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MG ミジェット Mk1(GAN-2) 1964年式
車検 国内未登録 走行 126,050mile
(メーター読み)
備考 中古並行車、後期型、フルレストア済み、右H、4速MT、ヒーター、ハードトップあり
長さ 348cm 137cm 高さ 123cm 重量 640kg 排気量 1098cc
取材日2023年9月5日

★MG ミジェット Mk1に関して
1958年5月ライトウエイトスポーツカーのオースチン ヒーレー スプライトが発表され、その3年後にモデルチェンジをし、1961年にはMG ミジェットのMk-1が追加発売された。

ミジェットはオースチンより上級モデルと位置付けられ、ボディ外周やボンネットにクロームメッキのモールを付ける等高級化を図っていた。

ミジェットのMk-1は1961年に登場し、当初は948cc、46.5馬力のOHVエンジンであったが、1962年1098cc,55馬力に強化された。

イギリスで1961年から生産開始されたミジェットのMk-1は、全体としては25,681台生産され、1964年型のMk-1は498台生産。 中でも1964年の右ハンドル輸出仕様車は10台のみの生産であった。

◆当車について◆
当車は1964年型右ハンドル輸出仕様車10台の内の1台であり、非常に貴重な存在です。
2020年6月にニュージーランドより輸入された中古並行車でレストア完了・国内未登録です。
ミジェットの解説本(日本語)・整備要領書(英文)もあります、禁煙車、整備記録あり、カーポートにてボディカバー保管、事故歴・修復歴不明

※型式/GAN-2、車台番号/GAN2-●●037

◆エクステリア◆
外観的にはホイール以外はオリジナルの状態を保っています。
オールペイントされたソリッドのグリーンのボディには、傷や凹みは無く、状態は良好で、メッキ類も全て光沢があります。

ビニールレザーのソフトトップはホックの欠落や縮みは無く、スクリーンには透明感があります。
幌用のステーを所定の位置に差し込んで幌を被せてフックを止めるだけですので、3分程度で付ける事が出来ますし、外す際は逆に行うだけです。

トノカバーも縮みやホックの欠落も無くスムーズに取り付けが可能です。

サイドウインドウはドアにビス止めするだけの簡易的な物で、外してトランクに収納する事が出来ます。またウインドウはアクリル製で左右にスライドする仕組みになっています。

MGのセンターキャップ付きのMINATORの13Jのホイールは4本とも状態は良好です。

タイヤはKUMHOの145/80R13インチ、4~5分山程度ありますが、製造年は不明で、硬化しているため交換時期とお考え下さい。

※レストアの内容は下記の通り
・ボディ各部の錆はほとんどなく、ましてや錆による穴あきはボンネット先端の下面のみだったため部品を製作、交換。
・塗装はエンジンルーム、室内、外板等をトランクルーム内の塗色に合わせて全塗装。
・前後バンパーの取り付けブラケットはカチオン塗装で防錆力を確保。 
・バンパーのオーバーライダーは取り付けナットが脱落していた3個を交換。
・アルミ製フロントピラーの表面処理はアルマイト処理だったが、既にアルマイトはサンダーで剝されていたためポリッシュしサンダー目をスムージング。
・フロントグリルは周りのモールディングフィニッシャーを全て新品に交換。
・フロントグリル本体は一部部品を購入、交換し、全体を清掃、メンテし組付け。

なお希少なMk-1専用のハードトップは、別売りとさせて頂きたいそうですが、現状はシール材が欠品しているため修理の目途が立っていない状況です。

◆インテリア◆
綺麗にレストアされた車内はほぼオリジナルの状態を保っており、状態は良好です。
ミッションは4速MT、クラッチは重めですが、この年代の車は概ねこの様な状態との事です。

サンバイザーは色付きの透明感のある物ですので、眩しさを100%抑えたい場合は不透明のアクリルやアルミに交換した方が良いと思います。

なお、かなり上方まで跳ね上げる事が出来ますので、オープン時の風の巻き込みの低減にもなります。

ドアノブは外側にはありませんので、外から開ける場合は、窓を開け車内に手を入れて、ドアノブを開ける形になります。よって当然ながらロックをする事は出来ません。

※レストアの内容は下記の通り
・ダッシュボードパネルはカチオン塗装後本革に貼替え、クラッシュパッドも本革に貼替え。
・室内側のドアーモール、リアーコクピットモールも同じ本革に貼替え。
・すべての内装トリムとカーペットはキットを購入し新品に交換。
・ドアのシーリングトリムとドアーウインドーのシーリングラバーを新品に交換。
・スピードメーターは専門会社でmileからKm仕様に変更し、オーバーホール。
・パネルの文字や目盛りもKm/h表示に変更。
・タコメータも同様に専門会社でマイナスアース化しオーバーホール。
・ブレーキとクラッチのペダルは摩耗部分を溶接肉盛り後機械加工し、ペダルパットも交換。
・ステアリングのギアーとコラムは分解、清掃しグリースの充填、コラムブッシュを交換。
・ステアリングホイールはオプションと思われるウッドタイプで塗装を剥がし、磨いた上で塗装。

◆エンジン、整備関連◆
エンジンは軽いクランキングで掛かり、アイドリングも安定しています。
フケ上がりも良好で、異音や異臭はありません。

夏場の高温時はパーコレーションを起こしてエンジンが掛かりずらい事もあるそうです。

※レストアの内容は下記の通り
【エンジン】
・ニュージーランドで1980年、77,500マイル時に一度OH済み
輸入後
・全分解し、清掃&OH。
・バルブスプリングとバルブシール、ロッカーシャフト、ガスケット類も全て交換。
・エンジン外面を塗装
・オイルパンはカチオン塗装の上にエンジン色で塗装
・エンジンのフロントプレート、リアプレートもカチオン塗装

【エンジン補器】
・エギゾースト系は、マーク2用新品エギゾーストマニホールド、マーク2用新品ステンレス製エギゾーストマフラーを一部改造し組付け。
・燃料タンクは清掃し外面を再塗装、マウンティングシートラバーとフューエルゲージハーネスを新規に製作組付け。 
・燃料のフィラーキャップも新規購入。
・燃料ポンプを新規に購入組付け、燃料フィルターを追加組付け。
・エンジンマウンティング ブラケットはカチオン塗装し、ゴム類は新規購入品を使用。
・オルタネーターを新規購入し組付け(従来のプラスアースからマイナスアースに変更)
・スターターモーターもハイパワーでマイナスアース対応を新規に購入組付け。
・オイルフィルター交換。
・キャブレターを専門会社でOHし、キャブ周りの部品も再メッキ。
・チョークワイヤーとアクセルワイヤー交換。
・ラジエーターを専門会社で点検し、再塗装。ホースも交換。

【シャシー関連】
・フロントサスペンションはリンクやフロントハブ等を全分解、清掃、ブッシュやベアリング、グリースシールを交換。
・リアサスペンションも分解、清掃、リアースプリングのアイブッシュを交換。

【ブレーキ関連】
・マスターシリンダーはリペアーキットを購入し分解、OH。
・フロントディスクブレーキはパット取付け部を交換。
・リアーブレーキも分解清掃、オーバーホール。

【パイプ関連】
・ブレーキ、クラッチ、燃料の各パイプはクニファーの銅製パイプキットを購入、成形し組付け。

【ミッション関連】
・オイルシールタイプのフロントカバーに交換。
・ガスケットやリアーシール交換。 

【電気関連】
・バッテリーは今後のメンテも考えパナソニックの国内仕様を設置。
・バッテリーやスターター等の大電流部分は極太線を採用。
・ワイヤリングハーネスはクラシックな布被覆のハーネスを新たに購入組付け。
・エンジンルーム内のヒーターダクトを新規購入組付け。
・各ランプ類のシーリングパッドやガスケット類は全て交換。

以上となりますが、パーツ類は今でも殆ど手に入るとの事です。

◆オーナーさんより一言◆
1964年型右ハンドル輸出仕様車10台の内の1台であり、非常に貴重な存在です。

この車は1964年にイギリス人将校の為にイギリス領フィジー(1970年10月10日にイギリスから「フィジー共和国」として独立。)に出荷、1年強、約7000マイル使用され、その後1965年11月にニュージーランドに輸出。
 
2020年6月に私が輸入する迄ニュージーランドでは55年間、約119,000マイル使用されており、ニュージーランドでのオーナーは分かっているだけでも11人です。

この車はライトウエイトスポーツカーであり、小型軽量でキビキビと小気味よく走ります。
販売台数が示す通り当時から人気がありましたが、当時から今でもジムカーナ等では常連の車で、その多くはよりカッコよく速く走る様にとレーシーな仕様に改造されてきました。

その様な中で、59年もの長い期間、そして延べ12・3人のオーナーを経ても殆ど改造されず、ほぼオリジナルの状態で輸入する事が出来ました。 
この貴重な車を出来る限りオリジナルの状態で、しかも現代でも扱いやすい車を目指して3年間かけてレストアをしました。

専用のボディカバーがありますので、お付けします。

◆エンスーの杜取材担当者の私情インプレ◆
オーナーさん宅に伺うと、このミジェットの他にも同じくご自身で輸入してレストアした英国の名車がありましたが、感心する程のクオリティで、クラシックカーショーでは何度か表彰されたとの事でした。

以前もレストアしたフェアレディSR311をエンスーの杜で売却して頂いた事がありましたが、
今回の売却の理由が何と
「仕上がって満足したから」
との事でした。

自称「仕上げマニア」のオーナーさんが手塩に掛けてレストアしたこのミジェットMK1。
素人が行ったとは思えない程のクオリティで、プロが仕上げたと言っても過言ではありません。

ただでさえタマ数の少ないMK1の右ハンドルを探して、ここまで仕上げるとなると相当のコストが掛かると思いますし、ニュージーランドから輸入した購入代金にレストア費用(実費)だけを加算しても今回の売却金額を上回るそうで、当然ながらプロではないため3年間の工賃は一切含まれていません。

車の状態やお話から、オーナーさんならではのこだわりが感じられますし、また仕上がってからも、仮ナンバーを借りて実際に走行してダメ出しまでされています。

オーナーさんが『腕に縒りをかけて』仕上げたこの個体、仕上がったばかりの状態ですので、お探しの方はこの機会をお見逃しなく!

なお売買に際しては、国内登録が出来る方、あるいはこの手の車の登録に慣れた業者をご存知の方限定とさせて頂きますので、ご了承下さい。
(オーナーさんからは業者をご存知無い方は、ご紹介する事は可能との事です)

◆お問い合わせに際して◆
・このページの車両は車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。
エンスーの杜は広告代理店であり、自動車販売店ではありません。
また掲載車両は個人所有の物で、オーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

・記事内容は担当者が2時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、見落とし等で現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります。
また全て裏づけを取って記述している訳ではないため、誤記等の可能性もあり、状態を保証するものではありません。

・状態等のコメントは2023年9月5日の取材時の状況及び、取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき頂き、現車確認の際に必ず状態をご確認下さい。

・掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。(メールや電話での価格交渉は本気度が分かりかねますのでご遠慮下さい)

◆現車確認に関して◆
・当車両は神奈川県にあります。

・車をご覧になる場合は、掲載ページの一番下に記載してあるメールアドレス宛にメールをお送り頂ければ折り返し「現車確認申込書」をお送りしますので、お申し込み頂き次第、日程調整をさせて頂きます。
(個人情報保護の関係上、具体的な場所はお申込み頂いた方だけにお教え致します、なお携帯のメールアドレス以外でお願いします)

・個人間での取引となりますので、冷やかし防止と個人情報保護のため、あくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

・日程は応相談でお願い致します。

◆購入される場合◆
・車両代金のみ 
※ 個人売買のため、消費税は掛かりませんが、支払いは現金一括で現状渡しのノークレームとなります。また、 陸送等の手配は購入された方に行って頂きます。

 450万円
 
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1 往年の名車、1964年式MGミジェットMk1
2 内外装からエンジン迄フルレストアされている
3 ホイールだけは社外品だがオリジナル度は高い
4 車重640kgのライトウエイト
5 スライド式のウインドウとドアノブが無いのがMk1の特徴
6 塗装の状態は非常に良好
7 ドアロックは無く、開閉の際は内側に手を入れて開ける仕組み
8 国内未登録のため、ナンバーステーも無い
9 サイドウインドウは脱着式
10 冬場のオープン走行には重宝するトノカバー
11 別売のMk1専用のハードトップ
12 メッキ類には光沢がある
13 エンブレムはニュージーランドのカークラブの物
14 ライトリフレクターの状態は良好
15 光の加減で色合いが変わるソリッドのグリーン
16 フロントウインドウの石はねは無い
17 簡単に脱着出来る幌の状態は良好
18 スクリーンには透明感がある
19 MINATORの13インチのホイール
20 ちりもしっかり合っている
21 前後にスライドするアクリル製のサイドウインドウ
22 傷やエクボは全く無い
23 窓は全開にする事は出来ない
24 モールの歪みも無い
25 ほぼ面一になる社外ホイール
26 テールランプは新品では無いが状態は良好
27 メッキ類の状態は良好
28 純正の牽引フック、木材の板状の物はジャッキアップ時のボディ保護用
29 錆はおろか汚れも殆ど無い左サイドのアンダーパネル
30 右サイドにも錆や汚れは無く、マフラーの状態も良好
31 マフラーはMK2用のステンレス製
32 トノカバーは駐車時には運転席側もカバーが可能
33 ほぼオリジナルの状態が保たれた車内
34 上に跳ね上げる事でウインドウディフレクターにもなるサンバイザー
35 MGのオーナメント付きでオプション品と思われるグリップが細身のウッドステアリング
36 ダッシュボード、内装トリムとカーペットは全て交換
37 シートベルトは3点式
38 スピードメーターはOHし、Km/h表記に変更
39 スイッチ類の説明書
40 意外と反発力があるクラッチ、左端はライトのHI、LOの切り替えスイッチ
41 助手席側にはボンネットオープナーがある
42 トランクには固定用の革ベルトを装着
43 スペアタイヤも交換時期
44 充填式の泡消火器
45 新車かと思える程綺麗なエンジンルーム、筒状の物はヒーターダクト
46 電装系は強化されている
47 キャブレターはOHされ、キャブ周りの部品も再メッキされている
48 車台番号のGAN2-●●037
49 前オーナー時の整備記録簿
50 通関証明書


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