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◆ウーズレー1500について
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ウーズレー1500は、モーリスマイナーのフロアパンやサスペンションを流用したコンパクトで軽量な4ドア・モノコックボディに、BMC・Bタイプ1.5リッターユニットを搭載したモデル、1957年に登場します。
バッジ・エンジニアリングモデルのため、兄弟車としてライレー1.5がありました。
ウーズレー1500は高級サルーンに対し、ライレー1.5は、スポーツサルーンの位置付けでした。
ウーズレー1500は1960年にはサイドモールディングを変更、ボンネットおよびトランクリッドを内側ヒンジに改良したシリーズIIにマイナーチェンジ、1961年にはマークIIIとなり、1965年まで生産されました。
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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は1958年モデルのウーズレー1500MK-IIモデルです。
初年度登録は1998年です。内外装、機関などは一度レストアされていると思いますが、記録などは残っていません。
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◆外観
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紺とスカイブルーのツートンカラー、ボンネットのマスコット、造形的なセンターピラーなど、イギリスのクラシックカーと一目でわかるデザインです。
塗装はきれいなのですが、所々塗装の欠け、塗装のボケなどが見られました。
ヘッドライトはP700が装備しています。
メッキパーツの使用が多いモデルですが、パーツによっては、ボツボツが出ている個所があります。
リヤバンパー左コーナーに擦りキズがありました。
トランクリッドのドアハンドルはステッキタイプの特長的な形状です。
スチールホイールはボディカラーと同色に塗装、ホイールキャップはメッキ加工、きれいな状態でした。タイヤサイズは145R14、生産時期が古いので交換した方がいいと思います。
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◆内装
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ウッドパネルのインストルメントパネル、エボナイト製のステアリングホイール(革巻きしています)、ターンシグナルライトスイッチは作動させると先端のライトが点滅など、クラシックカーの室内は時代をトリップさせ、懐かしい空間を演出させます。
タイミングはわかりませんがレストアされたものと思います。
ウッドが各ドアのパネルに、またフロントピラーにも使用されています。
少し劣化が見られる個所もあります。
メーターはスミス製、スピードメーターがマイル表示です。
オーディオはカセット付きラジオです。
助手席側の三角窓のヒンジがありません。
ヒーターファンスイッチのノブがありません。でも風量の調整はできます。
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◆機関
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BMC・Bタイプ1.5リッターのエンジン、4速マニュアルトランスミッションとの組み合わせです。キャブレターはSUのシングルキャブレターです。
燃料ポンプは電磁式に交換し、エアクリーナーの後ろに装着してありました。
この位置に付いている車は珍しいですね。
エンジン始動はプッシュタイプのスターターノブで掛けます。
始動はスムーズ、アイドリングも安定していました。
◆エンジン仕様
エンジン種類:直列4気筒OHVエンジン
総排気量:1489cc
最高出力:54PS/4300rpm(SAE)
最大トルク:10.6kgm/2000rpm(SAE)
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◆足回り
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オリジナルの足回りです。
特に不具合はないと聞いています。
◆足回り仕様
ステアリング形式:ラック&ピニオン式
サスペンション(前):ダブルウィッシュボーン/トーションバー
サスペンション(後):縦置半楕円リーフ
ブレーキ(前):ドラム
ブレーキ(後):ドラム
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◆メンテナンスについて
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整備記録はありません。
車は愛知県にあります。
法人登録の為、消費税がかかりますが掲載価格は消費税込みの価格です。
リサイクル費用は、別途清算させて頂きます。