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取材日2024年5月29日 |
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↑↑↑上記アーカイブ動画、是非音声ありでご覧ください・・・。
絵画の世界や骨董・アンティーク・・・、世の中には誕生した当代に理解される事が無くとも、後世で理解される物が少なからず存在します・・・。 発売から三十余年が経過し、残存は僅か数台であろう見事なジャパン・ネオ・クラシックへと昇華したコレクター秘蔵の極上個体になれば尚のこと・・・。夕暮れのうっすらと赤みがかった地平線の映り込みや、時雨に濡れた風情さえ意図してデザインされ我が物とした美しいボディライン・・・、自然界の移ろいゆく光の色までも感性を刺激する素材へと変えてしまうボディカラー・・・。 このジャパン・オリジナルを具現化した、まさに時代を超越していたデザイナーの感性こそが日産インフィニティQ45のアイデンティティそのもの・・・。そしてこの事実は発売から三十余年経過した今こそ色褪せない真価として唯一無二の世界観を浮き彫りにします・・・。 史上稀に見た当時の好景気こそ、誰もが認める価値観を最大限に評価する時代を作り上げてしまった要因なのか・・・、それともあまりにも飛び抜けたデザイン感性を理解する背景が無かったのか・・・。日産自動車の高級車セグメントにおける世界戦略車として鳴物入りで世に問われた傑作車の当時のレビューは残念ながらどれも辛辣なものばかり・・・。 しかしながら・・・、今から三十余年前の時代に、世の人々の感性に問うたこの事実こそが、限られた台数のみ生産という結末に至った初代インフィニティQ45の独自性を極める要素となり、ネオ・クラシックとして完全昇華した今日、唯一無二の世界観をまた大きく表現するも要素となったのです・・・!
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日本列島が好景気に沸いたあの時代・・・、1985年プラザ合意に起因する円高は、それまで海外では低価格で高品質を売りとしていた日本の自動車メーカーに大苦戦という試練を与えます・・・。 その背景で日産自動車は、コンセプトこそ高品質という日本製の売りを踏襲するものの、さらに付加価値を高めた高級車の開発・生産を計画し、インフィニティ・ブランドが誕生します・・・。 仮想ライバルとの大いなる差別化・・・。 後にインダルトリアル・デザインの世界で大活躍される山中俊治氏によるクルマのデザインは実はQ45が最初で最後の作品・・・。 その見事な世界観を、筆者の目前に佇む走行10500kmと極低走行・・・、92年式シリアル#101335の一台・・・、トワイライトブルー・グラファイトパール色・標準バネサスペンション仕様・ウール100%モケットシートを持つ、Q45コレクター秘蔵の一台をじっくり見るところからご紹介して参りましょう・・・! 2875mmのロングホイールベースを持ち全長5090mm・全幅1825mm・全高1430mmと雄大な車体は当時のどの車よりも車格が与えられたもの・・・、フロントからリアまで一貫して繋がる、質感を最大限重要視し造形されたショルダーの見事なプレスラインがこの車格に豊かな表情を与え、特徴的グリルレスとインバース造形は甲冑を身に纏った戦国武将を連想させるイメージに加え、日本の移ろいゆく季節や四季を表現する時雨さえも美しく見せる優美なボディラインを形成しています・・・。 この92年式の個体のカラーでもあり、Q45を代表するトワイライトブルー・グラファイトパール色などグラファイトを使用し底光りするパール塗装を施したもので、トワイライトブルーの名の如く微妙な光線の加減で色合いを変え、優美な世界観でQ45を包み込んでいます・・・。 走行10500kmとヤレた感じが全くない・・・発売当時の姿を彷彿とさせる極上個体のサイドシルのキックプレートには4ヶ所とも保護シールがそのまま残り・・・、ウインカー・レバーには新車当時の取り扱い説明タグがそのまま残る・・・(!)、タイムマシン如く展開する事実に驚愕しながら室内に入り込むと・・・、そこは漆黒のパネルとウール100%のモケット・ファブリックのテクスチャーが織りなす質感が広がり、シンプルながらも奥ゆかしい景色が乗るものを楽しませてくれるのです・・・。 一見シンプルな設えを前に更にじっくりと目を落とし込むと・・・、一見漆黒と見受けたパネル類はシボの入った合皮であることに驚かせられ、さらにドライバーの手が最も触れるステアリングとシフトレバーの触った感覚など実にしっくりくるもので・・・、これらは一頭の同じ牛革から用いられたという拘りに成程と頷かされるものなのです・・・! 開発時300馬力を目指しながらも当時の運輸省の指導で280馬力と抑えられた世界戦略車の心臓部はVH45DE型V8 DOHC 4494ccと強大なもの・・・、世界初の油圧式アクティブサス・ペンション仕様がラインアップされたQ45において、かつてこの仕様を所有し経験されたコレクター・オーナー様は、硬質なハーシュネスでしかもトラブルの多いアクティブサスよりも、しっとりとした標準バネサスの方が4輪マルチリンクの特性を俄然引き出し、Q45本来のプレーンな乗り味を堪能できるとあえて標準仕様に拘り、コレクションに至った経緯をお持ちのお方・・・。事実この個体で走り出していただくと、静寂ながらもどこまでも回り続ける実にフレッシュな印象が素晴らしく、マッシブなボディをパワフルに・・・そしてジェントルに・・・まるで路面を滑る様に走るのです・・・! そう・・・!Q45はまさにドライバーズ・カー・・・!ベントレーのオーナーがショーファーからステアリングを奪い自らドライブするクルマの本質を楽しんだ如く、Q45の走りはスポーツカーをも凌駕するハイエンド・セダンという性格を顕にするのです・・・!
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その表現方法やお仕事を通じた取り組みなど大変感性あふれるオーナー様・・・、「洗車するたびに自分の造形に対する快感のツボがわかる・・・」とおっしゃるほどQ45については笑いながら自らを“変態”と称されるお方でおられ、一言に「Q45愛にあふれる・・・」愛情たっぷり紳士なお方様です・・・。 日本中がバブルの熱気に溢れる時代に多感な青春期を過ごされ、ご家族の影響もあり気がついた時には大の日産党であったとの事・・・。しかしながらご自身で初めて購入されたのは、当代誰もが認めたトヨタ・セルシオだったそうです・・・。その後数十年間メルセデス・ベンツなど欧州の最高級セダンの数々を乗り継がれたものの、かつての贖罪をはらすべく行き着いたのがQ45一択という拘りの世界観だったとの事でした・・・。 何かを引き寄せるパワーをお持ちのオーナー様・・・、インフィニティQ45に乗りたいと願い続け、初めの一台を引き寄せられたのは、とあるお方が長年倉庫の中で保管していた91年式・アクティブ・サスペンションを備えたダークレッドのQ45だったとの事・・・。それも遠方ながら仕事で訪れ、たまたま通りかかった路地の倉庫で、この個体を偶然見かけ、早速頼み込んで譲ってもらったと笑顔満面でお話しくださいました・・・。 アクティブ・サスの硬めのセッティングを気にしながらも大切に乗っていた矢先、雑誌ハチマル・ヒーローの取材を受け掲載に至り・・・。それをご覧になった読者の方からダイレクト・オファーを受け、その熱意に負けて思わず譲ってしまったとの事・・・。 念願であった極上・低走行車を入手してから以降、この個体との蜜月を心から楽しみ・・・、高いアンテナと深い感性でこのクルマの良さを再発見し、コレクションする楽しみを満喫してこられました・・・。 しかしながら・・・これこそがコレクター心理・・・。 「オドメーターが増えることで乗るたびに心が痛む・・・」この究極のコレクターマインドに翻弄され、ついには巻末写真にありますように、普段乗りで楽しむ為にもう一台Q45を入手・・・、希少色バーガンディ・カラーを持つ1台がガレージに増え、ニ台飼いという至高のQ45ライフがスタートし現在に至られます・・・。 このオーナー様の高い感性と深い愛情たるや・・・本当に素晴らしいもので、ご自身のYoutube チャンネル「クルマ狂の詩」においてプロフェッショナルに表現しておられますので以下にご紹介します・・・。
クルマ狂の詩 Vol:004 『INFINITI Q45 木々を映し出すボディカラー:緑編』日本の名車「INFINITI Q45」ボディに映る光、景色によってカラーがほんのり変わる様をぜひ見てください! Vol:005 『INFINITI Q45 紅葉を映し出すボディカラー:紅編』日本の名車「INFINITI Q45」ボディに映る景色によってカラーが変わるバージョンの紅葉編! Vol:006 『INFINITI Q45 “自動車の姿をした工芸品”』日本の茶室をイメージして細部まで拘りすぎてもはや工芸品の域へ!? Vol:007 【INFINITI Q45】 『装飾を剥ぎ取ることで真価を浮き彫りにした“侘び寂び”と“気品”を解説』 Vol:009 【INFINITI Q45】 『オーナーに訊く“萌えポイント”解説動画』 Vol:012 【INFINITI Q45】 『侘び寂びの国から生まれた世界戦略車』オーナーにしか分からない魅力を徹底解説!! Vol:018 【INFINITI Q45】 超希少!『幽艶のバーガンディ(外装編)』〜Q45の二頭飼い生活始めました〜 Vol:021 【INFINITI Q45】侘び寂び『幽艶のバーガンディ(内装編)』〜精神世界に秘められたホスピタリティ〜 いかがでしたでしょうか・・・。 その他にもこの個体の特徴をまとめると・・・ ・ずっしり重くて柔らかい厚みのあるイグニッションキー(長く持っていてほしいという執念を感じる) ・世界一と言われた純正車載工具(KTCミラーツール)未使用品 ・貴重なオリジナル・キーケースあり ・ダッシュボードの変形最小限(貴重) ・シートバックネットの弛み無し(貴重) ・サンルーフスイッチのベースが崩壊してない(貴重) ・サイドウインドウ・ガイドのキャップが劣化してない(貴重) ・アナログ時計生きています(貴重) ・ザ・バブル期感満載のフロアマット状態良し ・リアドア内蔵灰皿(シガーソケット付き) ・メーターパネル内ドットの欠けなし(貴重) ・コンプレッサー交換済み ・レギュレータ交換済み またオリジナルを重視する観点からBOSE社製のオーディオシステムはそのままにしてありますが、スピーカーが鳴らないそうです。オリジナルにこだわり当時物を鑑賞目的で大切にされておられます・・・。 その他機関に関してはオーナー様にお伺いしたところ不具合は全くありません・・・。 いつでも直せる右ミラーの小さな線傷・・・リアバンパーの微細な擦り傷・・・、左フロントバンパーの微細な線傷・・・右フロント・ドアにある、言われなければ気が付くこともない極小さなデントなど、いつでも直すことができる部分はあえて残し、オリジナルの凄みを大切にされておられます・・・。
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Q45を高い感性で受け止め熟知したコレクター様ならではの深い一言・・・ 「このクルマにはカップホルダーも無いんです、飲みたければちゃんと車を停めてしかるべき所で飲みなさい、とドライバーの所作を美しくさせてくれる様です・・・!」 ここまで読み進めて頂き、オーナー様のYoutube チャンネルもご覧になって頂いたとすれば・・・なぜ手放す事を決意されたのかという疑問が必ずおありの事でしょう・・・。 人生ライフステージの変化とは・・・誰にでも予告なしに訪れるもの・・・。止むを得ないそんな変化から秘蔵の一台を手放すことを決意されたとのこと・・・。 「バブル隆盛から三十余年経過・・・ジャパン・ネオ・クラシックへと完全昇華した今、成熟した感性の元初めて理解される唯一無二な魅力の数々がたまらない一台・・・。コレクターが断腸の想いで手放す極上92年式日産インフィニティQ45は大人心を見事に揺動する一台だった・・・!」 まさに探しても絶対に出ない・・・ただひたすら出会いを待つしかない一台です・・・。
この大変素晴らしい「1992年式 日産インフィニティ Q45」は現在、 大阪府にあります。 個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。 【お問い合わせに際して・・・】 過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。 本記事内容は、2024年5月29日晴天下9時より、約4時間の取材時間の中で、オーナー様インタビュー〜ナビシート乗車体験したものを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。状態等のコメントも、あくまで取材時の天候、状況及び、筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。 掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。 何卒宜しくご検討下さい。 |
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以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。 整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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400万円 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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