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Panther J72 1978年式
車検 2021年4月 走行 13,755km 備考 右ハンドル AT
長さ 421cm 173cm 高さ 130cm 重量 1136kg 排気量 4235cc
取材日2021年2月1日

「いつの時代も変わらぬロマン・・・クラシックカーでスピードへの夢を追う!Panther J72」

 

 

“It might be how wonderful to be able to ride and enjoy a classic car full of nostalgia, dynamically and at great speed, without worrying about the motor and the transmission...!”

 

「ノスタルジー感溢れるクラシックな名車を、機関に気遣う事なくダイナミックに、大迫力なスピード感で乗ることが出来ればどんなに素晴らしい事だろう・・・!」

 

 

パンサーの創業者ロバート・ジャンケル氏が若きアントレプレナーであった頃、夢いっぱいに思い描いた事です。アメリカンドリームの様な自由奔放的発想ですが、この夢を当時の英国人が「あっ」と驚く独自性と情熱で実現させたサクセスストーリーは、ロータス創業のコーリン・チャップマン、ミニ開発のアレック・イシゴニスと並び英国自動車史に名を残す存在となっています。

 

1938年ロンドンで生まれたロバート・ジャンケルの幼少期はまさにジャガーSS100をはじめとするクラシックロードスターが、街中を疾走する時代でした。カレッジで航空工学を学んだジャンケルは、スピードの魅力に取りつかれ、かのコーリン・チャップマン同様オースチン7を改造した自動車のレースに夢中になります。髪の毛はオイルまみれ、ノートにはアイデアがぎっしりの風貌だったジャンケル・・・。その後1954年には、なんと16歳で最初の車を作り上げるほど自動車に打ち込みました。しかし若き日のジャンケルにはその仕事で生計を立てることは出来ず、やむなく家族が経営するファンションビジネス、ゴールデンフェルド社に入社します。ファミリービジネスの傍で1930年代のロールス・ロイスをはじめとするクラシック車のレストレーションやカスタムを続けたジャンケルは、やがて会社の経営責任者となるのですが、心の奥にはかつての夢への追求を捨てきれずにいたのです。

そんな最中、自身でカスタムしたロールス・ロイスに家族を乗せてスペインを訪れた際、偶然出会った闘牛士から彼のロールス・ロイスを1万ポンドで買い取りたいとオファーを受けます。「自分がカスタムした車が高価で売れた!」 この売却をきっかけにジャンケルは心の奥にしまい込んでいた自動車製造会社を設立する夢を実現する決意をしたのでした!

 

若干33歳、若きアントレプレナーながら十分に経験を積み上げた、ロバート・ジャンケルは「高級車のクリエイターになる」という夢の実現へと一気に人生のギアを入れます。

 

1971年に自宅の地名に因んで「パンサー・ウエストウィンズ」を創業、イギリスサリー州エルムブリッジ地区にあるテムズ川の南岸の小さな倉庫で車を作り始めたジャンケルは、「ノスタルジー感溢れるクラシックな名車を、機関に気遣う事なくダイナミックに、大迫力なスピード感で乗ることが出来ればどんなに素晴らしい事だろう・・・!」と、市場でのポジショニングやコスト重視ではなく「自分の作りたい車」を実現させるという夢に挑戦します!

 

そうです!ジャンケルの夢の追求は、幼少期に街中を疾走していたジャガーSS100をモデルにし、当時最新のジャガーのエンジンを搭載した、スーパークラシックロードスターを作る事だったのです!

 

完成したプロトタイプはジャガーに似ていることから「パンサー J72」と名付けられます。J72の販売価格は、当時のジャガーモデルの約2倍と大変高額でしたが、雑誌の広告を見て富裕層から大きな関心が寄せられ、ジャンケルは週に1台のペースでJ72を生産し始めます。そして1972年にはファッションビジネスの権益を売却し、本格的な工場設立のための資金を獲得。さらにボディパネル製造や内装トリミングなどの外注先の小さな会社を買い取り、パンサー・ウエストウインズは本格的に営業を開始し、創業期はロールス・ロイスなどの下請け企業として活動しながらも、週に3台のパンサーを生産する会社へと成長を遂げるのです。

 

パンサー・ウエストウィンズ社の最初の製品である超高級ロードスター・パンサーJ72はロバート・ジャンケルの創造性と自由奔放な情熱で生まれ有名著名人・富裕層のハートをがっちり掴みます。1973年のロンドンモーターショーで「これまでに無い、信じられない車」と鮮烈デビューを果たし、そのハンドメイドによるコーチワークがロールス・ロイスを超える評価を得るなど名実共に時代を席巻します。その後、1974年にはブガッティ・ロワイヤルをモデルにしたパンサー・デ・ヴィル、1976年からは最大のヒット作であるパンサー・リマを発売するなど、常に小ロットでありながらも個性豊かな車を作り続け、一時期時代の波に揉まれながらも存続し、現在はジャンケル社としてロールスロイス、フェラーリなどの高級カスタムカーはもちろん、装甲車や護衛車を作るメーカーとして活躍しています。

 

 

 

「1972年から1981年までの9年間に渡り、合計368台生産されたPanther J72」

 

 

 

パンサーJ72は、独立したチューブラーシャーシとハンドメイドのアルミボディがコーチワークで作られた大変美しい車です。細幅のクラシックカーと明かに異なる現代の高性能タイヤを収めるべく、それまで前例がないホイールをジャンケルがデザイン、大排気量ジャガーエンジンを搭載したこの車は、ノスタルジーなボディスタイルを大迫力で走行する驚くべき動力性能を持ち、ダッシュボードにはウォールナットの化粧板が使用されるなど、ロールス・ロイスを凌駕する上質な内装仕上げと最高水準のエンジニアリングが存在する大変素晴らしい車です。

 

 

 

冬の最中の春を感じる温かい日に、幸運にも私の目の前に現れたのは「ノスタルジーでダイナミックな味わい」を直感する車両でした。
それでは早速「このパンサー・J72」をじっくり見ていきましょう!

 

公表された生産数は368台、そしてこの後期型の個体のシャーシーナンバーはなんと!“368”
そうです!なんとラストの1台なのです!!

 

パンサーJ72はエンジン仕様が3種類存在しましたが、この車両のエンジンは、自然吸気の4.2L DOHC 6気筒12バルブから最高出力193PS/5000rpm、最大トルク27.6kgm/をわずか2000rpmで発生するタイプです。そのパワーが3速オートマチックトランスミッションを介して発生する大トルクを難なく後輪に伝達し、大柄なボディからは信じ難い車両重量1136kg(!)と軽量さが相まって、クラシカルでノスタルジックなイメージからは想像もつかないダイナミックな走りをする・・・。そんなただならぬ雰囲気がプンプン漂います。

 

 

いつも心優しいオーナー様から「堀川さんに執筆お願いするのだからじっくり乗ってみて!」との大変ありがたいお言葉に小一時間程、ロバート・ジャンケルの夢に触れさせて頂きました。

 

まずは外観からじっくり見ていきます!

225/70/15インチAVONタイヤがはまる極太ワイヤースポークホイールがノスタルジックなボディに合わさり、エレガントかつとっても(!)ワイルドな雰囲気がプンプン漂うスタイルが素敵です。まさに唯一無二の世界観を感じ、「ノスタルジー感溢れるクラシックな名車を、機関に気遣う事なくダイナミックに、大迫力なスピード感で乗ることが出来ればどんなに素晴らしい事だろう・・・!」と夢見たロバート・ジャンケルの見た夢を共感できる想いです!

 

早速乗り込んでみましょう!

スライド式ウインドウを開け、ドア内側からノブを操作・・・。薄いドアを開け、心地よくタイトなステアリングを抱え込むクラシックカーそのもののポジションを取るコクピットに乗り込みます。コクピットが車体後方(スーパー7の1.5倍くらいのイメージ!)にある独特のクラシックなアイポイントにワクワクします!イグニッションキーを捻りエンジンスタート!ツインストロングバーグキャブレターでマネージメントされるジャガー6気筒ユニットは、気難る事なく数回のクランキングであっさりと目覚め、あたりの静寂を打ち破り怒涛のサウンドを放ちます!見慣れたジャガーのオートマチックトランスミッションセレクター同様の「あのセレクター」をDポジションに移動、ゆっくりとブレーキペダルから足を離しアクセルに足を乗せると、大トルクマシンでのオートマチックは大変ありがたく、いとも簡単に前に!怒涛の加速を開始します!2000回転で最大トルクを発生する軽量アルミボディはクラシックスタイルであることをすっかり忘れるほど痛快です!ノンアシストのステアリングは据えきりでは重く感じますが、少し動き出せばダイレクトな感覚がなんとも気持ちよく大柄なボディを振り回せる感覚です。スタイル・パワー・サウンド五感を総じて実にダイナミックな走りは愉快爽快そのもの!気分によっては実にゆったりと流すこともできるエレガントさを併せ持つ懐の深さも素晴らしい物でした。

このドライブフィーリングとグルーブ感!他に例え様がありません!唯一無似とはまさにパンサーJ72の事・・・!試乗を経て筆者が気になったのは・・・周囲の人の目線のみでした。

 

エンジン・ATトランスミッション、操舵関連、ブレーキなどは現時点では問題なく元気一杯な車両ですが、すでに43年が経過したアルミボディとメッキ類は「ヤレ感満載」・・・です。そこを「味」と捉えて
ワイルドにこの車の本来の持ち味をこのまま楽しむか?はたまたレストアベースとしてピカピカに輝く新車当時の雰囲気を再現して、この21世紀に二度と現れないであろう最高のノスタルジーを楽しむか・・・?この楽しみは「未だ見ぬ新オーナー様」にとって無限大に夢広がる車両です。その辺り可能な限り写真と動画で表現しておりますので是非ご覧ください。

 

 

「取材後書き」

現存数はもちろん生産数が極端に少ない後期型パンサーJ72、クラシックカー専門店では軽く1000万オーバーのピカピカのレストア済み車両を見ることはあっても、国内には情報は少なく、今回初めての感動のパンサーJ72試乗体験を経てリサーチに挑みました。改めて海外の文献・洋書を読み漁って起業家ストーリーを発見!若きアントレプレナー、ロバート・ジャンケルの積極性、創造性、熱意、情熱に感銘を受け、そこから一気に原稿書き上げこうして皆様にご紹介するに至りました。

「386台中386のシャーシナンバー・・・。最後の一台の生産をロバート・ジャンケルがどのような想いで見送ったか・・・・・・。」

心優しいクラシックカーをガレージ一杯にコレクションされるオーナー様の元で、ワイルド感一杯な異彩を放つこのパンサーJ72はストーリーもさることながら、クリエイターロバート・ジャンケルの思想・発想・そしてあふれんばかりの熱意を存分に感じ取れる素晴らしいマシンです。

ガレージの中でコツコツと仕上げるという、「終わらぬ楽しみ」一杯の超希少車を、今回とびっきりリーズナブルな価格でご紹介出来るのも大きな魅力の一つです!これを日々のライフシーンに取り入れられる事は「未だ見ぬオーナー様」の人生を大きく、色濃く、そして豊潤にすることは間違いありません。

所有する理由を見つける事さえもぶっ飛ばしてくれる・・・!理屈なく楽しい魅力を是非ご体感下さい。

 

この素晴らしい車両は現在、群馬県にあります。

個人のため諸費用等はかかりませんが、自動車税(月割り)とリサイクル料のご負担をお願いいたします。また陸送等は購入者様の方で手配をお願いいたします。

(お問い合わせに際して)
このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物でオーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。

掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。
整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
490万円
画像クリックで拡大出来ます
1978’Panther J72 
車検は令和3年4月まであります、走行13755km現在表示 
右ハンドル、オートマチックトランスミッション車 
総アルミボディ架装、総重量わずか1136kgと軽量です 
いつの時代も変わらぬロマン・・・クラシックカーでスピードへの夢を追う!Panther J72 
「ノスタルジー感溢れるクラシックな名車を、機関に気遣う事なくダイナミックに、大迫力なスピード感で乗ることが出来ればどんなに素晴らしい事だろう・・・!」 
パンサーの創業者ロバート・ジャンケル氏が若きアントレプレナーであった頃、夢いっぱいに思い描いた車です 
1971年創業「パンサー・ウエストウィンズ」が1978年(シリーズ最終)リリースした 
総生産台数368台中シャーシナンバー368!最後の一台!(写真48参照) 
ロバート・ジャンケルが「自分の作りたい車」を貫いて製作した秀作です! 
1930年代ジャガーSS100をモデルにしたスーパークラシックロードスターです 
1930年代のクラシックなライトの中に現代のライトがデザインよく収まります 
現時点で機関は良好なのですが外観にヤレ感があります 
磨けば光る部分もありますが、塗装がラフな部分もあります 
もちろんこのまま味わい一杯に乗るのも素晴らしく魅力的ですが 
レストアベースとしてじっくり手を入れるのも魅力的な付き合い方になるでしょう 
ダイナミックなエアインテーク 
このスタイルがダイナミックに走るのは痛快そのもの 
ライトカバーのメッキは錆びた跡を落とした形跡がはっきりと残ります 
再メッキするか、このまま味わいを楽しむか・・・意見は割れる事でしょう 
ウインドウシールドはクオリティ高く雰囲気最高です 
このあたりの塗装がにヤレ感多くみられます 
もう一度別角度からご覧ください 
クラシックレーサーごとくスライド式サイドウインドウ、雰囲気あれどスレ多いイメージ 
幌は破れなどはありません、メンテナンスすればグッとよくなるイメージです 
ワイヤーホイールは根気よく磨いてください!極太タイヤはこの車のアイデンティティ 
スペアタイヤとラゲージブラケット 
フューエルリッド部分も塗装はラフです 
大きな凹みなどはありませんので印象は良いのですが・・・・・ 
磨き込むか・・・はたまた再塗装か?楽しい悩みが漏れなく付属致します 
塗装のラフさが最も目立つエンジンフード部分 
サイドミラーも味のある錆が見られます 
ダイナミックなルックス、AVON 225/70/15というサイズが圧巻です 
フェンダーの塗装ラフイメージ 
エアインテークは実際に機能する有効意匠 
 足回りは良好な動きも手入れは必要・・・・
ラフなイメージを漢なイメージとして昇華するか、フルレストアして極上にするか? 
下回りも大きなヒット痕などはありません 
ウオルナットのダッシュボードは油で磨き込んで使うか、再塗装するか? 
ホールド性の良いレザーシートは状態良し、破れなどありません。磨き込んで美しくなるイメージ 
ジャガーの「あの繊細で美しい」オートマチックトランスミッションセレクターです 
クラシックルックなステアリングは状態良し 
レザーシート背もたれ部分、状態良し 
オープントップにするとさらにこの車の魅力は引き立ちます(動画あり) 
このイメージが疾走する様子は愉快痛快そのものです! 
オープン時、太陽光の元でのインテリアの雰囲気 
タイトなステアリングを抱え込むスタイルはクラシックカーそのもの 
エンジンルーム内シャーシナンバーが確認できるプレート「J72 368」が確認できます 
エンジンルーム右フード下、ツインのストロングバーグキャブレターで直6ジャガーユニットをマネージメント 
エンジンルーム左フード下、機関は良好な車両です 


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エンスーの杜 ながの
TEL/070-6566-0829(ホリカワ)

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ptenthu@gmail.com

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