のダウンヒルは楽しいの一言だね!インターメカニカとっても良いよ!」とコメント頂いています!

 

オーナー様、この車をとても大切にされ、30万円以上掛けてプロによるポリマーシークQEST加工作業、ボディミスト除去・磨き〜アルミ・クロームメッキの磨き、ホイールの磨き〜コーティング加工を実施、また普段は完全防塵の立体地下駐車場(写真49参照)にて保管される程です。

 

ぜひ走行動画をご覧ください!実際にナビシートに同乗させて頂き、撮影しながら走行頂きましたが、サンディエゴならぬ前橋の街並みがとても素晴らしく思え、実に愉快爽快な印象を持ちました。

 

普段使いから気軽に乗れて、夏にはクーラーオンでコンビニにもいける、その気になれば峠まで引っ張り出して剛性感あふれる軽量ボディで非日常感を存分に楽しむ、これらの魅力に加えてオンリーワンのデザインの魅力を存分に楽しむことが出来る・・・・・!
「クラシカルなポルシェ356を日常で楽しむ・・・終わらない夢」この実現がこれほど身近に得られるのはクラシックポルシェ356をリスペクトするエンスージアストならずとも心から嬉しい限りと取材を行いながら感じた次第です。

 

 

 

「取材後書・・・・・」
世の中の素晴らしい商品の背景には常に、「顧客が心からのぞむ・感動商品を提供する事にある」という哲学があると思います。今回もその歴史ストーリーと創業者フランク&ポーラ・ライスナー両氏の常に顧客の要望に耳を傾け続けたビジネスの姿勢に大いに感銘を受け、洋書を読み漁り原稿一気に書き上げました。

 

何気ない日常が一台の車の存在で非日常へと大きく変わる・・・・・。
大切にされてきたヒストリーを持つ極上インターメカニカ・ロードスターは次のまだ見ぬ新オーナー様の人生を大きく色濃く素晴らしい物へと演出してくれる事間違いありません。

 

「クラシカルなポルシェ356を日常で楽しむ・・・終わらない夢」是非追求してみては如何でしょうか。

 

 

 

 

この素晴らしい車両は現在、群馬県にあります。

個人のため諸費用等はかかりませんが、自動車税(月割り)とリサイクル料のご負担をお願いいたします。また陸送等は購入者様の方で手配をお願いいたします。

(お問い合わせに際して)
このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物でオーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
SOLD
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1991年式 Intermeccanica Road-Star  
車検令和4年6月末までたっぷりあります 
取材時走行距離99924km タフな空冷4気筒にとってはこれからと言う所 
有機的ボディラインは見る角度によってどんどん印象が変わる! 
磨き込まれたグリーンメタリックがクラシカルでモダンな印象をクローズアップ 
ホイール〜クロームメッキパーツまで味わい深く磨き込まれています 
30万以上投資してポリマーシークQEST加工済み!徹底して管理されておられます 
91年空冷フラット4搭載オリジナルコンディションの車両です 
リアクオータービューも素晴らしい・・・・・有機的で動物的 
太陽が似合うデザイン&カラーリング、逆光からのグリーンメタリックボディも美しい 
フロントの印象が見る角度でどんどん変わるのは美しい!の一言! 
このように! 
見る角度でどんどん変わっていきます! 
クロームメッキもピカピカ!雰囲気も素晴らしい 
アルミパーツなど全て取り外して味わいある磨き込みがなされています 
バンパー外して・・・ワイドホイール入れて・・・オリジナルでは絶対できない夢も広がる終わらない楽しさがありそうですね! 
ホイールの錆おとし実施、クロームメッキ磨きこみ実施など素晴らしいコンディションを保っています 
ゴールドがグリーンにとてもよく映えます!輝くロードスターバッジ 
ミラーは新品交換したばかり・・・ 
素晴らしい雰囲気の912用ホイールを履きます 
エアアウトレットはシングル 
ミッドセンチュリーなデザインはこういった所でもしっかり再現されいます 
味わいを残す雰囲気あるセンス良い磨き込みがされています 
ウインドウシールドも状態よし 
スクリーンには多少の傷、クモリが見られますが、視界が妨げられる程ではありません 
下回りも優秀、空冷フラット4にありがちなオイル漏れもみられませんでした 
走行動画をご覧ください、ミッションの状態もよく実にスムーズにシフト可能です 
渋い輝きを発するモトリタウッドがとてもよく似合います 
トリップメーターのみ不動です、オドメーターは正常に作動していますので実走としています 
このあたりのカラーリングセンスは素晴らしく味わいあります 
ミッドセンチュリー感あふれるダッシュのデザイン、モダンなオーディオがセット 
カロのマットが足元を飾ります 
クランクハンドルも新品交換済みです 
こちらはナビシート、レカロとのこと 
ドライバーシートは過去に張り替え履歴あり、破れやスレなどはありません 
左右デザインが異なりますが、同色で違和感はありません 
2012年ポルシェ60周年記念バッジが奢られています 
ツインウエーバーダウンドラフトがフラット4をご機嫌にマネージメント 
シリンダーヘッドオーバーホール済みなど良く手の入ったエンジンルーム、燃料ホース類も新品交換済み 
シュトゥットガルトの紋章も健在です 
ボンネットストライカーを修正修理、カッチリ閉まります 
このボディクリアランスがこの車両のアイデンティティー 
ホイールデザインとのバランスも素晴らしい 
オープントップのイメージはここから始まります 
オープン時リアの味わいある素敵なクラシックデザイン  
どこから見ても美しい車です 
こんな車がいつでも気軽に楽しめれば・・・・ 
オープンエアを気軽に楽しめれば・・・・、そんな想いで誕生したのがよくわかるカットです 
普段はこの様な暗室完全防塵環境で保管・・・・。 
別のポルシェホイールには新品未使用スタッドレスがセット、付属致します 


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TEL/070-6566-0829(ホリカワ)

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