初代フェアレディZは先代の「ダットサン・フェアレディ」に代わり、1969年に発表され1978年まで生産されました。
日本を代表するスポーツカーとして名を馳せ、特に北米で大ヒットした初代フェアレディZの歴史はこのサイトを見られている方であれば皆さんご存じでしょうし、その栄光についてはあれこれ説明する必要も無いでしょう。
車体は軽量なモノコックボディに、四輪独立懸架のストラット式サスペンションを備え、L型直列6気筒2000ccエンジンが搭載されています。
今回ご紹介するGS30型は全長を310mm延長した4人乗りモデル(2by2)として1974年に追加されたモデルとなります。
【外装】
初代フェアレディZのイメージカラーでもあるマルーンのボディは過去に白色から塗り替えられたもののようで、艶もあり、凹みや大きな傷もありませんので全体的には綺麗です。
しかし、近年にレストアされたものでは無いためよく見ると所々に小さな塗装の痛みが散見されました。
細かい部分まで正確にお伝えすることが、見ていただいている方の安心感にも繋がると思いますので、重箱の隅をつつくようではありますが、些細な欠点を列記いたします。
・フロントスポイラー下部の色剥げ(タッチアップで塗れば目立たなくなると思います)
・ボンネット先端部、右前フェンダーミラー内側に塗装割れあり(タッチアップ済)
・ボンネットに2〜3箇所、ルーフに5〜6か所程度の小さな塗装割れあり(タッチアップ済)
・右後ろピラー、右リアウィンドウ上部、右リアタイヤの前部分のパネルに塗装痛み少しあり
・リアバンパーは本来はメッキですが、シルバーに塗装されています。
なんと言っても半世紀前の車両です。レストアされた車両でもない限りは錆や痛みがほとんどない車両はなかなかありません。「実際に中古車に車を見に行ったら写真では綺麗だったけどあちこちに傷や痛みがあったよ」という経験がある方もいらっしゃると思います。
そういう思いをしていただきたくありませんし、エンスーの杜では現車確認をせずに我々を信頼していただいて購入していただく方も多いため、細かく記載しておりますが、年式を考えると決して悪い状態ではないことをお伝えいたします。
錆は少なく、フェンダー内側やドア下部なども綺麗な状態でした。
【内装】
内装についても外装と同様に無傷無欠点とはいかず、年式なりのヤレや痛みが散見されます。オーナー様も新車のようにピカピカにしないと気が済まないというタイプではなく、多少のヤレもあまり気にせず楽しまれているようです。
フロントシートは前後ともレカロに交換されており、綺麗な状態です。色合いも内装にマッチしており、オリジナルにこだわらなければシートの性能的にはレカロのほうが優れているでしょうし、こういう選択もありだと思います。ノーマルシートはありません。
こちらも欠点を列記いたします。
・ダッシュボードに割れあり(3箇所程度)。シールで埋めて補修しています。普段はダッシュボードカバーを掛けられています。
・右ドア内貼りの右上角に補修あり。
・リアシート左側、シートベルトがオリジナルではないものと交換されている。
・リアシート左座面に煙草穴、右座面に5Cm程度の破れあり。
・エアコン(ガス漏れ)、時計、オートアンテナの故障。
【機関】
ご購入後は車検時に整備工場にて整備、というごく普通の整備をされているのみです。特に大きくお金のかかるような大きな故障は無かったとのことです。
今回、旧車イベントに参加されるため大分から福岡に来られた際に取材させていただいたのですが、何も問題なく快調に走って来られており、エンジン足回り等問題ありません。
タイヤは2019年製のブリジストン・ポテンザRE003、205/55R15(前後8部山)が装着されています。このタイヤ・ホイールだとフェンダーから少しはみ出すとのことで、車検用のタイヤ・ホイールも1台分あるとのことです。
【整備履歴】
お車は2008年に整備工場の方が所有されていたものを購入されています。
整備履歴は車検時の定期点検記録簿があるくらいですので、車検時の走行距離を記載いたします。
2008年7月 走行49,858Km
2010年7月 走行53,157Km
2012年8月 走行54,684Km
2014年8月 走行55,040Km
2016年8月 走行55,587Km
2020年8月 走行56,200Km
2022年8月 走行56,500Km
2023年5月現在 走行57,000Km
15年間の所有で7000Km、年間500km弱しか乗られておりません。
趣味として、また、調子を維持するためにたまに乗る程度とのことです。
【後付けパーツ】
フロント左右レカロシート
アルミホイール
永井電子製、ウルトラプラグコード
エアクリーナーを社外品に交換
上記全て、購入時からの状態だそうです。
ETC車載器
車検用としてアルミホイールとタイヤ1台分あり
【取材担当者からの一言】
取材当日、旧車イベントに参加されておりましたが、立ち止まって写真や動画を撮影される方が多く、人気のほどがうかがえました。
製造から約半世紀が経ち、今となっては貴重な自動車文化遺産と言ってもよいお車ですので、引き継いで大切にしていただける方に乗っていただきたい一台です。
実車は大分県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル委託料金、自動車税(月割りはご負担下さい。
以上の記事内容は、オーナー様のコメントと取材をもとに作成したもので、わかる欠点なども含めて記事を作成しておりますが、不具合箇所、整備履歴、修復歴などに関して取材時に完全に把握することはできませんし、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。エンスーの杜より無理に購入を勧めることはございませんので、最終的にはご自身でご確認の上、購入をお決め下さい。