京都の小さなチューニングメーカー「トミタ夢工場」が初のオリジナルスポーツカーとして1995年に発表した2シーターの超軽量オープンスポーツカー「トミーカイラZZ(後期モデル)」です。

生産はイギリスで行われ1997年に販売開始、1999年に生産終了。総生産台数は206台ですが、各部が改良された後期モデルは僅か15台しか生産されていないと言われています。
イギリス生産の理由として、輸入車については生産地の認証基準に適合していれば国内での公道走行が可能という法があったためですが、保安基準が改正され、日本国内の認証基準適合不可車とみなされ惜しくも生産中止となりました。わかりやすく言えば、「こんなレーシングカーのような車が公道を走るのはけしからん」ということなのでしょう。それが理由で今では幻のスーパーカーとも言われています。

デザインは日本屈指のレーシングカーデザイナーである由良拓也が手がけ、レーシングカー同様にセンターはアルミ製ツインチューブモノコックフレームに、前後は鋼管サブフレームという構造にFRPボディを被せたミッドシップカーで車重はわずか720kg。エンジンは日産のSR20DE型直4DOHCで、185馬力を発生し、パワーウエイトレシオは3.89とスーパーカーにふさわしい数値となっています。

【外装】
ボディは指摘するような傷も無く、とても綺麗で極上美車と言っても良い状態です。飛び石傷なども気が付いたものはありませんでした。ホイールのガリ傷もありません。中古車ですから通常いくつかは指摘するような欠点があっても当たり前ですが、私が見る限りではここに記載するような欠点はありませんでした。

【内装】
走ることのみに徹した車であり、内装をどうこう言うような車では無いのですが、特に痛みは見受けられませんでしたし、とても綺麗な状態でした。
ほぼ新品に近いバックスキンの小径ステアリング＆クイックリリースなど、内装にもレーシングカーの雰囲気が漂います。

【機関 その他】
以前よりオーナー様所有のお車を何台も見せていただいているのですが、どのお車も素晴らしいものでした。完璧主義のオーナー様らしく、綺麗に完璧に維持されているようで、悪い箇所は無いとのことでした。ただ、オーナー様は「スポーツカーは軽量に限る、このような車にエアコンは不要」とのお考えでエアコンは使われておりません。
今回のお車は後付けエアコンが付いており、購入当初は冷気が出ていたがその後は1度も使用していないとのことで、試しにスイッチを入れてみると風は出ましたが冷気は出ませんでした。ガス抜けかもしれませんが、必要な方は修理されて下さいとのことでした。

【オーナー様からのコメント】
トミーカイラZZは2台目の所有となります。
一台目はオートポリス(サーキット)にて走っていましたが他の車も気になり、ホンダNSXワイドボディー、ホンダS2000のワイドボディーを購入しましたが、物足りなく感じたため、再度、現在のトミーカイラZZを購入しました。
理由は「車は軽いが一番」だと確信したからです。
カーグラフィックTVでロータスエリーゼとルノースパイダー、トミーカイラZZを比較し、他の車と違いトミーカイラZZはレーシングカーと評価されていました。
現車は殆どロールしないのでゴーカートみたいな乗り味です。タイヤは最高にグリップします。
現トミーカイラZZでのサーキット走行は前所有者ともありません。
私で2オーナー車ですが、前オーナーがトミーカイラZZ一台分のお金をかけた車と話していました。私も250万円以上はお金をかけています。
現在、エンジン、ミッションとも問題ありません。

整備記録表（一部欠品）
車検　平成１７年１月　走行距離　２０６７３ｋｍ
車検　平成１９年１月　走行距離　２８３６４ｋｍ
車検　平成２３年１月　走行距離　３１３０５ｋｍ
車検　平成２５年１月　走行距離　３１７１６ｋｍ
車検　平成２７年１月　走行距離　３２１８７ｋｍ
車検　令和２年２月　　走行距離　３７３４１ｋｍ
車検　令和４年２月　　走行距離　４４０５９ｋｍ
車検　令和６年２月　　走行距離　４７５０８ｋｍ

初代オーナー様よりメーター故障の為に交換したと説明があり、私が購入した時に約４万ｋｍだと説明を受けました。私が維持の為に約１万ｋｍ走っていますので走行距離は推定で約５万ｋｍだと思います。

★エアコン装着
前オーナー様がエアコン（三菱の軽自動車用を取り付けています。）
私はオープンでの使用でしたのでエアコンは使用していません。6年前は正常に動作していましたが、現在は風は出ていますが冷風は出ていません。次のオーナー様がエアコンを使用する際は整備してから使用して下さい。
★アイドルアップ装置追加
アイドルアップ調整はソレノイドバルブをスロットルに増設してスイッチのON、OFFで回転数を上げる方法をとっていますのでキャブ車の初期稼働が楽に行えます。
★ガルウィング式サイドウインド装着
ハードトップ、エアコン使用時用（塩ビ　厚さ＝６ｍｍ（三角窓は固定）

現オーナー実施項目（令和２年６月）請求書有り
★ENDLESS特注キャリパーキット326ｘ22　Ｓ４Ｆ装着
★ENDLESS特注キャリパーキット314ｘ9　サイドブレーキノーマル使用
★FCRビッグスロットル４３φインマニ拡大研磨加工、FCRオーバーホール
★特注リップスポイラー、カナード、特注サイドステップ
★クラフトスクエアのミラー
★OMPクイックリリース
★ステアリング３種類あり
★BBSホイール、タイヤYOKOHAMA ADVANA052　205/40R17(前後9部山程度)
★TAKATAシートベルト運転席、助手席
★純正シートベルトをレッド色に交換済み。
レカロシートTS-G取付用シートレール。（注意）シートはありません。
★冷却ホース一式取り換え
★ETC装着
★エンジンフードはポリカ？で特注制作しエンジンが見える状態です。とてもレーシーです。
車検は長崎陸運局でカナードとリップスポイラーを外し純正触媒を装着してパスしています。

(予備パーツ)
★ステアリング2個
★純正ハードトップ
★メーター一式（メーターパネル込）
★リアテールレンズ一式
★純正触媒
★塩ビ窓
★純正エアーフィルターボックス
★純正サイドミラー
★純正エンジンフード
★純正屋根

【取材担当者からの一言】
オーナー様のご好意で少しだけ運転させていただきましたが、まさにレーシングカーのようなお車でした。
程度も極上と言っても良く、元々希少なお車ではありますが、このレベルのお車は探されてもなかなか無いだろうと思います。是非この機会をお見逃しなく。

実車は佐賀県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル委託料金、自動車税（月割り）がある場合は別途頂戴いたします。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントと取材をもとに作成したもので、わかる欠点なども含めて出来るだけ客観的に誠実に記事を作成するように努めておりますが、不具合箇所、整備履歴、修復歴などに関して取材時に完全に把握することはできませんし、現車の状態が最優先の現状販売となりますので、最終的にはご自身でご確認、ご判断の上、購入をお決め下さい。