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◆イノチェンティ・ミニについて
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世界的に有名となったミニは、世界各国で生産されます。イタリアのイノチェンティ社もその一つです。イノチェンティ社は元々大手の鋼管および工作機械メーカーで、ランプレッタ・スクーターで大成功を収めたのち英国BMCと提携、60年にオースチンのライセンス生産を開始し、自動車業界に進出しました。
1965年からは、ノックダウン(現地組み立て)方式で自社ブランドのミニの生産を開始します。本国と同様にMk-I『イノチェンティ・ミニ・マイナー848cc』・Mk-Ⅱとモデルチェンジをし、1969年頃から、本国仕様とは趣を異にした『イノチェンティ・ミニ』排気量1001ccと『イノチェンティ・ミニ・クーパー』排気量1275ccを生産します(いずれもMk-Ⅲモデルです)。
外観的な特徴としてエクステリアでは本国仕様にない三角窓、中央にメッキバーが1本入ったブラック塗装のフロントグリルなど、インテリアではイエーガー製の6連メーターや豪華なシートが採用されました。イノチェンティ・ミニクーパーは、本国のミニクーパーSの生産が打ち切られた後もしばらく生産されたようです。
また、クラブマンシリーズ最上級の1275GTよりパワフルなエンジンを搭載していたため、高い人気を集めていたようです。
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◆ご紹介する車両について
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今回ご紹介する車両は、イノチェンティ・ミニクーパー1300モデルです。
ワンオーナーの車を現在のオーナーさんが譲り受けます。
この車両、通常のミニとは大きく変わっているところがあります。それはフェンダーと一体化したボンネット(スチール製)であり、後開きとなっているところです。
また、その他にも前後のバンパーはMk-I仕様、フロントグリルはMk-Ⅲ仕様、ドアウインドウガラスはMk-Ⅲ仕様、トラックリッドもMk-Ⅲ仕様となっています。
内装は6連メーターではなく、ウッド製のインストルメントパネルにセンターメーター、タコメーターなどを装備、イノチェンティ・ミニというよりはクラシックミニのMk-Ⅲと言ってもいいかもしれません。
今でも人気のMk-Ⅲ、一味違うミニに乗りたい方は打ってつけのミニと思います。
エンジンも1.3リッター、走りも期待できるミニです。
現オーナーさん、譲り受けたものの他にもたくさんの車とバイクを所有、やはり好きな方に乗って頂いた方がいいと思い、エンスーの杜への掲載依頼となりました。
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◆外観
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全体的にきれいな状態ですが経年劣化の個所も見あたります。
ルーフは塗装のひび割れがありました。塗装の浮き、キズなどもあります。
リヤスカートパネルにサビ、腐りがありましたが、この部分は鈑金修理してお渡します。
ドア下の錆はありませんでした。
ボンネットは、ボンネットラッチが左右にあり、両側で固定します。
バンパーは前後ともオーバーライダー付きです。
アウトサイドミラーは、ベレGタイプのフェンダーミラーになっています。
ヘッドライトはルーカス製のP700を装備しています。
ポールアンテナは少し変わった形状でした。今まで見たことが形状なのですが、社外品かもしれません。
ホイールはスチールホイールにホイールキャップ付き、タイヤサイズは145R10です。
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◆内装
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ウッドのインストルメントパネルにセンターメーター、タコメーターとクラシックミニの仕上がりとなっています。
シートは高級感のあるシートです。張り替えと補修をしています。
フロントシートベルトはいすゞ製の3点式シートベルトが装着していました。
フロアマットには「KARO」製です。
ステアリングホイールはOBAの革巻きの3本スポークが装着していました。
キルスイッチを装備しています。
ヒーター付き、クーラーは装備していません。
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◆機関
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エンジンは1275ccエンジンを搭載、4速マニュアルミッションとの組み合わせです。
SUツインキャブ仕様、オリジナルのミニとおなじですが、パワーは若干マイルドな味付けとなっているようです。
取材時はキャブの調子が悪く、エンジンを掛けていませんが、先日、オーナーさんから修理しましたと連絡があり、取材をしてきました。エンジンはすぐにかかり、アイドリングは安定していることを確認しました。調子はいいようです。
◆エンジン仕様
・形式:水冷4気筒OHVエンジン
・総排気量:1275cc
・最高出力:71ps/5,800rpm(SAE)
・最大トルク:11.0kgm/3,200rpm(SAE)
・燃料装置:キャブレター×2
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◆足回り
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ラバーコーンの足回りです。
◆仕様
・ステアリング形式:ラック&ピニオン
・フロントサスペンション形式:ダブルウィッシュボーン/ラバーコーン
・リヤサスペンション形式:トレーリングアーム/ラバーコーン
・フロントブレーキ形式:ディスクブレーキ
・リヤブレーキ形式:ドラムブレーキ
屋根付き車庫に保管。
車は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税などかかりません。
更新記事(2023.3.29)
キャブの調整が終わり、エンジンが掛かるようになり、動画をエンジンが掛かってる動画に差し替えました。同時に価格を260万円から220万円に値下げをしました。