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PORSCHE 928 (初期型) 1980年式
車検 2022年1月 走行 39,980km(参考値) 備考 フルオリジナル 左ハンドル ディーラー車(ミツワ)AT
長さ 443cm 184cm 高さ 130cm 重量 1490kg 排気量 4470cc
取材日2020年9月2日

「40年の時を経て現代に現れた奇跡のオリジナル初期型928」

突然ですが、筆者は昔からMACユーザーです。 現在のMAC製品には創業者のスティーブ・ジョブスが1970年代創業時に生み出した異次元の商品コンセプトが大きく寄与していますが、この偉大なるインベンターが当時愛し、初期マッキントッシュ製作に大きくインスパイアされたのが初期型ポルシェ928です。 「Macの筐体はフォルクスワーゲンではなく、ポルシェの様であるべきだ」とは氏の有名な言葉で、1970年代後半カリスマ性に陰りが見えてきた911モデルに変わりワンランク上のプレミアムマーケットをターゲットに投入されたポルシェ928はデザインとその革新的技術でかの偉大な21世紀のインベンターの心を鷲掴みにしたモデルなのです。


「ポルシェ928シリーズ」

リアエンジンに拘りがあったポルシェが史上初にフロントミッド搭載するエンジンは、当時のヨーロッパ市販車両初の水冷アルミニウムブロック4.5リッターV8ユニットでした。 後にホンダやメルセデスも採用した、後輪が横Gを感知すると機械的に2度補正するヴァイザッハ・アクスルと呼ばれるライブアクスルも斬新に採用。 ドア、フロントフェンダー、ボンネットにアルミ素材を採用し、見事なまでの作り込みを美しいボディデザインと共存させるジャーマンクラフトマンシップで1977年の発売から1995年のラストモデルまでの18年間、実に911モデルを凌ぎポルシェの最長生産モデルとなったのが928シリーズです。


「サブネーム無しの初期型928」

初期モデルの発売から40年経過、現在街中で見かける928は当然後年のS4もしくはGTSが主流です。マッシブでトルクフルなV8が外見からも伺えるグラマラスでラグジュアリーなヨーロピアングランツーリスモの印象ですが、今回の取材で私の目の前に「降臨」した1978年の発売から間もない80年製、サブネームを持たない紛れもない初期型928は正にインダストリアルアートそのまま、シャープでスラントなボディデザインと現代でも未来的・宇宙的印象が際立つリアデザインが大変〜美しい素晴らしい個体だったのです。


「取材当日風景」

下記掲載写真を是非ご覧頂き、その時の想いを共有して頂ければ誠に幸いです!
雨の合間をぬっての取材当日、雨後のキラキラした空気感がある太陽の元、ガレージの中からオーナー様に出庫頂いたのは、まるで時空を30年程タイムスリップし現代に現れた「奇跡のオリジナル初期型928」だったのです!


「この奇跡の個体について」

この初期型928は発売後37年間ワンオーナーで、とある企業の社長様のプライベートカーとして大切にされてきました。 ご高齢で乗られなくなってしまってからも日の当たらない地下駐車場で大切に保管され、その後も定期的にエンジンをかける等大切に保管されてきました。 その後、残念ながら初代オーナー様が他界され、暫く不動となりましたが2017年頃、初期モデルに拘って探し求めて来られた2代目オーナー様と、とあるポルシェスペシャリストのエンジニア様の手により、地下駐車場と保管状態が良かった事でもあり重整備無しで復活を遂げます。 オリジナルのシルバーのペイントはシルバー特有の経年によるヘアラインは散見されますが、オリジナルの希少価値をあげるコンディションです。 エアコンもガスをシーズン前に封入する必要はありますが、現代並みとは行かないものの冷気は出ている状態です。 オドメーターに引っかかりがある様子で実走行はおよそ4万km、ここは年式考慮で参考値としています。 もちろんタイミングベルトやウオーターポンプ等消耗部品は一通り手が入っており現在は全く問題が無い状態です。 写真にある様に左フロントホイールハウス前バンパーに浅いすり傷痕がありますが、十分に補修できる度合いですので写真参照して下さい。


「よく残ってたなぁ・・・現オーナー様談」

ガレージの中で大切になさる複数の極上ビンテージカーは勿論、古い家具や古いオーディオにとても造詣の深い現オーナー様、感性豊かな拘りを持っておられ色々お話しを聞かせて下さいました(深謝)。 1970年代のスーパーカーブームに幼少期をお過ごしで、初期モデルの928、特にチェッカーファブリックとレザーコンビネーションのシートのデザイン、テレフォンダイヤルホイールの意匠に大きな影響を受けられ、長年の間、国内実走残存率がとても低くなってしまった初期型928を探し求めてこられました。 そんな矢先(良縁とは正にこの事)前述の奇跡の復活を遂げたこの初期型928と出会われます。 ご自身でも「よく残ってたなぁ」と感慨深くおっしゃる程で、その経験値から現在初期型は国内で「数える程しか残っていない」とお聞かせ頂きました。



「こんなに素晴らしい奇跡の初期型928なぜ手放されるのですか?」

社会的にも大変重要なご職業を経営なさる現オーナー様、実は前述のガレージの中のキラキラ輝く素晴らしいコレクションの名車達を殆どお乗りになられません。 それほどお忙しくかつ重責の中での唯一の楽しみは「古くて価値のある物を見つけて購入する事」とおっしゃいます。 エンスージアストの皆様の楽しみは多種多様である事は間違いありませんが、ガレージの中で宝石の様なジェム達を眺める楽しみはきっと重責への大きな心の癒しであると共に、ご幼少期からの夢の実現という大きなエネルギーと達成感、正に人生ロマンその物です。 この初期型928もオーナー様のとっておきのコレクションでしたが、今回ガレージ整理をどうしてもせねばならずエンスーの杜へ出品依頼となりました。


「取材後書」

ついつい感情移入してしまう程、本当に素晴らしい個体です! ガレージの中から出てきた瞬間ドキドキ目を疑うほどのコンディションでした。 オーナー様は気さくなとても素晴らしいお方です! 価値あるビンテージカーを見つけて楽しまれ、購入後お手元で手厚い施しをされ、最高のコンディションで保管する事に喜びを感じられるオーナー様、そんな何とも幸せな環境で大切にされて来た初期型928・・・本当に素晴らしいと思います! さて次はどんなオーナー様の元でオリジナルを保って頂けるか? ともすれば素晴らしい車は時に人間以上に長生きする物で、大勢の人の人生を味わい深い豊かな物にしていくものです。 「40年の時を経て現代に現れた奇跡のオリジナル初期型928」素晴らしいと思う他ありません。

この車両は現在、埼玉県にあります。

個人のため諸費用等はかかりませんが、自動車税(月割り)とリサイクル料のご負担をお願いいたします。また陸送等は購入者様の方で手配をお願いいたします。

(お問い合わせに際して)
このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物でオーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

SOLD OUT
画像クリックで拡大出来ます
初期型PORSCHE 928 1980年式 
「奇跡のオリジナル初期型928」です 
シャープなボディデザインが美しいサブネーム無しの初期型928 
国内残存個体はおそらく数える程でしょう 
本来の928の魅力が伝わる唯一無二の存在です 
S4・GTSなど後期モデルと比較するとシャープネスが際立った美しいデザインが初期の魅力 
スポイラーなどが装着される前のモデル、スラントなノーズもとても美しい 
オリジナルのシルバーペイント、経年でヘアラインが見られますが、オリジナルの味わいです 
マッスルマッシブな印象へ発展する前の美しくスレンダーなサイドビューは秀逸そのもの 
発表当時未来的・宇宙的印象であった初期型928ならではのリアビュー、現在でも唯一無二 
このリアクオータービューにやられてしまった当時のスーパーカーキッズはどれ程いた事か 
今尚やられてしまう魅力的なヒップラインがとても美しい 
この印象に惹かれて初期型に限り探されておられる方、大勢いらっしゃると思います 
唯一の「玉の傷」ですが十二分に補修可能な擦り傷 
タイヤはDUNLOP DIREZZA DZ102に交換して間もありません 
ライト、フォグランプ、プラスチックカバーもオリジナルを保っています 
近代的な意匠の中に見え隠れするクラシックな印象が素晴らしい 
シルバーのボディカラーに味わい深くマッチするシュトゥットガルトエンブレム 
アルミ製エンジンフードとフロント周りのスラントな印象がシャープさを際立たせています 
フロント下回りもとても良い状態です 
ジャーマンメイドなフロントグラス周り 
80年代ポルシェの大型スクエアドアミラーが健在なのは嬉しい限り 
40年の歳月を経て尚斬新なテレフォンダイアルホイールの意匠も素晴らしい 
ポルシェの水冷V8、重厚感あるエキゾーストが堪能できる左リアエンド 
素晴らしいジャーマン工業デザインが見られる下回りもとても美しいポイントです 
左右リアのみグロメットが欠品しています 
貴重なWネーム、輸入元ミツワモータース初期ステッカーと販売元HOWAモータースの証 
フロントミッドに搭載されたV型8気筒SOHCエンジンは40年の歳月を経て健在です 
タイミングベルト、ウオーターポンプ新品交換済み、現在問題は全く無い状態です 
気温39度の取材環境でしたが水温もピタッと安定していました 
インシュレーターは新たにする必要が残っています 
928の印象を決定するネオクラシックなポップアップライト 
安全上の理由から今後世に出ることは全くない工業デザインは貴重です 
このギミックに心躍るエンスージアストの皆様大勢おられる事と思います 
空力エッグシェル形状がよく分かるドア断面、ドアを閉める音はクラシックポルシェそのもの 
「よく残っていたな」とはオーナー様の弁。オリジナルチェッカーファブリックシート 
初期928ならではの嬉しいオリジナリティが40年の歳月を経てここにあります 
年月に反比例したオリジナルシートの状態がこの個体の一番のポイント 
発売当時衝撃を受けた+2のリアシートがそのままここにあります 
グランツーリスモとしての証、収納性と独特のインテリア意匠が初期型の魅力 
初期型のシンプルなメーターナセル、走行は39980kmですが40年前の個体ゆえ参考値です 
オリジナルのカセットデッキは取り外して専門店でリペア済みです 
現在エアコンは効きますが、古い車の常で今後ガスチャージは必要です 
ルーフ内張、サンバイザーも状態よしです 
オリジナルのフロアカーペットも良い状態です  
広大なリアゲートを支えるダンパー等消耗品は交換済みです 
リアラゲッジルームカーペットも良い状態です 
広大なリアラゲッジルーム内のトランクフードもオリジナルの状態で残っています 
リアラゲッジルーム内カーペット下もこの通りの状態です 
重量バランス50:50 を決定づける為リアトランスアクスル上に配置されたバッテリーボックス 


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