＜三菱360について＞

三菱360は1961年に新三菱重工業(現在の三菱自動車工業)が発売した同社初の4輪商用軽自動車です。
終戦後製造を行ってきたオート三輪の技術と経験・実績を踏まえて開発された軽ボンネットバンであり、後に発売される初代三菱ミニカ、初代三菱・ミニキャブのベースになった車両です。

駆動方式はフロントエンジン・リアドライブでドアは前開き式を採用。
スプリングはフロント横置きリーフ独立、リアが半楕円リーフリジッドという耐久性の高い手法を採用。

エンジンはME21型2ストローク強制空冷直列2気筒・359ccで最高出力は17馬力を達成。
フルシンクロメッシュ式4速コラムMTとの組み合わせで、当時の日本の道路事情では充分な性能である最高速度80km/hの動力性能を確保していました。

バックドアは、スタンダードが横開き、後に追加されたデラックスが上下開きとなっており後部座席を倒して2名乗車とする事でゴルフバッグを2個積める広いスペースが確保できました。
当時のボンネット型軽自動車の中では広い荷室を備えていることがセールスポイントでした。
三菱360ライトバンのこうしたパッケージングはその後の軽ボンネットバンの雛型ともなったそうです。

＜当車両について＞

2021年購入、3オーナー　
事故歴・修復歴不明（現オーナー時は無し）
取説・記録簿あり

当オーナー様が購入されてからメンテナンス履歴は下記になります。

・プラグコード交換

・プラグ交換

・ヘッドライト交換

・ヘッドライトリレー交換

・バッテリー交換

・オイルホース交換

・各種油脂類交換

他にメインの車を所有しているのであまり乗る機会が無い事などの理由からエンスーの杜へ掲載する運びとなりました。

オリジナル度が高いこの車両をこのまま維持し大切に所有して頂ける方にお譲りしたいと考えております。

＜外装＞

オリジナルカラーのグレーは綺麗な状態です。
但し、55年経過しておりますので艶は若干引けております。

メッキパーツの状態はまずますの状態です。

ボディ全体に錆浮きや腐食等見受けられませんでした。

リア左フェンダーにえくぼ、ボディ各所にタッチアップ跡が見受けられました。
オーナー様曰く、助手席側ドアは何十年前に塗られているとのことでした。

詳細はご見学時に現車確認をお願いします。

＜室内＞

オリジナルシートは綺麗な状態です。
ダッシュボード上面にクラック等見受けられませんでした。

天井パネルも同様に綺麗な状態です。

室内に一部、ビニールが残っている個所があります。

詳細はご見学時に現車確認をお願いします。

＜エンジン＞

2ストロークエンジンの始動性はとても良好でアイドリングも安定しておりました。
冷間時の始動はチョークを引けば問題ないとのことでした。

気になるようなオイル漏れや異音は確認できませんでした。

詳しくはyoutubeに動画アップしましたのでご確認頂きたいと思います。

＜その他＞

オーナー様より下記パーツをお付け頂けるとのことです。
・三菱360修理解説書(コピーになります)　

※当車輛はシングルナンバー(群ナンバー)がついております。
このナンバーが継承できる方へお譲りしたいと思います。

＜取材後記＞

オーナー様のご厚意により、同乗走行させていただきました。
吹け上がりの軽いエンジン＆心地よいチャンバーサウンドを奏でて素晴らしいクルマだと思いました。
(制限速度内での同乗走行です。笑)

日本の軽自動車・軽貨物車の歴史を作ったクルマだと思いますのでエンスーな貴方に継承して頂きたい車両です。

(youtubeに動画アップしましたので宜しければご確認ください。)

コンディション維持のため、走行距離は伸びますことをご了承ください。

なお、オーナー様ご多忙のため、ご見学については購入検討の方のみに限らせていただきます。

個人のため、消費税はかかりません。
リサイクル料(2,740円)及び及び自動車税の残存期間分は別途ご負担下さい。

 

車両は栃木県にあります。

詳細は車両見学の際にご確認ください。