こちらのお車はフランスシムカのSim'4(シムカトル)です。

シムカはシムカ1000が有名ですが、こちらは1000の廉価版で内外装を簡略化しエンジンも一回り小さな777ｃｃ(31PSもしくは33PS)のグレードです。

シムカ1000が1961年から1978年と長いモデルサイクルながらシムカSim'4は1969年から1973年までと比較的短い間の生産ですのでこちらのお車もその年代の物です。

当時は国際興業が正規代理店をやっていた時期もあるとの事ですがこちらのお車はフランス本国でセミレストアされた状態にて平成25年に日本に輸入されたお車だそうです。

本国にてどの程度のレストアをされたかは分かりませんがエンジンルームや下廻り、室内などを見る限りはそれほど大きなレストアを施されているような感じでは無く、元々の状態が非常に良かったのではと思われます。内外装を見てみてもオリジナル部分も多そうで当時の実用車としては非常に良い状態を保っているかと思います。

勿論、新車同然と言った形ではございませんが下廻りを含めボディの状態も良く機関もよく整備されており、始動性も問題ない状態でした。

前のオーナー様より受け継いだ予備のパーツやオーナーズマニュアル等も揃っており、恐らくフランス本国、日本での歴代オーナーに相当に大切にされてきた事が伺えるようなお車です。

外装に関しては勿論、部分的にはブリスターや点錆は見られる箇所もございますが塗装の状態も良く特に酷い腐りなどは見られない状態です。

ホイールキャップ、エンブレムなどの状態も良く、ボディには傷や凹み等もなく、非常に良い状態かと思います。

外装のメッキパーツなども新品同様とまでは言えませんが良い感じで年月を経ている感が出ていて交換が必要な状態では無いかと思います。

所謂、とても立ち姿がすっきりとした状態のお車です。

内装もオリジナル度が高いようで、清潔感もあって非常に綺麗な状態のお車です。

所々にシートや内貼りのビニールレザーの破れがあり補修箇所も見られますが全体的には良い状態かと思います。

シートベルトはフロント座席のみについています。

恐らく、シートベルトにはエールフランスの刻印がありますので航空機用の物をフランスで後から装着した物かと思われます。

フロントにトランクも有りますがどうしてもＲＲはトランク容量が小さくなりますのでこちらはリアシートの座面が跳ね上がりトランク代わりにもなります。

オーディオは恐らく、こちらは日本に入ってきてから取り付けたものと思われますが後付のＣＤデッキが助手席側のダッシュ下に取り付いておりますが使用した事はないそうで動作確認はしておりません。

エアコンはありませんがヒーターは純正の物が付いています。

機関は現在、特に問題が無いとの事です。もちろん、この年代のお車ですので独特の癖のようなものはございますがその辺はオーナー様よりお車を拝見する時にでも直接伺って頂ければ宜しいかと思います。

電装品もバックランプが当時標準で装備されていなかったので後付のスイッチにて取り付けてあったりダイナモがオルタネーター変更されていたりＭＳＤイグニッションが装着されていたり所々アップデートされております。

オーナーズマニュアル、カタログ、シムカ1000の整備書なども揃っており、トランク内の予備のパーツ、ボディカバーなども全て付けて下さるそうです。

パーツに関しては日本にも探してくれる業者もいるそうで、もともと世界で200万台以上販売された車ですのでebayなどでも比較的容易くパーツは探せるそうです。

また、イギリスにはオーナーズクラブもあるそうです。

実用車として使われることが多かったタイプのお車だけになかなかこのような状態で残っているシムカSim'4も少ないとか思います。昔のフランス車ですので大衆車でもシート、サスはふわふわで乗り心地が良く4ドアで使い勝手も良く愛くるしい外観は好感度も高いと思いますので実用的なお洒落な旧車をお探しの方などには是非こちらのお車をお勧め致します。

※ 筆者は静止画、文章より格段に情報の多い動画をメインに紹介しております。
これは昨今の画質やインフラ、スマホ等のネット環境向上により、静止画や文章よりも格段に情報量が多く、なおかつオーナー様の雰囲気や声も入る事によって、この車のオーナー様の人となりも見えてきますので、買う人にとってはより具体的にイメージが出来る事ができます。
是非youtube動画を最後までご覧頂ければと思います。

個人売買の為に車両本体に消費税はかかりませんが、月割の自動車税とリサイクル券代金が別途必要になります。

車両は埼玉県川口市に御座います。