〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆日産Be-1について
――――――――――
日産Be-1(ビー・ワン)は、日産自動車が1987年に販売した乗用車、初代の日産マーチにレトロなデザインを与えた小型車であり、「パイクカー」と呼ばれる分野の先駆けとなった車です。
Be-1は「形式は常に機能に従う」(ルイス・サリヴァンの言葉)という近代工業デザインの原則を投げ捨てた、当時としては革新的な車でした。
合理性から解放されたパイクカーは欧州メーカーにも影響を与え、1990年代以降のニュービートル、ミニ (BMW)など、新たなリバイバルデザインの潮流を産むことになります。
1987年1月に限定10,000台という設定で販売が開始され、大変な人気となり、約2カ月で予約が完了となりました。
Be-1のフロント及びリヤ・エプロン部(バンパーとナンバープレートが取り付けられている部分)、フロントフェンダー部の材質には、フレックスパネル(Flex Panel)が用いられました。これは複雑なデザインの再現性や成型のしやすさ、経年による退色がないとい理由からだそうです。
また、Cピラー外装部分にはABS樹脂が使われたり、エンジンフードやドアパネルにはデュラスチールを採用したりと、今までにないデザインを実現するために様々な新素材が採用されました。
機関は日産マーチと同じ、1.0リッター直列4気筒SOHCエンジン、トランスミションは5速マニュアルと3速オートマチックの選択、駆動方式はFFです。
ルーフは、スチールのノーマルと電動式キャンバストップの2種類がありました。
その後、日産はフィガロ、パオ、エスカルゴ、ラシーンなど次々と投入、一大ブームとなりました。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆ご紹介する車両について
――――――――――――
今回ご紹介する車は、日産Be-1、限定10000台、それも走行距離はわずか1,000km、もうレア中レアといっても過言ではありません。
現オーナーさんは、2015年にお知り合いの方から購入します。当時の走行距離は240km、ワンオーナーカーだったそうです。お知り合いの方が購入はしたものの乗らずに大切に保管されていたようです。
現オーナーさん、他にも車を所有していらっしゃいます。旧車やバイクもあり、素敵なガレージライフを過ごしていらっしゃいます。
しかし、数ある車も面倒を見なければ悪くなりますので少し車を整理しようと思い、エンスーの杜への掲載依頼となりました。
〓〓〓〓
◆外観
――――
ボディカラーはトマトレッド、塗装は新車に近い状態だと思います。
特にキズなども見当たりませんでした。
2021年3月にコーティング(ダイヤモンドキーパー)を施工しています。
ボンネットのエンブレムは黒にシルバーカラーで「NISSAN Be-1」とあり、お洒落なワンポイントです。
丸いヘッドライト、縦縞なテールライト、レトロ感たっぷりです。
ワイパーの丸穴、Cピラーの丸穴、楽しいデザインですね。
フロントフェンダーに触ってみましたが柔らかい素材でした。
ドアミラーのジャバラは、ビタローニミラーを思い出します。
電動キャンバストップは可動するのを確認しました。ほぼルーフ全面を開放するキャンバストップはフィアットチンクエチェントやシトロエン2CVを思い浮かべます。
ホワイトのスチールホイールにブラックのホイールカバー、タイヤサイズは165/70R12です。
〓〓〓〓
◆内装
――――
シートカラーはベージュカラー、ヘッドレスト形状がお洒落ですね。
シート生地にはBe-1の商品タグがありました。
丸いホワイトメーター、シンプルでノスタルジックな雰囲気がいいですね。
ステアリングホイールは3本スポーク、細身のスポ―クがレトロな感じです。
ドアトリムのインナードアハンドルはパイプ形状、これもいいですね。
オーディオはCDデッキを装備しています。
〓〓〓〓
◆機関
――――
1.0リッター直列4気筒SOHCエンジン、3速オートマチックとの組み合わせです。
機関は快調でした。
◆仕様
・エンジン形式:水冷直列4気筒SOHCエンジン
・総排気量:987cc
・最高出力:52ps/6000rpm
・最大トルク:7.6kgm/3600rpm
〓〓〓〓
◆足回り
――――
ノーマルの足回りです。
◆仕様
ステアリング形式:ラック&ピニオン式
フロントサスペンション形式:独立懸架ストラット式
リヤサスペンション形式:4リンクコイル式
フロントブレーキ形式:ディクスブレーキ
リヤブレーキ形式:ドラムブレーキ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆メンテナンスについて
―――――――――――
残っているメンテナンス記録簿を以下に記します。
◆2022.8 車検 1,100km
・エンジンオイル交換
◆2020.8 車検 1,021km
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルフィルター交換
・クーラント交換
・ブレーキフルード交換
・ワッシャ交換
・ブレーキホイールシリンダーカップ交換
◆2018.5 車検 932km
◆2016.6 車検 240km
・エンジンオイル交換
・エンジンオイルフィルター交換
・クーラント交換
・ブレーキフルード交換
・PCVバルブクリーナー
・アイスプルーフ
・ATフルード交換
・ラジエターホース交換(アッパー、ロワー)
・タイヤ交換
更新記事(2023.7.11)
値下げをしました。これだけ走行距離が少ない車両は探しても見つかりません。ぜひ、パイクカー好きな方、ニッサン推しの方、お問い合わせください。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。