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取材日2023年4月8日 |
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フロント部を本物のオースチンミニMK1のものにスワップした、お洒落なミラウォークスルーバンです。 1980年6月に登場した初代モデルから1998年10月で終了した4代目までラインナップされていた、ミラのウォークスルーバンは、ワンボックス・キャブオーバーが主流の軽バンにはない自然な運転姿勢とフィール、運転席から荷室への行き来のしやすさからもたらされる利便性といった特長をもち、このジャンルでは随一の完成度を誇るモデルです。 カスタムベースとしても人気を博し、ターボエンジン換装、フロントフェイス変更、車中泊仕様、キッチンカー仕様等々、思い思いのカスタムを施された車両が多く存在します。 今回の車両は、3代目のL200系をベースにミニフェイスに変更しターボエンジンに換装された仕様で、しかもレアな3人乗り・リアウインドウ仕様車になります。 ●● プロフィール ●● 今回の車両は、数多くのエンスー車両を乗り継いできたオーナーさんが、仕事で使うために2015年に購入したものになります。 家具等を運ぶことも多い仕事用に軽バンが欲しかったものの、実用一点張りの軽バンでは飽き足らなかったオーナーさんは、その道では定評のある高知県のショップが手掛けたこの車を見つけ、購入。 以来、日常的に業務で使用しているとのことです。 基本的には都内近郊ですが、時には愛知県や山梨県といった遠距離もこの車で行くことがあるとのことです。 オーナーさんご自身で運転することもありますが、多くはアシスタントの方が使うことが多く、歴代アシスタントの方が付けてしまったというキズや凹みが多くある状態です。 また、保管は屋根付きの所とのことですが、ミラウォークスルーバンの弱点であるサビ浮きも各所に出てきています。 日常的に仕事で使うため、基本的なメンテナンスは随時施されており、普通に使う分には大きな問題はなく、元気に走る状態です。 ●● 外装 ●● 全体的にヤレが見られる状態です。 キズや凹み、塗装の褪せ、サビ浮き、メッキのくすみ等々が多く見られます。 とはいえパッと見の美観を大きく損ねるような目立つものはあまりありません。 主なものは、 ・両サイドのサイドシルにあるサビ浮きやキズ。凹み ・リア回りに複数あるサビ浮きやキズ。凹み ・塗装の褪せ(主にミニフェイス部) ・フロントスポイラー先端部の割れ あたりが挙げられます。 ボンネットをフロントグリルに留める革ベルトは傷みが進み、切れている部分もありますが、ミニ用のパーツを容易に入手できるとのことです。 サイドミラーのプラスチック部には両側とも割れがありますが、ミラー自体には問題はありません。 カスタム箇所は、 ・オースチンミニMK1のフロント部スワップ・サンドベージュ塗装 ・ミケロッティ・クリムソン・ディーン・ミニ 13インチホイール + ホワイトリボンタイヤ です。 ●● 内装 ●● 外装ほどではありませんが、年式相応のヤレが散見される状態です。 こちらも目立つような大きな傷みはありません。 主な傷み箇所は、 ・シートベルトキャッチカバーの割れ ・ルームランプカバーの割れ(点灯はします) ・運転席側ドア内張りの破れ ・リアシートバックの破れ ・荷室床部ビニールの傷み あたりが挙げられます。 フロントシート・リアシートともにやや汚れはあるものの、表皮の破れはありません。 モトリタのウッドステアリングも年式相応のコンディションですが、特に問題はありません。 ただ、ホーンパッドは購入時よりメルセデスのエンブレムが付いていたとのことです。 フロントガラス上方にある空気導入口は問題なく開閉します。 エアコンは冷暖房ともに問題なく効くとのことで、取材時も冷房はきちんと効いていました。 メーターはTR-XXのものに交換されており、そのため4AT用のインジケーターがありますが、ATは3ATのままと思われます。 おそらく、エンジンをTR-XX用のターボエンジンに換装した際、タコメーターをターボエンジン用にする必要があるため、メーターも同時に交換したものと考えられます。 ●● 機関・足回り ●● TR-XX用のターボエンジンに換装されています。 おそらくショップにてミニフェイス仕様にされた時にエンジンもモディファイされたと思われます。 ドナーの年式や走行距離等、細かい仕様は不明です。 直近の主な整備としては、 @2023年1月 ・オイル交換 @2022年9月 ・バッテリー交換 @2022年4月 ・オイル+エレメント交換 @2022年1月 ・オイル交換 ・リアブレーキシュー交換 ・エンジンハンチング修理、スロットル清掃、ストッパー調整 ・ラジエーター水漏れ修理、リビルトラジエーター加工取付 @2021年8月 ・車検整備 ・ブレーキフルード交換 ・パワーエアコンプラス施工 ・左右スモール球交換 @2021年6月 ・オイル+エレメント交換 ・オイル漏れ止め剤施工 @2020年8月 ・12ヶ月点検・整備 ・左フロントハブベアリング交換 ・フロントドライブシャフトAssy交換 ・オイル+エレメント交換 ・バッテリーステー&キャリア交換 ・左右フロントブレーキキャリパースライドピンブーツ交換 @2019年8月 ・車検整備 ・オイル+エレメント交換 ・ブレーキフルード交換 ・エアクリーナーエレメント交換 ・フロントディスクパッド交換 ・バッテリー交換 ・クーラーガス補充、パワーエアコンプラス施工 ・マフラー交換(中古) ・ヘッドランプ交換/HIDよりハロゲンへ変更 @2018年7月 ・クーラーガス補充、アイドルアップ調整 @2018年5月 ・左フロントハブ交換 ・リビルトフロントドライブシャフト交換 @2017年12月 ・エンジンハンチング修理 ・・・ISCV点検清掃、バキュームセンサー交換、負圧ホース交換 ・ラジエーター+アッパーホース+ロアホース交換 @2017年8月 ・車検整備 ・オイル+エレメント交換 ・ブレーキフルード交換 ・エアクリーナーエレメント交換 ・ブレーキマスターシリンダーAssy交換 等があります。 オイル上がりもしくは下がりの傾向が見られ、排気にはやや白煙があります。 ややオイル漏れ・滲みも見られ、駐車スペースに滴下した跡が見られることもあるようです。 右フロントから少し異音が出ているとのことで、左のハブベアリングをガタがきたため交換したことがあることから、反対側にも同様の症状が出ているのかもしれないとのことです。 そのため試乗の際に注意して聞いてみましたが、軽微なためかよくわかりませんでした。 マフラーは本来片方出しですが、カスタム時に両側出しにしており、ただし現在は助手席側は塞いでおり、運転席側だけ使われている元の状態に(助手席側はダミーに)なっています。 ●● インプレッション ●● ひと目見てお洒落で可愛らしい外観です。 本物のオースチンミニのフロント部とミラウォークスルーバンオリジナルのAピラー以降は寸法的にもスタイリング的にもしっくりと馴染んでいます。 サンドベージュのボディカラーとミケロッティのホイール、ホワイトリボンタイヤのマッチングもバッチリで、軽バンとは思えない空気感を醸し出しています。 外装には傷みがそこここに見られますので、サビ落としと同色オールペンを施したくなりますが、致命的なものはないので、仮に最低限のリフレッシュに留めたとしても、そのヤレ感は味わいとも思えるのではないでしょうか。 内装も、長年実用に供してきたという感じのヤレ感がありますが、購入後同様に実用的に使う場合はあまり気にならないレベルですし、これを機にカスタムをするのも楽しそうですね。 ウォークスルーバンの長所は何といっても乗降性の良さで、運転席から後席や荷室へのアクセスのしやすさは抜群といえ、それは普通の軽バンや軽トラにはない美点です。 そのため頻繁に荷物の出し入れをするような業務に打ってつけであることはもちろんのこと、その長所はデイリーユースでも遺憾無く発揮されることでしょう。 後部両側にウインドウがあり、換気と採光にバリエーションがもたらされるのも高ポイントですね。 後席にて試乗させていただきましたが、後席から大きなフロントウインドウ越しに流れる景色を眺めながらのドライブはちょっとしたアトラクション感覚で、この車ならではの楽しさが味わえます。 乗り心地は軽自動車・ショートホイールベース車特有のピッチングは強めですが、当たりはマイルドですので、不快になることはないでしょう。 30年以上前の軽バンということもあり、ガタピシ音は賑やかと言え、また特定の条件になるとボディの共振、ビビリ音が強めに出ることもあるようです。 試乗ルートはたまたま狭い市街地でしたが、旧規格の軽自動車ですので、すれ違いもままならないような狭い道を水すましのように走ります。 TR-XX用のターボエンジンはパワフルで、とても速そうには見えないこの車をグイグイ走らせます。 全高こそ高いものの重心は低いためか、走り味も一般的な軽バンの腰高な印象とは全く異なり安定しています。 オーナーさんによると、新東名の120km/h区間でも元気に走るとのことですので、仮に高速走行はしなくとも、荷物満載時の走りも期待できそうです。 かように、見た目・使い勝手・走り味に独自の楽しみが溢れるこの車は、カスタムベースや商用目的はもちろんのこと、実用性の劣るエンスー車両をお持ちの方の普段使いの相棒としても、とても面白い存在だと言えますね。 ●● その他 ●● スチールホイール付きのスタッドレスタイヤをお付けします。 この冬も使用していましたが、コンディションはオマケ程度とお考えください。 スペアキーはありますが、メインキー含め複製のものです。 色調の微妙な違いやキズ・凹み等が画像や動画ではわかりにくい部分もあるため見学をお勧めしますが、オーナーさんご多忙につき購入を前提とした場合のみとさせていただきます。 ●● まとめ ●● 仕事に趣味にと活躍しそうなこの車、コンディションは傷んでいる箇所もありますが、多少のヤレは味と思えるルックスでもありますし、カスタムベースとしてパリッと仕上げるのも楽しいでしょう。 ミラウォークスルーバン自体は探せば出てくる車ではあるものの、ターボエンジン換装、オースチンミニフェイス、オートマ、3人乗りというモデルは中古市場でなかなか流通しない車なうえ、もっと高値で取引されているようですので、探している方にとってはなかなかない出物と言えるのではないでしょうか。 オーナーさん曰く、新たな方が気になる箇所があればそこに少し費用をかけていただき、リフレッシュしていただければとの思いで、少しお安めにさせていただいているとのことです。 仕上げ済み車両を高額で購入するのも悪くありませんが、もし好みの仕様にカスタムする前提だったりある程度のヤレはそのままで良い場合は、この車は面白い選択だと言えますね。 お車は、東京都中野区にあります。 個人の為、消費税はかかりませんが、リサイクル料(3,060円)と月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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SOLD | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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