〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆ブルーバード410型について
―――――――――――――――
ダットサン・ブルーバードの2代目にあたる410型ブルーバードは1964年に登場します。410型の最大の特長は、ボディ構造が日産車初のフルモノコック構造となったこと、そして、カロッツェリア・ピニンファリーナがデザインしたことです。
ボディタイプは、4ドアセダン、5ドアワゴン、途中から2ドアセダンが加わりました。
エンジンは、直列4気筒OHVエンジンを搭載、排気量は1.0リッター、1.2リッター、1.3リッター、1.6リッターがあり、1.2リッターにはSUツインキャブ仕様のスポーツセダン「1200SS」、1.3リッターにもSUツインキャブ仕様のスポーツセダン「1300SS」、1.6リッターにもSUツインキャブレター仕様の「1600SSS」がありました。
トランスミッションには3速マニュアル、3速オートマチック、4速マニュアル、のちにボルグワーナー製3速オートマチックも登場します。
サスペンションは310型を踏襲、フロントがダブルウィッシュボーン式、リヤはリジッド・リーフ式が採用、ブレーキは4輪ドラム式が採用されました。一部スポーツセダンには前輪ディスクブレーキを装備。
「SS」モデルは日産がレース参戦をめざし、開発された車両です。現に1964年5月の第2回日本グランプリでは1001〜1300ccクラスで16台中13台をブルーバードSSが占め、12位までを独占する圧倒的な結果を生みます。
また「1300SS」は1966年のサファリラリーに参戦して5位入賞・クラス優勝を飾っています。これを題材に出版された「栄光の5000km」が後に、車両を510型に換えて映画化されました。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆ご紹介する車両について
――――――――――――
今回ご紹介する車両は1965年モデルのブルーバード1300デラックスです。
保証書を見ますと昭和40年に名古屋日産モーター株式会社から出てきた車両、登録番号は名古屋5ナンバーでずっとワンーナーだったようですが、諸事情により手放され、現オーナーさんが約6年前に縁あって購入されます。
購入当時のコンディションはあまりいいと言えず、それならば私が復活させようと思われ、現在に至ります。
メンテナンスの項の2017年からの整備は現オーナーさんが行なわれた記録です。
一通り整備は終え、これから楽しもうと思っていたのですが、他にも面倒を見る車があることなどを考えたとき、好きな方に譲った方がいいと考えるようになり、エンスーの杜への掲載依頼となりました。
〓〓〓〓
◆外観
――――
塗装は全体に経年によりクリアの剥がれがあります。
ボンネットは前オーナーさんの時代に部分塗装していると思われますが、少し塗装の浮きが見られます。
ウインドウガラス類のウェザストリップは劣化が見られました。
リヤフェンダーの左アンダー部にサビと穴が見られました。またトランク後部には塗装のひび割れがあります。
ヘッドライトレンズ、リヤコンビネーションライトレンズはきれいでした。
エンブレムは全部揃っているようです。
ドアの開閉はスムーズでした。
バンパーのメッキ類は多少の曇りはあるもののきれいな方だと思います。
ウインドウガラスサッシ、フェンダーミラーのメッキもきれいです。
ホイールカバーは健在、全て揃っています。
タイヤサイズは165/80R13を履いています。
〓〓〓〓
◆内装
――――
オリジナルの状態を保った車内はきれいな状態です。
メーターは横長のメーター、オリジナルのメーターです。
ダッシュパネルの割れはありません。
インパネはボディカラーと同色カラーです。
オーディオは純正のAMラジオです。
シフトコントロールレバーはコラムシフト、パーキングブレーキはステッキタイプ、時代を感じさせる仕様です。
フロントシートはベンチシートです。
フロントシートのシートクッション部に破れがありました。オリジナルのままがいいと思い、補修はしていません。前後にシートカバーを被せています。
天井に垂れはなく、きれいな状態でした。
〓〓〓〓
◆機関
――――
1.3リッターエンジンと3速マニュアルとの組み合わせです。
シングルキャブレター、機械式フューエルポンプ、ポイント式のディストリビューターなどオリジナル仕様です。
エンジンの始動は、スムーズ、アイドリングも安定していました。
◆エンジン仕様
・エンジン種類:水冷式直列4気筒OHVエンジン
・排気量:1299cc
・最高出力:46kW(62ps)/5000rpm
・最大トルク:98Nm(10.0kgm)/2800rpm
〓〓〓〓
◆足回り
――――
オリジナルの足回りです。
特に不具合はありませんが、ゴム類の劣化はあります。
◆足回り仕様
・ステアリング:ボールナット式
・サスペンション(前):ダブルウイッシュボーンコイル
・サスペンション(後):リジッド半楕円リーフ
・ブレーキ(前後):ドラムブレーキ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆メンテナンスについて
―――――――――――
残っている整備記録簿を以下に記します。
◆2022.8 車検 84,250km
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
◆2022.4 一般整備
・キャブレターパッキンOHキット交換
・フューエルストレナー交換
・エンジンコンディショナー注入
・バッテリーターミナル取付け
・クラッチレリーズ交換
・ブレーキフルード交換
◆2021.5 一般整備 84,167km
・フロントホイールシリンダーリヤ側 左右交換
・フロントホイールシリンダーフロント側 カップキット交換
・ブレーキオイル交換
◆2020.10 一般整備 84,035km
・フロントホイールシリンダーカップキット交換
・リヤホイールシリンダーカップキット交換
・ブレーキライニング張り替え
・ブレーキオイル交換
・エンジンオイル交換
◆2020.7 車検 84,010km
・左右アッパーボールジョイントブーツ交換
・左右ロワーボールジョイントブーツ交換
・アイドラアームブッシュ交換
・ブレーキオイル交換
・リヤリーフスプリングスペーサー交換
・メーターパネルウインカーバルブ交換
・エンジン調整
◆2018.6 一般整備
・ETCセットアップ
◆2017.11 一般整備 83,816km
・ディスビポイント調整
・キャブレター各部増し締め
・キャブレターフロートカバーガソリン漏れ修理
・エンジンオイル交換
◆2017.3 車検 83,713km(名古屋506ナンバーに変更)
・ブレーキフルード交換
・ブレーキオイル交換
・タイヤ交換(ダンロップ、165/80R13)
◆2014.2 車検(名古屋5ナンバーを継続)
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・LLC交換
・クーラントプラス注入
・ホイールシリンダー交換
・PCV交換
◆2011.12 車検 82,107km
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルエレメント交換
・LLC交換
・ブレーキフルード交換
・ハイフレヤー交換
・右フロントタイロッドブーツ交換
・BTP交換
・燃料フィルター交換
・フロントワイパーゴム交換
・アイスプルーフ注入
◆2009.12 車検 80,803km
・エンジンオイル交換
・ブレーキフルード交換
・クラッチマスターシリンダーキット交換
・クラッチレリーズシリンダーキット交換
◆2007.11 車検 78,333km
・エンジンオイル交換
・ブレーキフルード交換
・タイロッドエンドブーツ交換
・ボールジョイントアッパー交換
・ボールジョイントロワー交換
・フロントブレーキカップ交換
・右リヤブレーキホイールシリンダーカップ交換
◆2005.12 車検
・ブレーキオイル交換
・ファンベルト交換
・クラッチレリーズキット交換
・ラジエターキャップ交換
・ポイント交換
・点火プラグ交換
◆2001.12 車検 66,325km
・エンジンオイル交換
・ブレーキフルード交換
・ハイフレヤー交換
・フロントブレーキシュー交換
・右フロントブレーキホイールシリンダー交換
・フューエルポンプASSY交換
◆1999.12 車検
・エンジンオイル交換
・ブレーキフルード交換
◆1997.12 車検
・エンジンオイル交換
・ブレーキフルード交換
◆1995.11 車検 63,025km
・ブレーキフルード交換
・エンジンオイル交換
・ハイフレヤー交換
・パスター処理
◆1994.12 定期点検 62,492km
◆1993.12 車検 61,277km
◆1992.12 定期点検 60,055km
◆1991.12 車検 58,430km
・エンジンオイル交換
・ブレーキフルード交換
・キャブレターガスケット交換
・キャブレターインシュレーター交換
・エンジンラインガスケット交換
・ファンベルト交換
・ラジエターロワーホース交換
・ラジエターアッパーホース交換
・LLC交換
・テールライトレンズ交換
・フロントブレーキホース交換
・リヤブレーキホース交換
・パッキン(ブレーキホース)交換
・ポイント交換
・キャブレターフロートパッキン交換
・バッテリー液注入
◆1990.11 車検 53,406km
・ブレーキフルード交換
・アッパーボールジョイントブーツ交換
・エンジンオイル交換
・タイヤ交換
・リヤブレーキシュー交換
・ペダルゴム交換
◆1989.11 車検 47,320km
・フロントブレーキカップキット交換
・リヤブレーキカップキット交換
・ロワーボールジョイントブーツ交換
・タイロッドエンドブーツ交換
・バックライトバルブ交換
・ホイールシリンダー交換
・ワイパーブレードゴム交換
◆1987.11 車検 41,035km
・フロントブレーキカップキット交換
・リヤブレーキカップキット交換
・ブレーキフルード交換
・ハイフレヤー交換
・フロントタイヤ交換(中古)
・リヤフラッシャーレンズ交換
・ヒーターホース交換
・フロント左ホイールシリンダー交換
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。