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取材日2021年1月20日 |
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「オンリーワンカスタムが見事に施された最終キャブクーパー、ラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様に大いに心躍る!」
ボディの四隅にタイヤを配し、スモールサイズながらも大人4人が乗れるミニは、オイルショックの背景下、小型自動車の需要に対して1959年生産開始、BMCにおいて41年間生産が続いたサー・アレック・イシゴニスの超絶アイデアで世界を席巻した大傑作車です。 しかし、ロールス・ロイスやベントレーなどの大排気量高級車に乗り慣れた当時の英国セレブリティ達にはシンプルなインテリアやエクステリアでは物足らず、著名作品“ピンクパンサー”のジャック・クルーゾー警部役で知られるピーター・セラーズが1963年製の当時新型ミニ・クーパーをオリジナルの4倍以上の費用を掛け、豪華で高級感のあるものに改造したことから、豪華仕様のミニのトレンドが英国で始まります。
「英国コーチビルダー、ラドフォード社によるハイエンドカスタム“ミニ・デ・ヴィル”」
このビジネスチャンスを上手く掴んだのが当時、ロールスロイスとベントレーの老舗小売業者でコーチビルダーとしてあらゆる顧客の要望に応じてオリジナル仕様を架装・改造していたラドフォード社です。ロールス・ロイス、アストンマーチンなどで使用される英国ブランドの部品を多用し、63項目にも及ぶエキストラオーダーのポイントを魅力たっぷりに顧客に提案。ハイレベルな作り込みでオリジナルを遥かに凌駕した最上級モデルは、内部のすべてがロールス・ロイスの様だったと言われる程です。そしてこの洗練されたミニは「ミニ・デ・ヴィル」と呼ばれセレブリティ達のハートを掴んだのでした。
最上位モデルのイメージは、インテリアでは、スミス製コンビネーションゲージ、マップランプなどはロールス・ロイスの物、ボディワークは、ライリーヘッドランプリム、ライリークロームストリップ、ルーカス567フォグランプを内蔵したベネライト社製グリルなどのボルトオンアイテムが標準化され、リアライトは、アストンマーティンやVWビートルのユニットに交換されることもありました。エンジンは、基本純正ユニットのままが標準ですが、スピードウェル社のチューンドバージョンも存在したのです。
このミニ・デ・ヴィルは、当時ロックミュージック創生という音楽の概念を根本から変える革命的サウンドで世界を震撼させたビートルズの各メンバー、スティーブ・マックイーン、ジェームズ・ガーナーといった著名人がステータスシンボルとして愛用した影響も大きく、ラドフォード社は永遠に続くキャンセル待ちリストを持っていたと言われます。
今日の日本で現存するラドフォード・ミニ・デ・ヴィルは殆どなく、その希少なストーリー性と併せてミニのみならず世界中でコレクターが探し求めている車両の一つとなっています。
「14年に渡る“苦難という名の楽しみ”と“あふれんばかりの情熱”で再現されたサー・ポール・マッカートニー仕様のラドフォード・ミニ・デ・ヴィル!」
サー・ポール・マッカートニーが愛用したプレートナンバーGGJ 382C、セージ・グリーンで仕上げられた1965年製ラドフォード・ミニ・デ・ヴィルはビートルズの有名なマネージャー、ブライアン・エプスタインが4人のメンバーにプレゼントした物と言われています。伝説のアビイ・ロードスタジオの門は狭くミニは理想的サイズであり、ドラムスのリンゴ・スターのミニ・デ・ヴィルはドラムセットが積み込める様にハッチバックになっていた程、4人のメンバーはそれぞれの好みにあったラドフォード・ミニ・デ・ヴィルでレコーディングに臨んだ事でしょう。またエクステリアは一見普通のミニに見える為、ロンドンで「ビートルマニア」の目をくらましての移動を、彼らに可能にしたユニークなエピソードも残っています。
サー・ポール・マッカートニーのラドフォード・ミニ・デ・ヴィルは、その後カリフォルニアに渡り、ハリウッド・スポーツ・カーズで定期的に整備を受け、エンジンのリビルドが行われた後、2018年「ワールドワイド・オークショニアーズ」が開催する「オーバーン・オークション」で日本円にして約2700万円で落札され、現在はフロリダのミュージアムで展示されているのです。
この取材でご縁があり筆者が出会いましたのは、「情熱あふれるビートルズフリークの紳士」でした。1990年式最終キャブクーパーを14年前に購入、当初はネイビーブルーだった車両を、このなんとも美しいモスキートグリーンに塗り替えられた事から今回の物語は始まります・・・。 そのモディファイコンセプトイメージは・・・1960年代当時、サー・ポール・マッカートニーがラドフォード・ミニ・デ・ヴィルの中で現代ポップスの歴史を変えた名曲の数々“Hey Jude”や“Yesterday”などの名曲を口ずさんで生み出した「その空間」を再現したい!という熱い・熱い情熱だったのです!
オーナー様は目を細めて思い出を振り返られ、そこからが「苦難のスタートだった・・・!」とおっしゃいます。殆ど残らないサー・ポール・マッカートニーのラドフォード・ミニ・デ・ヴィルの情報を、当時パパラッチ達が写したご本人の写真の僅か背景に映る車両の細部の写真を集めては徹底してリサーチ!国内には皆無に近い、1960年代当時物、実際にラドフォード・ミニ・デ・ヴィルに使用されたパーツの数々を 聞いて驚く金額を掛け・・・
収集された貴重な1960年代当時物のリストをするだけでも・・・・・・ ・Bピラー上部ラドフォード・ミニ・デ・ヴィルの定番、マーシャル製ポジションランプ オーナー様こだわりのポイントは数えきれないのですが、特に外観上の大きな特徴であるラドフォード・ミニ・デ・ヴィルの定番、マーシャル製ポジションランプはライトオンで点灯するように配線済み、夜になるとこれがなんとも味わい深く、そして印象深く点灯する様子は、このラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様の魅力を大きく際立たせているのです! そして極め付けは・・・これはポールマッカートニー卿が同じく愛用した1968年アストンマーチンDB6、その当時物本物のエンブレムです!なんと本物の1968年アストンマーチンのリア周りのパーツ一式を購入、エンブレムのみ移設されたという想い入れなのです。 これらを徐々に収集しては、お付き合いのあるミニの専門店に持ち込み、収集された写真を見せては「こうしたい!」という情熱をぶつけてこられ、このミニはエクステリアも、そしてインテリアも、ビートルマニアならずとも大変魅力的な「ラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様」へと大変身を遂げたのでした!! もしも・・・サー・ポール・マッカートニーご本人が見たら“This is absolutely my car that I used to own!”(おっ、俺の車じゃん!)と言ってもらいたい・・・そんな想いで作り込んでこられた工程を楽しまれました。 また、かつてビートルズメンバーが来日時にオーダーして名前を残したというロイヤルミルクティーを楽しみに、ご家族で軽井沢までドライブに出掛られたりと大活躍します。 そして「このミニの中で本人の音楽を聞きたかった」という夢を実現され、後部座席の下に(※写真参照)目立たなく見事にセットアップされた、ナカミチ製6連CDプレイヤーとカスタムメイドパワーアンプ、そしてこだわりのBOSE社製スピーカーで永遠のロックサウンドを思う存分楽しまれます! 立ち姿も本当に美しいこのラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様は、もちろん走りの方も抜かりなくセットアップ、特に1/2インチSUツインキャブのセッティングも素晴らしく決まっており、街中からハイウエイまで存分にミニの走りを堪能できる内容となっているのがとても印象的でした。
「とことん拘り、ここまで仕上がった、素晴らしいラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様なぜ手放されるのですか・・・?」
決して安易に手放されるのではなく「家族平和」の為とお笑いになられます。もちろん断腸の想いで・・・とオーナー様。14年間情熱を注いでここまで仕上がったラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様、思い出は胸に、そして是非「次の方に引き継いで欲しい・・・」とおっしゃいます。 希少なパーツを惜しげもなくアッセンブリされ、エクステリアも、そしてインテリアも一味違う、素晴らしい状態のラドフォード・ミニ・デ・ヴィル仕様・・・。「オンリーワン」とはまさにこの事です。ビートルマニアならずとも、もちろんミニフリークならずとも存分に楽しめる車に仕上がっています!
「オンリーワンカスタムが見事に施された最終キャブクーパーに心躍る・・・!」
この素晴らしい車両は現在、埼玉県にあります。 現在車検は切れております、有償にて取得後お渡しする事も可能ですので、ご相談ください。 個人のため諸費用等はかかりませんが、自動車税(月割り)とリサイクル料のご負担をお願いいたします。また陸送等は購入者様の方で手配をお願いいたします。 (お問い合わせに際して) 記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。 掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。 以上の記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものです。整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 |
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