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プジョー 106ラリー 16V 2003年式
車検 2024年10月 走行 158,500km 備考 新車並行車 5MT 複数オーナー ETC
長さ 369cm 162cm 高さ 137cm 重量 930kg 排気量 1580cc
取材日2024年5月2日

希少な106ラリーの1.6リッター16Vに、程よくモディファイが施された程度良好車です。

1991年9月に発売されたプジョーのBセグメントカーである106は、実質的な先代モデルである205と併売されつつも、1.0〜1.6リッターからなる多数のガソリン&ディーゼルエンジンに(中には電気自動車版も)、多数のグレード展開、高性能バージョン、特別仕様車など、欧州市場におけるボリュームゾーンを担うだけあり多くのバリエーションが生み出されました。

その中でもエンスーから根強い支持を得ているのが、ラリーです。

大きく分けて1996年までのフェーズ1ボディに1.3リッターの専用エンジンを搭載したモデル、1996年以降のフェーズ2ボディに1.6リッターSOHCエンジンを搭載したモデル、更には同型式ながらDOHC16バルブ化されたモデルとあり、それぞれ特徴が異なり、異なるファンを得ています。

●● プロフィール ●●

こちらの車両は、106における最終モデルのラリー16Vになります。

初度登録年月が平成15年(2003年)10月ですのでおそらく新車並行車です。

フランス車を中心に多くのエンスー車を乗り継いできたオーナーさんが2022年2月に都内の専門店にて購入後、現在までに約5,000kmほど乗られています。

特徴としては、

・最終モデルの16V

・適度なモディファイ

・メンテ記録が多数

が挙げられます。

メンテナンスは現オーナーさん購入以降、基本的に国産旧車や欧州車全般を得意とする工場にて実施されています。

●● 外装 ●●

基本的にノーマル調を維持していますが、要所にモディファイが加えられています。

モディファイ箇所としては主に、

・社外ヘッドライト

・社外ドアミラー

・社外FRPボンネット

・社外フューエルリッド(純正あり)

・社外エンドマフラー(Supersprint)

・リアサイドガラス左右にスモークフィルム

が挙げられます。

気になる箇所としては、

・右ドアミラーの鉄部にサビ

・左ドアエッジに軽微なスリキズ

・左リアコンビランプに軽微なクラック

・右オーバーフェンダーに若干の浮き

・フロント回りに幾つかの飛び石跡

・フロントガラス左側に飛び石跡

・ホイールの小キズ、ガリキズ(動画に4本とも画像あり)

・デカール類の焼け・色あせ

が挙げられます。

塗装面は良好で、目立つようなキズや凹みはありません。

ゴムや未塗装樹脂といった部分も良好です。

タイヤはダンロップ・ディレッツァ DZ101(2022年20週)です。

●● 内装 ●●

こちらも基本的にノーマル調を維持していますが、幾つかモディファイが加えられています。

モディファイ箇所としては主に、

・社外ステアリング(OMP)

・社外デッキ(Pioneer DEH-380)

・社外アクセサリーソケット

・ETC

が挙げられます。

気になる箇所としては、

・ダッシュボード奥にテープの剥がし跡

が挙げられます。

シートは全て良好で、傷みやすい運転席もスレはサイドサポートに若干あるくらいです。

ダッシュに割れはありません。

エアコンは良好で、取材当日もよく効いていました。

●● 機関・足回り ●●

こちらも基本的にノーマル調を維持していますが、幾つかモディファイが加えられています。

モディファイ箇所としては主に、

・社外エアインテーク(シモタ)

・社外ショックアブソーバー(ビルシュタイン)

・社外フロントスプリング(アイバッハ)

・社外トーションバー(レシップ)

・レベリングインジェクター

が挙げられます。

オーナーさん購入後の主な整備としては、

@2022年10月

・車検整備

・エンジンオイル&フィルター交換

・LLC補充

・ブレーキフルード交換

・F/Rブレーキ分解・点検・調整

・Rディスクパッド交換

・ファンベルト交換

・タイヤ交換

・左右スモールランプ交換

・ヘッドライト内イカリング球全交換

・リアスモールランプ点灯不良修理

・リアストップランプ左右点灯不良修理

・社外ステアリング交換

・リアワイパーゴム交換

が挙げられます。

その他、明細はないものの

・ヘッドカバー回りのオイル漏れ修理

・ダブルリレー交換

・エンジンマウントアッパー交換

があるとのことです。

ヘッドカバー回りのオイル漏れは修理済みとのことですが、撮影の際に下回りに滲んでいる箇所があったため伺ったところ、滴下がないため気付かなかったとのことでした。

現状軽症のようですが、将来的に対策したほうが良いかもしれません。

その前のオーナーの整備明細は無く、さらにその前のオーナーの整備記録(近年のもの)としては、

@2014年10月

・車検整備

・ブレーキフルード交換

・ミッションオイル交換

・WAKO’S マジック5添加

・P/Sフルード交換

・左右ハブベアリング交換

@2014年10月

・ライトスイッチASSY交換

・フォグランプ独立点灯結線、フォグランプ付け替え

・左ドライブシャフトブーツIN 交換

・左デフシール交換

・ミッションオイル交換

・キーレスユニット取り付け

@2013年11月

・1年点検整備

・水温高い点検修理

・電動ファン右側交換(中古)

・ステアリングラックブーツ OUT 交換

・ブレーキフルード交換

・エンジンオイル&フィルター交換

・ミッションオイル交換

・WAKO’S マジック5添加

・LLC交換

・スパークプラグ交換

・WAKO’S RECS施工

@2012年9月

・車検整備

・エアクリーナーケース分解、フィルター清掃

・スロットル脱着、清掃

・ステップモーター脱着、清掃

・ブレーキフルード交換

・ミッションオイル交換

・WAKO’S マジック5添加

・エンジンオイル&フィルター交換

・HIDキット取付

・リアフォグランプ修理、左右入れ替え他

・タイミングベルト回り全交換(WP漏れのため)

@2012年2月

・ショックアブソーバー交換(ビルシュタイン ショートストロークタイプ)

・エアクリーナーケース交換(SIMOTAエアロフォーム)

・スパークプラグ交換(DENSO イリジウム)

・ロアスプリング交換(アイバッハ・中古)

・強化トーションバー交換(ReCiPe・中古)

・レベリングインジェクター取付(下取りあり)

が挙げられます。

●● インプレッション ●●

ひと目見て良好さが伺える個体です。

塗装面やゴム・未塗装樹脂等のコンディションもさることながら、スポーツモデルにありがちな荒れた感じがないのがいいですね。

もちろん20年以上という経年を感じる部分はそこここにありますが、大事に扱われてきた感が滲み出ているようです。

ツボを押さえたモディファイが随所に加えられているのも印象的で、吸排気系、足回り、内外装とノーマルのテイストを損なわない範囲で施されています。

インテリアに目をやると、OMPのバックスキン・ディープコーンの本気仕様ステアリングが目を惹きますが、目立つモディファイは意外にもそれくらいで、あとはほぼノーマルを維持しています。

そのコンディションは良好で、特に割れやヘタリが大きいと残念なシートやダッシュボードといった大物が良好なのが高ポイントですね。

助手席にて試乗させていただきましたが、エンジンのフィーリングが吹け上がりの軽快さ、サウンドともにとても爽快で心地よく、930kgという軽量ボディと相まって、加速が非常に楽しいという印象です。

乗り心地はショートホイールベース特有のピッチングはあるものの当たりは角が取れており、街中でもじゅうぶん快適に走ることができる感じです。

足回りは強化ショックとスプリングで武装されているためもっと硬いかと思いきや、猫足とも言われるプジョー独特のしなやかな素性は隠しきれず、そしてもちろんコーナリング時の無駄なロールは抑えられているため、走りの良さ、足回りの完成度の高さを堪能することができます。

そこにはシート本来の出来の良さ、ヘタリ感の少なさも大きく貢献しているようにも思えます。

さらにはペダルオフセットのない左ハンドルに軽快なフィールの5MTといった要素も、走り好きを大いに満足させてくれることでしょう。

そんな、走り方面に大幅に振ったモデルでありながら、エアコンにオーディオ完備、3ドアハッチの実用性も兼ね備えている106ラリーは、走り好きエンスーの相棒としてまさに打ってつけのモデルだと言えますね。

●● その他 ●●

スペアパーツ(画像にあるもの)が幾つか付属します。

主なものは、

・ノーマルステアリング(エアバッグ付き)

・スペアキー、キーレスリモコンx2

・スペアのイグニッションキーシリンダー+キーx2

・ノーマルフューエルリッド(社外のものと簡単に付け替えが可能)

が挙げられます。

走行距離は多少延びていきます。

色調の微妙な違いやキズ等が画像や動画ではわかりにくい部分もあるため見学をお勧めしますが、オーナーさんご多忙につき購入を前提とした場合のみとさせていただきます。

●● まとめ ●●

リーズナブルなホットハッチの代表選手のようだった106も、昨今は良好な個体がめっきり減ってきました。

特にラリーはそもそもの数が少ないためより一層その傾向にあり、比例して価格も上昇傾向にあるようです。

とはいえまだ良好な個体も探せばあり、価格も高騰し過ぎとまではいかないようです。

これがヒストリックカーの領域に入ってしまうとそうはいかなくなりますので、好きな方は今のうちに楽しんでおくのが吉だと言えるかもしれません。

106ラリーを探していた方はもちろんのこと、モディファイの仕様が好みの方、走りが楽しいホットハッチに乗りたい方にお勧めしたい車ですね。

オーナーさんはお仕事が多忙になり乗る機会がかなり減ってしまったとのことで、売却を希望されています。

車両は、東京都練馬区にあります。

個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(11,570円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。



2024年7月追記

2024年7月にメンテナンスをしました。

・EGオイル(MOTUL)、フィルター交換
・ミッションオイル(OMEGA)交換
・ISCV交換
・スピードセンサー交換
・EGロアマウント交換



以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
145万円→125万円
画像クリックで拡大出来ます
希少な106ラリーの1.6リッター16Vに、程よくモディファイが施された程度良好車です。 
この頃のモデルが最もプジョーらしいとも言えますね。 
3ドアハッチバックの王道を行くスタイリング。 
リアからの眺めも端正でお洒落ですね。 
 
ホットハッチ然とした106のリアビューに大径マフラーがよく似合います。 
若干下がった車高が良い雰囲気です。 
FRPボンネット+ボンピンがアクセントになっています。 
フロント回りからサイドにかけて目立つキズや凹みはありません。 
 
 
 
灯火類は基本的に良好です。所々に飛び石跡があります。 
塗装、ガラス、ゴムそれぞれ良好です。 
 
右ドアミラーの鉄部にサビがあります。 
 
フロントガラス左側に飛び石跡があります。 
左ドアエッジに軽微なスリキズがあります。 
 
右オーバーフェンダーに若干の浮きがあります(ボディとのすき間)。 
 
純正鉄ホイールは概ねこのようなコンディションです(動画に4本とも画像あり)。 
リア回りも良好です。 
 
 
 
左リアコンビランプに軽微なクラックがあります(動画に拡大画像あり)。 
 
 
フューエルリッドは純正と付属の社外品を簡単に付け替えできます。 
良好なラゲッジスペース。 
 
 
社外FRPボンネットはステーがないため突っ張り棒などの支えが要ります。 
キレイに保たれたエンジンルーム。 
ややオイル滲みのある箇所があります。 
強化ショックとトーションバーが奢られています。 
良好に保たれたインテリア。 
ダッシュに割れはありません。奥寄りにテープの剥がし跡があります。 
 
社外ステアリング以外は基本的にノーマルです。 
 
 
  
 
シートの状態も良好です。 
 
 
お付けできるパーツ類です。 


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