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取材日2023年8月18日 |
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第二次世界大戦戦勝国のアメリカは、戦後世界に及ぼす膨大な力をつけ1960年代に国力を大きく飛躍します・・・。アメリカ国民は郊外に大きな家と大きな自動車を所有するのがステータスとなった矢先に起こった1973年のオイルショックは、その後のアメリカのあり方を大きく位置付け、今日の世界観を語る上でも重要な位置付けを示しています・・・。 しかしながら・・・、今も昔も・・・人間誰しも一度贅沢を味わってしまうとなかなか後退はできないもの・・・。 アメリカを代表する「最高級車」の双璧といえばGM製キャデラックとフォード製リンカーン・・・。
「フランス絶対王政の象徴的建造物がある地名ベルサイユをサブネームに持つ、時代の流れを背景に生まれた新しいアメリカの最高級車・・・リンカーン・ベルサイユとはこんなクルマだった・・・。」
時代を象徴する最高級の品質と品格を訴求するために選ばれたのは「ベルサイユ」というサブネーム・・・。 この「時代の流れを背景に生まれた新しいアメリカの最高級車・・・」は米国Car&Driver誌をはじめとする世界中の自動車専門誌で、かつてなかった程好意的に評価され、著名12誌が「より優れたドライバビリティと扱いやすさを特徴とする、ハイエンドな満足感を購入者に提供する・・・」など新生リンカーン・ベルサイユを絶賛した程です・・・。 その一面を紹介すると・・・ リンカーン・ベルサイユは世界初の機関マネージメント・システムとアメリカ車初のクリアコート塗装を導入した一台でした・・・。77年初期モデルは可変ベンチュリーを持つキャブレター仕様と、エンスージアストには堪らないポイントも、後期型ではフォード製EEC-I電子制御燃料噴射システムが、302キュービックインチV型8気筒に初めて搭載されるなど、新たな自動車としての地位を築いた一台でもあります・・・。 室内は、高級感あふれるモケットシートが標準で装備・・・、ソファのような座り心地は高級リビング程快適と謳われます・・・。更にデラックスな内装装備の数々・・・、中でもカルティエ製液晶デジタル時計、デュアルマップライト、バニティミラーなど、当時未だなかった程豪華な内装装備の数々も今日70年代という時代を語ってくれるアイテムです・・・。 またリンカーン・ベルサイユはその静寂性と断熱性を追求し、100ポンドにも及ぶ断熱材を取り入れるなど徹底して磨き込まれた車であり、低摩擦ロアボールジョイント、ダブルアイソレーテッド・ショックなどが搭載され、最高品質の乗り心地を楽しませてくれるものでした・・・。さらに、大きな開口部は乗り降りも楽なもので、乗り込むと実にコンフォータブルな座席がしっかりと体を支え、まさに高級リビングルームのような座り心地を提供したのです・・・。 この様に・・・リンカーン・ベルサイユは、豊かなアメリカの最高峰を象徴する豪華な内装・・・、かつてのフルサイズ以上の優れた乗り心地・・・、新たな時代の品質の仕上げに焦点を当て、70年代アメリカンマーケットにおける特別な位置を確立したのです・・・! されど・・・“時代の波”とは何どもうねり押し寄せてくるもの・・・ 70年代半ばに“時代の旗艦”として登場した新たな最高級車リンカーン・ベルサイユが製造されたのは1977年から1980年の僅か3年間のみ・・・その間僅か50156台のみという台数で販売終了・・・。今日熱心な米国エンスージアストが、アメリカ本国のマーケットで探しても、ほとんど見つからない貴重な一台となっているのです・・・。
「1977年当時近鉄モータースが正規輸入した個体が、走行わずか10863km・・・未再生フルオリジナルで残っていた・・・!非常に美しい個体・・・、じっくり見ていきましょう・・・。」
当時正規輸入元であった近鉄モータースが昭和52年に輸入〜新規登録したシリアルナンバーは0055FJ・・・という極初期の個体です・・・。代々大切に保管されてきた個体と見られ、記録に残る様子と内外装〜機関の様子から10683kmは実走行である事が、現オーナー様により裏付けられています・・・。 古今東西のありとあらゆる名車の数々を、「すべて完璧に仕上げる・・・」事を大きな楽しみとされ数十台という単位で大切にされておられる、都内在住の大変著名なクラシック・カーコレクター様がこの個体を見つけられたのは今から3年程前・・・。「ビンテージなアメリカンクラシックを是非ともコレクションに加えたい・・・!」と思われ、なんとキューバまでクルマ探しに行かれたとの事でした・・・! 実際にキューバまで行ってみると・・・。非常に貴重な戦前〜戦後のビンテージ・アメリカンカーは、キューバ中に数あれどそのほとんどがロシア製のエンジンに換装されたものばかり・・・。残念ながら良い個体に巡り合う事は無く、収穫無しで帰国されたとの事でした・・・。 「すべてのコレクションを完璧に仕上げる・・・!」 この事を心情とされるオーナー様・・・。そのガレージにある貴重な車はどれも最高の状態です・・・! その結果・・・写真〜動画でご覧になっての通り・・・。 室内に乗り込むと・・・ その他にも・・・70年代という時代を象徴とする・・・ 世には数知れないほどの選択肢が存在する昨今ですが、「70年代ビンテージ・アメリカン・・・」という唯一無二の空気感は、ここにしか存在しないと感じたのです・・・!
「1977年式リンカーン・ベルサイユ取材後記・・・」
すべてを完璧に仕上げる・・・そんなオーナー様の気概に触れ、素晴らしいコレクションの数々に感激した今回の取材でした・・・。 ここまで維持されるのに投資された金額は計り知れないもの・・・と思い、熱意を込めて維持管理されるお姿に敬服する思いで拝聴させていただきました・・・。 70年代アメリカを象徴するリンカーン・ベルサイユが走行僅か10687km、未再生オリジナルコンディションで残っていた・・・! これからはきっと安心して乗って楽しむことが出来る非常に貴重な一台・・・ 是非魅惑の70年代体感見学に東京都内までお越しください・・・。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。 【お問い合わせに際して・・・】 過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。 本記事内容は、2023年8月18日13時より、晴天の元、約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューしたものを元に執筆作成したものです。限られた時間での確認につき現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。状態等のコメントも、あくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい・・・。 掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。 何卒宜しくご検討下さい。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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389万円 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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