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日産 フェアレディZ GS31改 1978年式
車検 切れ(新規2年付き) 走行 不明 備考 全長・全幅公認取得車両
長さ 455cm 171cm 高さ 124cm 重量 1250kg 排気量 2000cc
取材日2020年10月12日

「あの時の夢をもう一度走らせたい!並々ならぬ情熱で現代に蘇った絶版オリジナルZ」

世界的に見てもクラシックカーとして人気が高い1969年〜78年にかけて日産が生み出した初代S30系のフェアレディZは、当時アメリカ日産の社長であった片山豊氏が北米マーケット開拓の為に「ジャガーEタイプの様な車を作れ!」とデザインチームを説得し誕生した話は有名です。その後、片山氏の思惑通り、欧州車と比べて当時遥かに廉価でありながら性能的には互角以上の技術を盛り込んだ初代S30系は北米で大ヒットします。筆者は2000年まで米国にいた経験がありますが、現在でも熱狂的北米エンスージアストが異国情緒いっぱいにモディファイを施したZ-Carはアメリカ大陸の至る所で見ることができます。

 

「ちょっと野暮な2by2をあの頃乗りたかったグッとくる貴婦人に仕上げるプロジェクト!」

今回お会いした自動車整備士の資格を持ち、プロのモデラーであるオーナー様が、並々ならぬ愛情と情熱で製作期間1年3ヶ月、毎日仕事を終えられてからの延べ数百時間を投じて、時にはガレージで寝泊りしながら、まさにドンガラ状態から製作されたのが今回ご紹介するGS31改です。ロケーションのとても良い取材場所に現れた貴婦人は、まさに映画「マイフェアレディー」の如く、野暮な田舎娘が貴婦人へと変身したかの様に、男心をくすぐるグッドなセンスで要所をまとめられた、まさにクールビューティーな貴婦人だったのです。 そう!あのマルーンカラーとZノーズにボリューム感あふれるプロポーションが見た事の無い長身ロングホイールベースでさらに磨きがかかる!「あの時の夢をもう一度走らせたい」という熱望をプロのモデラー感性100%オーナー様がイメージの100℃沸点を超えて昇華させた「息を呑むほど美しい・・・」というプロポーションを持った情熱マシンだったのです。見る角度を変えるとそのボリューム感あふれるプロポーションは複雑な曲面デザインが織りなす技で幾度も変わります!そこが何とも美しい!目の前のグッとくる普通よりプロポーションの良くなった(ロングホイールベースの意)貴婦人を前にして、思い浮かんだのが冒頭の片山豊氏の名言「ジャガーEタイプの様な車を作れ!」だったのです。

 

「作り手の感性が脳裏のイメージで生み出したオリジナル貴婦人」

オーナー様の1/1モデルカープロジェクトが始まったのは今から5年前、程度の比較的よかった2by2を偶然手に入れられた事から始まります。まずは全て降ろしてドンガラ状態にしL20エンジン・トランスミッションを全てばらしてオーバーホールされました。基本的にエンジンは最終型ボッシュ開発のLジェトロニック・日産E G I仕様で現在は「見た目と裏腹・楽に乗れる貴婦人仕様」になっています。いじり倒した(いじめ倒した)結果普段に乗れなくなった車をよく見かけますが、普段に気軽にこの貴婦人に乗れるのは何とも嬉しい限りです。その後は入念なボディレストアに着手、腐食など比較的少なかったボディを全て剥離し仕上げられます。その作業はまさに情熱なしでは語れません、部品1つ1つを成長した貴婦人をイメージに丁寧に愛情かけて磨きあげ「寿命が明らかに短くなった」と笑いながらお話しされるそのお言葉に「何とも楽しい素晴らしい時間をすごされた」と感じずにはいられませんでした。

企業がものづくりする背景には必ず時間とコストに縛られた製作環境がありますが、この時間とコストを度外視した情熱のものづくりは時に企業が生み出し得ない素晴らしい作品ができると私は常々思います。苦しい(本当は楽しい)時間を過ごされ段々と貴婦人の形が見えてくるにつれ、仕上がりイメージが湧いてこられた1/1モデラーオーナー様、いよいよ脳裏のイメージを具現化する仕上げ作業へと進みます。「旧車はこうして乗るんだよ」と言わんばかりの20回以上トライされた5分割Gノーズの完璧なインストール。3分割リアスポイラーのあの後付け感がたまらない雰囲気。長く〜低く〜そしてワイドに!カヤバのショートショックに亀有の強化サス(車検対応)で大人のセンスあふれるローダウンを実現。フロントに9.5J、リアに11.5J(!)という深リムホイールを収めるべく、リアはオーバーフェンダーを何と(!)2枚重ねて削り出し成形してこの貴婦人の独自のオリジナルプロポーションを生み出されたのです!

 

「華やかなデビュー・・・そして想いが形になった瞬間に待っていた事」

「あの時の夢をもう一度走らせたい・・・」そんな気持ちで始まったプロのモデラーオーナー様の「オリジナルを超える事を目標にプロポーションがグッドな貴婦人を脳裏のイメージ通り感性で作り出す」という壮大なプロジェクトはお上のお墨付き「改造公認車検」を経て華やかな社交界にデビューいたします。かねてよりオーナー様の夢の舞台であった某有名ノスタルジックカーショーに出演、また地元の新聞でもその華やかな貴婦人デビューが大きく紹介されました。その結果としてオーナー様は現在仲間も大勢増え、とても有意義な人生をお過ごしです。そしてこの物語は意外な方向に・・・手塩にかけ成長しデビューした貴婦人を見て感無量のあまり現在は燃え尽き症候群となられるのです・・・。作り上げることに最大の喜びを感じ、仕上がったら乗らない・・・エンスーの杜の取材では時折お聞きするこの事実。決して愛情が冷めたという事では無いのです。
オーナー様が「こいつが役割を果たしてくれたんだ・・・」とそっと呟かれた一言でこのお気持ちがひしひしと伝わります。そしてこの一言がこの物語で筆者が一番心に残った事なのでした。並々ならぬ愛情でプロのモデラーオーナー様に育てられた、どこか古典的英国射牙淑女に似た趣のあるプロポーション抜群のオリジナル貴婦人はこうして次の育ての紳士を探す事になったのです。

 

「この物語の後書・・・」

エンスーの杜掲載写真は上限50枚ですが、気が付けば写真撮影枚数300枚以上、その殆どが微妙に角度を変えた位置からのショット。目の前の貴婦人がボリューム感豊な表情を見せてくれる事を心から楽しみシャッターを押し続けていました。30cm長いホイールベースとより低くワイドなイメージがここまで2by2を変えるのか!と驚愕し、既存概念に捉われずに情熱レストアされたオーナー様の感性にまさに脱帽という心持ちです。
こんな素敵な貴婦人に乗りたい時にそっぽ剥かれる事なく、むずかる事なく素直に答えてくれ毎日乗れたらどんなに素敵なエンスーライフを送れる事になるか・・・。この「78年フェアレディZ GS31改」は道ゆく人を思わず振り返えさせる事が出来る本物の貴婦人と感じた取材でした。オーナー様の情熱に心から敬服の念と感謝の気持ちを込めて。

 

 

この車両は現在、長野県にあります。
現在車検切れですが、オーナー様のご好意で新規2年車検付きで購入いただけます。もちろん個人のため諸費用等はかかりません。加えて自動車税(月割り)とリサイクル料はオーナー様のご好意でオーナー様にご負担いただけます。ただし陸送等は購入者様の方で手配をお願いいたします。
(お問い合わせに際して)
このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物でオーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

888万円
画像クリックで拡大出来ます
日産フェアレディZ GS31改 
240Zモディファイが施されたGS31改(全幅・全長公認取得済み) 
初代S30型系の最終イヤーモデルを見事なまでにプロのモデラー様が昇華させました 
この車のオンリーワンな特徴は2by2ボディからの240Zモディファイである事・・・ 
310mm長いホイールベースが独特のボディラインを生み出しています 
Zノーズもプロのモデラー様の手により素晴らしい納まりに仕上がっています 
カヤバ製のショートショックと亀有製の強化サス(車検対応)により・・・ 
「男心にグッとくる」大変センス良い範囲でローダウンされており 
美しく伸びやかな古典的英国ロードスターボディを彷彿させるボディラインを創造しています 
リアのボリューム感あふれるこの車両ならではの特徴は・・・ 
11.5J(!)という幅のホイールをリアに納め 
リアオーバーフェンダーを2枚つないで成形した離れ業で 
「男心になんともグッとくる」独善的貴婦人アピアランスを創造しています 
あの頃の憧れのモデルを現代に再現してどうしても乗りたい!・・・ 
その想いを持ったプロのモデラー様によるオンリーワン創造モデルです 
希少3分割リアスポイラーの雰囲気が素晴らしい 
フロントは9.5Jワタナベが納まります 
リアには圧巻の11.5J(!)超深リムポリッシュ仕上げが「男心をくすぐります」 
リアクオータのバッジ「貴婦人の紋章」も健在です 
この迫力あふれるボディライン!これこそがこのオリジナルGS31改の特徴です 
ブレットタイプフェンダーミラーが全体意匠にセンスよくマッチしています 
「旧車はこうして乗るんだよ」と言わんばかりの深リム貴婦人 
1/1モデルカーを仕上げるかの如く細部に渡って手が入った車両です 
こんな意匠、現代の車にはありません!当然大変クリアな良い状態です 
インストールにとても苦労された5分割Gノーズの納まりも素晴らしい仕上がりです 
ドンガラ状態からパーツ1つ1つリニューアルもしくは再塗装して仕上げられました 
エンジン下回りなど大変素晴らしいコンディションです 
燃料系・足廻り系・ブレーキ系全てリニューアル、各部強化ブッシュやO Hキットで磨きあげ 
座っているだけでテンション上がる「男心をくすぐる」インテリア 
オリジナルハイバックシートは多少あんこが少々抜けていますが、破れほつれはありません 
もちろんナビシートも良い状態です 
ダットサンコンペティション用ステアリングが目の前に・・・冷静ではいられない空間 
伝統的なZのメーターレイアウトの元祖がここにあります 
古典的A B Cペダルレイアウト 
ミサイルスイッチは後部に積んだサブバッテリーとメインバッテリーの切り替え用です 
普段は畳んで2シーターレイアウトですが、起こせばシートが出るのは嬉しい装備です 
仕上がったドアトリム〜ダッシュ〜シート座面のイメージ 
ステアリング越しのメーターナセルにやはり「男心くすぐられます」 
オーバーホールされ、磨き上げてセットアップされたL20エンジン&トランスミッション 
ブレーキが泣き所という問題をマスターバックとシリンダ交換(S14用)で見事に解決 
フルレストアを経た大変美しいエンジンベイ 
どこを見ても大変素晴らしい状態です 
アルミ製大容量ラジエータコアに換装すみ 
 
泣き所のブレーキをアップグレード「よく止まる」車です  
エンジンは基本オリジナルです、見た目と裏腹に大変乗りやすい車両に仕上がっています 
隙間の奥が美しいのはなんとも言えず嬉しいポイントです 
エンジンが回っていてもほとんど振動せず廻るフルレストアL20 
フード裏ももちろんピカピカです 
あの頃乗りたかった車の夢を叶える絶盤貴婦人です 
 


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