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◆ミニ・モークについて
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1964年8月にミニの派生系として5番目に登場したのがミニ・モーク。
モークとは、イギリスのスラングでロバの意味で、ミニ(1959年)の設計者として有名なアレック・イシゴニスによる設計です。そのため、エンジン、足回りなどミニのコンポーネントが流用されています。
当初は軍用車として計画されました。空挺部隊において、落下傘とともに降下し、着陸後、人員と武器を載せて運ぶ、といった特殊な用途を想定していたようで、あのボディ形状も狭い航空輸送機の荷室に積み重ねておくことができるように意図されたものとのことです。
しかし、最低地上高の低さとタイヤ径が小さかったため、オフロード走破性に難があり、イギリス軍の正式採用はなくなりました。そのまま消えてしまうのかと思いきや、民間向けのレジャービークルとして生まれ変わります。
イギリスでの生産は1964年から1968年と短命に終わるのですが、オーストラリア(1966年〜1982年)やポルトガル(1984年〜1993年)など、ノックダウン生産は続けられました。そのポルトガルのモーク工場を1990年にイタリアのバイクメーカーであるカジバが買収しました。1995年に生産地をイタリアに移転することが決まり、生産ラインの設備などが移されましたが、それ以降生産が始まることはありませんでした。
モークの公式な記録では、この事態を指し、1996年に生産中止となっています。
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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は、モーリス・ミニ・モークです。
日本に入ってきた時は2人乗りだったため、乗用として登録するため、リヤシートを設けています。
ロールバーは最初から装着状態だったそうです。
軽量のボディであるため、排気量は小さくても軽快に走ります。
楽しい車ですとオーナーさんがお話していました。
モークの原型モデル、ミニの派生系モデルとしてミニフリークの方には持って頂きたい車です。
車庫整理のための売却です。
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◆外観
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現オーナーさんが全塗装しています。元色は赤のようです。
フロントマスクは状態がよくなかったため、作成し直しています。
ボディ全体にそれなりのサビや塗装の割れなどが見られます。
経年劣化は仕方がないところでしょうか。
幌、サイドのカーテン付き、各スクリーンはクスミがあり、透明度に欠けます。
タイヤサイズは、ヨコハマタイヤのリブパターンタイプ(5.00-10 4PR)、スチールホイールです。
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◆内装
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内装と言わるようなものはありませんね。
メーターは交換歴がありますので実走行距離はわかりません。
リヤシートは、ジムニー用と思われます。
フロントシートには2点式シートベルトがありました。
ヒーターはありません。
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◆機関
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エンジンのプレートには99Hとありますので、載せ替えしてあると思います。
キャブレターはSUシングルキャブ、4速マニュアルトランスミッションです。
現オーナーさんのところに来てからは、エンジンオイルシールのうち直し、クラッチのOHを実施しています。
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◆足回り
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オリジナルの足回りです。
◆足回り仕様
・ステアリング形式:ラック&ピニオン式
・フロントサスペンション形式:ウィッシュボーン/ラバーコーン
・リヤサスペンション形式:トレーリングアーム/ラバーコーン
・フロントブレーキ形式:ドラムブレーキ
・リヤブレーキ形式:ドラムブレーキ
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
リサイクル費用と自動車税の月割り負担分は、別途、清算させて頂きます。